どんな会社にいたって保証はない
映像業界は、基本的に時間が不規則。昼も夜も、土日もない業界。それでも僕の周りで働いている人たちは、面白くてやってる。面白ければ、休みがなかろうと、睡眠時間が少なかろうと平気なものや。逆に、本気に好きでなければ、かなりキツイことは確かや。自分がそんな生活に耐えられるのか、本当に好きなのか、実際はやってみなければわからんけどな。
収入だって、景気に大きく左右される。景気がいい会社ならボーナス200万円出た、なんて話もザラに聞くが、そんな会社がすぐに倒産したという話もある。そんな不安定な業界であることは間違いない。でも、今の世の中、どんな会社だって同じでしょう。今日景気がよくても明日はわからない、そんな不透明な世の中だから、どこにも保証はないからね。
やりたいことをやるには犠牲も伴う
でも、「今の会社だってどうなるかわからんから、映像業界に転職させてくれ」なんて言って、奥さんを説得しようと思っても無理というもの。「時間は不規則じゃない」「収入が必ずアップする」なんてウソ言ったって仕方ない。どう考えても説得する材料なんてないから、結局自分の憧れか妻か、どちらかを犠牲にしなければならないということや。やりたい仕事への情熱が強ければチャレンジすべきやし、それよりも妻のほうが可愛ければ、今の会社に残ったほうがいい。
実際のところ、この人も本当は未知の世界に飛び込むのが怖いんじゃないかな。妻を説得できないことを理由にしているけど、決断する勇気がないんだと思う。妻ではなくて、自分自身の問題。本当に腹をくくっていたら、妻にだって「頑張るから黙って見ててくれ」と言えるはずや。