住設機器メーカーの営業から、電子部品の営業職へ

匿名レジュメの登録で企業からオファーが届く「リクナビＮＥＸＴスカウト」。実際に登録して、幸せな転職を実現したというビジネスパーソンにインタビュー。「登録してよかった！」の生声をレポートします。

株式会社SKテック　電子部
藤井信人さん（36歳）
PROFILE■家電量販店に4年間勤めた後、オーストラリアに1年間語学留学。帰国後、住設機器メーカーで7年間営業に携わるが2009年末に倒産。2010年3月にSKテックよりオファーを受け、同年4月より現職。

2011年6月8日

勤務先の倒産を受け、異業界への転身を決意。経験を活かせるとは
思っていなかった業界から予想外のオファーを受け、転職成功しました

■リクナビＮＥＸＴスカウトにレジュメを登録したきっかけは？

: （株）SKテック
藤井信人さん

以前の勤務先は、住宅設備機器メーカー。7年間、商社や工務店、リフォーム店などへの営業を担当しました。オーダーメイドの注文などで、エンドユーザーと直接やり取りする機会も多かったですね。自分が提案したものが形になり、お客様に喜んでいただけることにやりがいを感じていました。しかし、不況による住宅着工戸数の減少などを受け、2009年末に会社が倒産。転職活動を余儀なくされました。
転職先に求める条件は、営業経験が活かせることと、経営状態が良好であること。業界にこだわりはありませんでしたが、倒産の厳しさを味わい業界の先行きにも不安を感じたため、住宅・不動産業界からは離れたいと考えました。
まずは転職サイトで「営業職」で求人を探し、1つ1つの内容をチェックして興味を持った会社にはどんどん応募しました。失業期間を長引かせたくなかったので、できるだけ多くの会社に応募し、最終的には面接の場で会社を見極めようと考えたんです。その後、さらに出会える企業を増やしたいと思い、「リクナビＮＥＸＴスカウト」にもレジュメを登録しました。

■企業からオファーを受け取った時の気持ちは？

レジュメ登録後、たくさんのオファーをいただきました。転職エージェントからのオファーも数件あり、こんなに来るとは…と驚きましたね。しかし、オファーは住宅・不動産業界からのものがほとんど。どうしても別の業界に移りたかったので、応募には至りませんでした。

■今の会社の面接を受けようと思った決め手は？

SKテックからオファーが来たのは、2010年3月のこと。倒産から2カ月が経ち、少し焦りを感じていたころでした。住宅・不動産業界以外からのオファーがとても嬉しく、すぐにオファー内容に目を通しました。
土木・建築用機械や電子部品、サイレンサーなどエンジニアリング分野の設備、機械、部品を幅広く手掛けるメーカーの、営業職の募集。予想もしなかった業界からのオファーに驚くと同時に、思わぬ出会いに喜びを感じました。創業来100年以上にわたり安定経営を続けてきたことや、「異業界出身者ならではの発想や視点を活かしてほしい」との言葉にも惹かれ、すぐに応募しました。
面接には少々緊張して臨んだのですが、「当社のことは包み隠さず説明しますので、お互いざっくばらんに腹を割って話しましょう」と言われ、肩の力が抜けました。この会社ならば、自分らしく気持ちよく働けそうだと感じましたね。時代の変化とニーズに合わせて、既存事業から派生させる形で新規事業を立ち上げ、着実に事業を拡大してきたと聞き、会社と一緒に自分も着実に向上していけそうだとも思いました。社員数は60人と、前の会社に比べると小規模ですが、社員みんなの顔が見える規模感のほうがいい緊張感を持って働けそうだとも考え、転職を決意しました。

■そして入社。今のやりがいは？

2010年4月に入社し、丸1年が経ちました。現在は、バッテリーを中心とした電子部品の新規開拓営業を手掛けています。新聞やネットなどから情報を収集し、「この業界は今、ニーズがあるのではないか」と読み、アタックしています。電子部品は、どんな業界・企業においても使われるものなので、営業先は無限大。自分の読みが当たり、新規受注がいただけた時のうれしさは格別ですね。
これからも着実に新規顧客の獲得に努めて売り上げ拡大に貢献し、ゆくゆくはマネジメントも経験したい。そしていつかは、自らの手で電子部品分野で新たな商品を生み出し、ヒットに結びつけたいですね。

＜採用担当者の声＞

異業界でトップセールスとして実績を積んできた点を評価しました

: 取締役管理部長
大野真一氏

当社は創業105年の歴史ある会社。土木・建築用機械の商社からスタートしましたが、時代の流れに合わせて柔軟に変化し、事業を拡大してきた経緯があります。藤井さんを採用したときの採用ターゲットは、異業界での営業経験者。既存社員の業界経験が長くなり、業界ならではの固定観念にとらわれている部分が感じられたためです。異業界の方を採用することで、新しい風を取り入れて社員全員に刺激を与え、新たな営業手法や新しい事業をも生み出してほしいと考えたのです。藤井さんは、住設機器メーカーで長く営業経験を積み、3年連続でトップセールスとして表彰されている点に惹かれました。加えて、面接でのやり取りを通じて冷静かつ慎重な性格が伝わり、この人なら会社に新しい風を吹き込んでくれると思いました。これからも、異業界出身者ならではの視点や発想をどんどん活かし、成長していってほしいと願っています。

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