コミュニケーションが苦手でも、自己アピールが下手でも問題なし! 内向的な人が普通に仕事をこなしていく方法

Lonely...Kids nowaday?

Lonely…Kids nowaday? by Tommy Wong, on Flickr

こんにちは。ココロ社です。
今回は「内向的でも普通に仕事を続けていく方法」についてお話をさせていただきます。

社交的でモリモリ仕事をしている人を見ると、内向的な人はつい「どうせ自分なんて……」と思ってしまいがちです。とくにこの時期は新入社員も職場に慣れてきて、先輩や同僚の働き方に気後れしているかもしれませんが、気にすることはありません。

コミュニケーションの主体が音声からテキストに移りつつある現代にあって、性格が内向的であることのハンディキャップも解消されつつありますし、状況によっては有利なこともあるのです。

◆「内向的な人は、自分を低く見積もりがち」を自覚すれば楽になる

内向的な人が「なぜ内向的なのか」の大きな原因として、自己評価が低いことが挙げられます。実際に能力が低いこともなくはないとは思いますが、病気とまでは言えないにせよ、何らかの自己認識がうまくいっていないだけで、能力のあるなしとは別、と考えるべきです。

くよくよしたときなどに「あ、これはまさに自分の思考パターンであって、事実として自分がダメなのかはわからない」と考えるようにして、自分の中の引っ込み思案な性格を飼いならすようにすれば、楽な気持ちになれます。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

◆苦手な「自己アピール」は、定例の進捗報告ですれば十分である

外交的な人はアピール力にも優れていることが多く、内向的な人よりも成果が高く評価されがちです。

そもそも仕事上の評価というのは学校のテストの点数とは異なり、仕事のスキルそのものだけでなく、立ち振る舞いによって左右されることも多いのですが、立ち振る舞いそのものが実はスキルのひとつだったりもするから気が抜けません。

とはいえ、内向的な性格だと「いちいちアピールするのは気が引ける……」などと思ってしまいがちで、評価が上がらず、いっそう自信をなくす……というループに陥りがちです。

この状況を解消しようと何か特別なことをする必要はありません。通常業務で行っている週報などの報告ルートで、自分がどのような成果を残したかを数値に落として書いておけば、仕事がうまくいっていることを引っ込み思案な人でも伝えることができます。

アピールと考えると心理的負荷がかかりますが、要は「書類を作るだけ」「必要事項を読み上げるだけ」なのです。

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◆自分から話しかければ、コミュニケーションを減らすこともできる

内向的な人はその性格が災いして、かえってより不得意な状況に自分を追いつめてしまいがちです。

「報告をするのがおっくうだ」→「報告をしない」→「報告をしないことで怒られる」→「報告をするのがよりおっくうになる」→「報告をしない」→……という繰り返しをしてしまうのです。

報告を求められなくなる最良の方法は「自分から報告すること」です。言われて報告していると、「言われないと報告しないのか」という疑念がプラスされて、いっそう手厚いコミュニケーションが求められます。

内向的な人こそ「報連相」を多めにしておくのが無難です。

◆テキスト中心こそがスピーディーなコミュニケーションのコツ

かつては口頭でのやりとりの方が温かみがあるとか話が早いと言われていましたが、コミュニケーションを口頭のみですませてしまうと、外交的か内向的かに関係なく、言った言わないの話になってしまい、これで本当に「話が早」かったのかということも少なくありません。

内向的な人にとってみれば「会って話すのがおっくうだからメールにしよう」という気持ちになりがちですが、「メールでも大丈夫」なのではなく「メールにした方が手戻りが少ない」ということでもあるのです。

口頭で滑らかにコミュニケーションをとる訓練をするくらいなら、おそらく内向的な人が得意な「読みやすいメールを書くスキル」をさらに磨いた方がよいのです。

◆そもそも本当に外交的な人は少ないので、気にする必要はない

外交的に見える人も、実際に話してみると内向的だった、ということはよくあります。仲間は意外に近くにいて、「内向的だがそう見えないようにする演技力を身につけているので、身近なロールモデルとして参考にさせてもらうのもよいかもしれません。

* *

以上、内向的な人のための仕事の進め方について書かせていただきました。

冒頭でもお話ししましたが、そもそも、「内向的でまずいかも……」という発想そのものが内向的な人の思考パターンそのもの。ここにはまってしまうと毎日がつらいので、「まあ、内向的なことで得られていることも多いよ」と考える、というか実際に多くのものを得ているのは確かであり、それを自覚できるようになれば、安らかな気持ちで業務にまい進できるのではないかと思います。

著者:ココロ社 (id:kokorosha)

ココロ社 (id:kokorosha)

大阪生まれ。東大文学部卒業後、テレビゲーム製作を経て平凡な窓際サラリーマンとなる。傍らで珍妙なブログ「ココロ社」を運営。書籍の執筆もしており、著書に『マイナス思考法講座』(阪急コミュニケーションズ)『モテる小説』(阪急コミュニケーションズ)『忍耐力養成ドリル』(技術評論社)など。好きな犬はヨークシャテリア。

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