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出張先でちょっと役立つ!?覚えておきたい「ややこしい方言」まとめ

ビジネスパーソンにとっての一つの楽しみと言えば地方出張。訪れる場所の名物や文化に触れることはもちろん、地域によってさまざまな表情を見せる「方言」を知ることができるのも醍醐味と言えるでしょう。

 

しかし、普段から聞き慣れた単語も、その地域では独特な意味合いを持つことがしばしば。各地の「ややこしい方言」を予習しておけば、出張先での成果に(ちょっと)差が付くかもしれません。

 

金沢では、手土産を持参したら「きのどく」と言われる

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3月に営業を開始した北陸新幹線により、東京と最速2時間28分で結ばれた金沢。観光需要はもちろんビジネスも盛り上がりを見せ、首都圏からの出張の機会も増えていきそうです。そんな金沢では、訪問先で手土産を渡すとこんな反応をされます。

 

「あら~、きのどくな!」

 

きのどく……「気の毒」!? 渡したものがまずかったのでしょうか? それとも予算に余裕が無いのに奮発したことがバレた?

 

実はこれ、金沢の言葉で「ありがとう」を意味します。手土産をもらったときや、ちょっとした気遣いのお礼などにもよく使われているのです。贈り物をして「きのどく」と言われるとびっくりしてしまいそうですが、ここはスマートに「いえいえ、ささやかですが」などと返しておきましょう。

 

他にもあるある ややこしい金沢ことば 

行儀が良い子どもをほめる意味で「かたい子やね~」という言い方も。訪問先に子どもがいたら、ぜひ使ってみましょう。

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備品を壊しちゃった……? 使ったら「なおせ」と言われる福岡

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九州を代表する繁華街中州に、とんこつラーメンや明太子、もつ鍋といったグルメ。福岡への出張となれば急にテンションが上がるビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。そんな福岡で社用備品を借りると、こんな風に言われます。

 

「使うたら、ちゃんとなおしとって!」

 

直しておいて……? まさか、壊しちゃったかも?

 

いえいえ、ご安心ください。「なおしとって」は福岡の言葉で「戻しておいて」の意味。ちゃんと元の場所に備品を戻してさえおけば、何の問題もありません。

 

他にもあるある ややこしい博多弁

たとえば、万が一「お前くらすぞ!」と言われたら注意しましょう。「暮らす?」…部屋に押しかけられるの??…というわけではなく「殴るぞ」と言われてますので、気を付けましょうね。

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福島では、激務の後に「こわい」ことが待っている

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東北の玄関口、福島。新幹線での東京からの所要時間は1時間31分と、日帰りでも無理なく移動できる立地ですね。福島市など中通り地方では、一生懸命に働いた後でこんな会話を聞くことがあります。

 

「はぁ~、今日はこわいからもう寝っぺす」

 

「こわい」とは? まさか、仕事先で怪奇現象にでも出くわしたのでしょうか? みんな「こわい」と言っているけど……。

 

大丈夫、本当に怖がる必要はありません。これは福島の言葉で「疲れた」を意味するのです。こわいのは頑張ったことの証。さわやかに「お疲れさまでした!」と声をかけましょう。

 

他にもあるある ややこしい福島弁

有名な勘違いネタとして「おちる人がしんでからお乗りください」という言い回しがありますが、つまり「降りる人が済んでから乗車ください」という意味だったり。

 

慣れないとちょっとビックリしてしまいますが、なんだか響きが素敵な福島弁。地元の方と一緒に過ごすシーンでちょっと使ってみたいですよね。

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京都ならではの都市伝説!? 「ぶぶ漬け」を勧められたら……

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最後は千年の都と呼ばれる京都。洗練された文化都市ならではの隠れた作法があるとして、京言葉にまつわるさまざまな逸話が知られています。

 

たとえば、夕暮れ時に訪問すると家人から尋ねられるという

 

「ぶぶ漬けはどうどすえ?」

 

という言葉。ぶぶ漬けとは「お茶漬け」のことですが、素直に理解すれば「お腹が空いているのならお茶漬けを召し上がりませんか?」となります。しかしこれは「夕飯の時間に来訪するなんて無作法な。早く帰ってください」という意図を、「こんな忙しい時間なのでお茶漬けしか用意できませんが……」と極めて婉曲的に伝えているのだとか。

 

また方言ではありませんが、家で子どもが練習していると近所の住人から「おたくのお子さん、ピアノが上手にならはりましたなぁ」と言われるという話も。

 

これ、素直に喜んではいけないのです。

 

洗練された京都人はこの言葉を騒音の指摘と受け止め、「騒がしくしてしまい申し訳ありません」と謝らなければなりません。

 

こんな話を聞くと京都に行くことが恐ろしくなってしまいそうですが、実際にはこれらはストレートに物を言わず、「互いに推して知るべし」を大切にする京文化を例えた都市伝説のようなものだと言われています。

 

実際にぶぶ漬けを勧められることはないと思いますが、もしそんなシーンに出くわしたら、長居は禁物です。

 

すぐに話をまとめて帰った方がよさそうです。

他にもあるある ややこしい京ことば

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廃れつつある方言も…… 耳をすませたい地方の言葉 

今回ご紹介した各地域の言葉についてそれぞれの地元出身者に聞いたところ、「若い人はあまり使わなくなってきている」という点で共通していました。

 

交通網の発達やネット社会の拡大で、標準語と方言の差異は少しずつ小さくなってきているのかもしれません。

 

言葉の分かりやすさは大切ですが、独特な方言の使い回しや意味が廃れつつあるのだとすれば、少し寂しい気持ちにもなります。

 

全国にはまだまだユニークな方言がたくさんあります。出張先や旅先ではその土地ならではの言葉に耳をすませてみてはいかがでしょうか。その意味や背景を知ることで、仕事にもきっとプラスに働くはずです。

 

文・多田慎介