叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「会社の付き合いを避けたい」

ただでさえ仕事が忙しくて休みが取れないのに、うちの会社はイベントや飲み会が大好きで、学生時代のサークルのよう。社員が独身ばかりのせいかもしれませんが、いつも全員参加が必須という雰囲気に押され、プライベートな時間が全く取れずに困っています。こんな会社の付き合いを、なんとか避けられないでしょうか。(広告制作会社 32歳 女性)

孤独は高貴な時間です。決して恐がらないで。
今週の叱り役

女優
川島 なお美さん

1960年、名古屋市生まれ。青山学院大学在学中の79年にデビュー。現在女優として映画、TV、舞台にと幅広く活躍中。2007年11月にワイングラス「グラス・ア・ヴー」をプロデュース。8月23日からは舞台『鬼灯町鬼灯通り(ほおずきまちほおずきどおり)三丁目』に出演。ワイン通、愛犬家としても知られる。広島国際学院大学客員教授。

仕事にはメリハリも必要です

あなたの気持ちはわかります。みんなの雰囲気に押されて、会社のイベントに出席しないと仲間はずれにされてしまうような不安がつきまとうんですよね。でもね、全くプライベートな時間を持たずに、本当にいい仕事ができるんでしょうか。一人になって趣味に没頭したり、集中して自分のために勉強をするのって、すごく大事な時間だと思うんですよね。

私もドラマや映画に出演するとき、共演者の方たちと仲良くすることは大切にしています。みんなで物づくりをしていくわけですから。でも、そうやって気を使いながらも、自分の役に集中するときは「ごめんなさい、今は集中したいのでお話には入れないけど」と、一人になる時間もきちんとつくります。どんな仕事でも、そういったメリハリは必要なのじゃないかしら。

一人の女性として自立しましょう

学生のノリって確かにありますよね。お弁当を一緒に食べたり、何をするにも仲間と群れているような。私だって若いころはそうでした。でもそれは、一人で仲間はずれになるのは嫌だという不安から同じ行動をしているだけ。いったんそこから離れてみると決め、一人の時間を自分磨きに充てていくようにすれば、だんだんと自分に自信がついてくるので、一人の時間がもっと欲しくなってくる。そうなれば、群れなくても不安じゃなくなりますよ、きっと。

あなたも、もう女子学生じゃなくて大人の社会人なのだから、ここは一度不安を押し殺して、「私にとっては一人になるプライベートの時間も大事なんです」と、周りの人たちにちゃんと伝えてみることです。すると、「骨のある、しっかりした女性だな」と一目置かれるようになるかもしれません。もし、そんなことで仲間はずれにするような人たちだったら、たいした仲間じゃなかったということ。そんな人たちと同じレベルになる必要はありません。無理に合わせるよりも、孤独でいるほうがどれだけ美しく、強くいられることか。そうやって、一人の女性として自立していくことです。

よく、友達を見れば、その人のことがわかるって言いますよね。人間誰でも、似ている人たちと群れるんですよ。才能がある人は才能のある人たちのグループと付き合っているものだし、何をやってもうまくいかない人は、うまくいかない人たちと付き合っているんです。朱に交われば赤となり、類は友を呼ぶ。レベルの低い人間になりたくないと思うなら、もっと気高くしていたほうがいいと思います。孤独は高貴な時間です。孤独になることを怖がらないで。

EDIT・WRITING
羽塚順子
DESIGN
マグスター
PHOTO
加納拓也

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