子育ては後に取っておきたいくらい楽しい
あのね、子育てってすごく面白いんですよ。やることがなくなった老後の楽しみに取っておきたいくらいにね。だから、まだ焦らなくてもいいと思うな。
あなたぐらいの年齢って、責任あるポジションを任されるようになって、仕事が楽しい時期ですよね。その仕事をある程度納得できるまでやりきらないと、「子供のためにあきらめた」なんて思ったらつまらないじゃない。だったら、やりたいところまでやって、「さて、次は何をしようか」という段階で、子供をつくれるのがベストですよね。
私は36歳と39歳で産んだけど、健康な女性なら、初産は40歳まで大丈夫じゃないかと思ってます。それにね、年齢が高くなってから産んだほうが、美容にもいいんですよ。ホルモンの分泌が活発になって、お肌はキレイになるし、長年の胎毒(たいどく)が出るのね。赤ちゃんにはちょっと可哀想なんだけど、出産は「究極の毒出しエステ」と言ってもいいんじゃないかしら(笑)。
子供は神様からの授かりもの
でもね、今まで「子供はいらない」って思って、身体も仕事モードになっていたのに、突然「今すぐ欲しい」と言ったところで、誰でも簡単にできるものではない気がします。時間がかかることもあるはず。だから、もしあなたが2〜3年後にはつくろうと考えているのなら、今から準備してもいいんじゃないかしら。つまり、今日からまず避妊をやめる。
避妊をやめてもなかなか子供ができなかったら「時期はまだなんだ」と思えばいいし、もしもすぐできたら、「仕事を休みなさいって神様の思し召しだわ」と思えばいい。どちらも運命として受け入れる。私もいずれは欲しいと思いながら、そうやって運を天に任せる気持ちでいましたよ。
子供って授かりものだと思うんです。だって、卵子の寿命は、短いものだと排卵してから3時間くらいだったりするんですって。しかも、それが着床するのだって、すごく少ない確率。そういう生命の神秘を知ったら、子供はつくろうとしてできるもんじゃないって納得できるじゃない。だから、後は子供が答えを出してくれるんですよ。
そして、避妊をやめたら、旦那さまに「育休取ってくれるわよね」って確約を取る(笑)。そういう安心感がないと産みたいと思えないかもしれないものね。私の場合は自分が生計を支え、夫にはDJの仕事を辞めて、子育てに専念してもらうように頼んだんですよ。そして今、2人の子供の育児のほとんどをしてもらってます。
あなたの場合も、旦那さまが「一刻も早く欲しい」って言ってるのだから、きっと協力を取り付けることはできますよね。母親にばかり負担がかかって忙殺されちゃうと、子供をかわいいと思えなくなるって聞くので、それって不幸じゃないですか。産んでからの仕事については、人それぞれのやり方でできると思いますよ。でも、仕事より子供のほうがかわいくて、やみつきになっちゃうかもね。