叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「なじめない会社を辞めるべきか…」

会社の雰囲気にどうしてもなじめません。毎朝、整列して社歌を歌い、社訓を大声で読み合わせます。上下関係にとても厳しく、部下をとことんこき使い、上司は威張っているという、まるで体育会系。「早く辞めたい」と思いつつも、ほかにやりたい仕事もなく、親から「結婚するまで今のまま勤めなさい」と、引き止められます。このまま我慢するべきでしょうか。(不動産業・営業事務 25歳)

生きがいを探して挑戦
今週の叱り役

柔道家
古賀稔彦

1967年、佐賀県生まれ。日本体育大学卒業。大学時代より “平成の三四郎”の異名をとり、89・91年世界選手権連覇。92年バルセロナ五輪では大会直前に大ケガを負いながらも金メダル獲得。96年アトランタ五輪で銀メダル獲得。2000年に現役引退後は全日本女子柔道チーム強化コーチを務めるかたわら、町道場「古賀塾」も開塾。

会社に何を求めて入ったか思い出そう

あなたにとっての問題は、会社が体育会系であることではなく、あなたが会社に何を求めて入ってきたか、自分がどうなりたいと思って入ってきたかという部分にあるのでしょう。もう1回、そのことを考え直してみることだと思います。

一日の大半を会社で過ごしているわけですから、目指すものがなければ不満も出るし、苦痛にもなるでしょう。柔道だって同じで、目標があるからこそ頑張ろうと思えるわけです。もしこの会社で、これをやりたいんだと決めて生きがいを持っているなら、社歌でも社訓でも、先頭を切ってやっていると思うんですよ。僕の古賀塾にも五訓というのがあって、練習前は必ず読ませるんですが、「塾五訓を読んでくれる人」って手を挙げさせると、やる気を表に出している子は、ぴっと手を挙げるんですよ。やる気のない子は、とりあえず手を挙げてみるという感じです。

生活を楽しむための仕事だと考えてみる

でも、そういったやる気のない子でも、ちょっと技をかけたときに「すごいじゃないか」って、わざと大げさに褒めてあげるんですね。そうすると、本人も褒められて嬉しいから、次は意識して本気でその技をかけようとする。先生の前でまた技をかけて褒められようとして、だんだんとやる気が表に出てくるようになるんですね。すると塾五訓も率先して手を挙げて読むように変化します。

あなたにもそういった、ちょっと声をかけてくれる上司が身近にいるといいのかもしれないですが、あなた自身が夢や希望を持って今の会社に入っていなければ、上司に何か言われても「何でそんなこと、いちいち言われなきゃいけないの」とか、「なんで、こんなことやらなきゃいけないの」って思ってしまうだけでしょう。

たとえ大きな夢や目標はなくても、今のあなたが給料をもらえて、好きなものも買ったり食べたりできるのは、この会社にいるおかげですよね。そう考えれば、自分が楽しく過ごせる生活のための仕事をしていると考えてみたらどうだろう。だから、この会社にいる間は会社の目指すものに向かって自分も賛同してやってみる。もし、それができずに腰掛け的な考えでいるなら、この会社にこだわる意味はありませんよね。あまりに苦痛なら、アルバイトでも自分の好きな仕事をやるとか、居心地のいい職場に移った方がいいと思います。そのどちらかでしょう。親に反対されることは関係ありません。

EDIT
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WRITING
羽塚順子
PHOTO
加納拓也

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