特長のない人は使いにくい
10社も受けて落ちているということは、不況のせいもあるだろうけれど、あなたに得意分野がなくて、何ができるのかを聞かれても答えられないから。そうじゃないかな?
使う側からすれば、すべてが平均点で特長がない人というのは、中途半端で使いづらい。野球でいえば、「足がずば抜けて速い」という選手だったら、9回同点、ノーアウト、ランナー1塁のピンチランナーという使い方ができる。他に特長がなくても、ひとつだけ秀でた個性があれば、さまざまな状況の中で、ぴたっと合うケースが出てくるもの。だから採用する。
それに対して、「ピッチャー以外、どこでも守れます」と言う人は、どこも守れないのと同じこと。いわゆる“ユーティリティープレイヤー”という特長のない便利屋さん。そういうタイプは採用しづらい。野球で、プロが採用する時というのは、努力だけでは身に付かない部分を見るものです。元々人より足が速いとか、肩が強いとか、遠くへ飛ばせるとかね。努力してできるものは、現場で育てればいいわけだから。
自分の才能を見つけた人が幸せへの切符を手にする
人は誰しも、何らかの才能を持って生まれてきているんです。その才能を見つけた人が、幸せへの切符をつかみ取ることができる。そして、「好きこそものの上手なれ」ということが、才能を伸ばすカギになる。あなたにも好きなことが必ずあるはず。夢でも希望でも何でもいい。そこに気づかなくては、自分を伸ばせませんよ。
人間は一人でいると不安になるから、安定や安全を求めて、人と同じような輪の中に入っていきたくなる。「マズローの欲求段階説」というのがあるでしょう。あなたも安定を求めているという気がする。
それはわかるけど、あなたも一人では生きていけないという不安定さと、世の中が思うようにはならないという目の前にある2つの現実を、自分の中で折り合いを付けて進んでいかなくちゃならない。そのためには、今は自分の好きなことを見つけて、しっかりと磨くべきです。