あなたの年収は平均以上?気になる20代の平均年収を調べてみた。

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 20代は10代後半から働いている高卒入社世代に加えて、短大や専門学校の卒業者、大卒者や大学院卒者も働き始める年代です。20代で働く人の年収にはどのような特徴がみられるのでしょうか。年収には雇用形態による違いがあることや、20代で年収の多い職種も気になるところです。リクナビNEXTの2015年11月の新規会員登録者のデータをもとに、20代の平均年収を調査しました。

20代の平均年収は、298.5万円 

 リクナビNEXTの登録者のうち、20代のデータをもとにした平均年収は298.5万円でした。仕事に就いたばかりの人が多い20代では、まだ新人に近いポジションの人もいることから、他の年齢層と比べて、平均年収は低めとなっています。なお、20代以外の年代別の平均年収を見てみると、30代:416万円、40代:495万円、50代:628万円という結果です。20代の年収は、実績による評価が大きく反映する給与形態の企業を除くと、同期入社では横並びとなることが多く、残業代などの諸手当の支給額も年収に影響しています。

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どのくらい差がつくの?20代職種別年収ランキング

 20代は比較的年収の差がまだ小さい年代ではあるものの、大きく差をつけて稼げる職種もあります。

 20代の職種別年収ランキングでは、1位は「経営コンサルタント、戦略コンサルタント」で667.5万円です。コンサルタントは多忙を極めるものの、実力次第で年収アップが期待できます。特に外資系の大手コンサルティングファームは、高年収の企業も多く20代のうちから稼ぐことも可能です。2位は「投資銀行業務、M&A業務」で、648.0万円です。投資銀行業務とは、M&Aのアドバイスや資金調達のための株式発行などの引き受け業務などを行います。3位は投資家の資産の運用や管理を代行する「アセットマネージャー」で、566.6万円。4位は「Web・オープン系 プロジェクトマネージャー(PM)」の558.0万円で、大卒者や大学院卒者が中心となっています。5位は「アナリスト、リサーチ」の530.0万円です。アナリストの中でも、証券アナリストは企業の財務内容の調査や分析を行い、投資価値を評価する仕事です。

 20代での職種別ランキングでは、金融系を中心とした専門職が上位に入る結果となりました。専門的な知識を求められる仕事でありながらも、20代でいち早く戦力となれるような人材が求められる職種です。

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正規雇用の平均年収は、非正規雇用の約1.6倍!

 正規雇用か非正規雇用か、雇用形態も年収に影響しています。20代の平均年収は、正社員として正規雇用されている人では323.3万円ですが、契約社員や派遣社員、アルバイトとして非正規雇用で働く人は203.0万円と、約1.6倍もの開きがあります。20代では月々の給与は、正規雇用と非正規雇用でほとんど変わらないこともありますが、正規雇用では年に2回賞を支給する企業が多いことが大きく影響します。また福利厚生や各種手当も正規雇用の方が充実しています。

 また、勤続年数に応じて正規雇用では昇給が期待できますが、非正規雇用では収入の大幅なアップは期待できないことも。ただし、非正規雇用で採用し、正規雇用に転換できるような求人もあり、20代では非正規雇用で入社したとしても正規雇用への道が開かれている企業もあります。

 正社員としての就業経験がなくても、比較的正社員として採用されやすく、未経験の職種にもチャレンジしやすいのは20代のうち。正規雇用と非正規雇用との年収差は、歳を重ねるにつれて、さらに開いてきます。

大卒以上と大卒未満の平均年収には、大きな開きが

 学歴も年収を左右する要因の一つです。20代での学歴による平均年収の違いでは、大卒以上の学歴がある人は325.2万円に対して、高卒や専門学校卒、短大卒など大卒未満の人では255.0万円と約75万円もの大きな開きがあります。

 特に金融系の専門職や研究開発職では、新卒から一貫して大卒、あるいは大学院卒のみの採用を行っていたり、薬剤師など比較的年収の高い専門職の一部は大学で学んでから資格を取る必要があるなども、学歴による年収差の理由の一つとなっています。

 ただし、実際に仕事ができるかという点においては、学歴だけでは判断できませんので、大卒未満の学歴の人の中にも、同等以上の収入を得ている人もいます。

20代後半の平均年収は、前半より約77万円高い

 20代前半と後半では、年収が大きく変わってきます。20代前半の正社員の平均年収は254.1万円ですが、20代後半になると331.0万円となり、約77万円高くなります。

国税庁による「平成 26 年分民間給与実態統計調査」においては、20代前半の平均年収は約248万円で、男性約265万円、女性約231万円、20代後半では約344万円で男性約378万円、女性約297万円です。こちらの調査でも、20代前半と後半では約96万円の差が見られます。

 ただし、前述のように大卒以上の学歴がある人と大卒未満の学歴の人では年収に開きがみられ、20代のうち前半の20歳~22歳では、大卒未満の学歴の人が大半です。こうした背景も20代前半と後半の年収の違いに影響しています。

 20代は働き始めて経験を積んでいく年代ですが、20代後半になると戦力として相応の年収が得られることが多いといえます。20代の過ごし方によって、これから先の30代、40代の年収が変わって来ることを認識しておきましょう。

画像:photoAC

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