調査会社の企画職から料理サイトのユーザーサポートへ

初めてレジュメを登録したのは、もう7年以上も前のこと。1度目の転職を志したときのことでした。その後、ネットリサーチ会社に転職し、アンケート会員の問い合わせ対応などユーザーサポート業務全般を担当。入社3年目には、アンケート回答のクオリティ向上や、会員の満足度向上のための新サービスの企画立案や、集客のためのプロモーションなども担当するようになりました。業務領域が一気に広がったことを受けて、自身の業務を整理しておこうと思い、久しぶりにレジュメを開き、内容を更新しました。
転職を考えていたわけではなかったのですが、その後もキャリアの棚卸しのために半年に一度のペースで見直し、書き足すように。レジュメをまとめる過程で、業務の全体像を俯瞰でき、自分の強みなどを客観的に見られるようになりましたね。

■企業からオファーを受け取った時の気持ちは？

定期的にレジュメをブラッシュアップしていたので、オファーはたびたび受信しました。すべてに目を通しましたが、プロモーション企画の経験を買われたのか、企画営業やコンサルティング営業のオファーが多く、どれもピンと来ませんでしたね。まだ本気で転職を考えていなかったこともあり、応募するには至りませんでした。

■今の会社の面接を受けようと思った決め手は？

仕事は忙しいながらも楽しく、充実していましたが、6年半勤める間に会社がどんどん大きくなり、入社当初の「社員一人ひとりの顔が見えるベンチャーならではのよさ」がしだいに薄れてきたと感じるように。一方で、ベンチャー時代からの「夜遅くまでがむしゃらに働く文化」は続いていて、家庭とのバランスが取りづらくなってきました。加えて、折からの不況による広告費削減で、進行中のプロモーション案が凍結。さまざまな要因が重なり、昨年秋ごろに転職を真剣に考えるようになったんです。
そんなとき、実にタイミングよく舞い込んだのが、料理レシピサイト「クックパッド」のユーザーサポート職のオファー。ユーザーからの問い合わせ対応のほか、ユーザーの声を拾い、ユーザーニーズやサイトの改善点を社内に向けて発信し、サービス向上につなげるという業務内容でした。普段からよく使っているサイトでしたし、今までの経験がフルに活かせる内容だったので興味を惹かれましたね。「転職したい」という気持ちが盛り上がったときにピッタリのオファーが届いたことにも驚き、すぐに応募しました。
面接では、佐野社長、ユーザーサポート担当者、担当役員など、さまざまな立場の人と会うことができました。驚いたのは、会った人全員が「料理をもっと楽しくするために働いている」と話していたこと。企業理念が社員全員に浸透していて、決して形骸化していないことに感心しました。
前職では、クライアントの要求と会員の方々の気持ちの狭間で思い悩むことも多かったのですが、この会社ならば「料理を楽しく」という軸を持って、イキイキと働くことができると感じましたね。また「ノー残業」を推奨する制度があり、子育て中の方も多数活躍している点にも惹かれ、転職を決意しました。

■そして入社。今のやりがいは？

2009年10月にオファーをもらい、11月末に内定。前職での引き継ぎを済ませ、今年2月に入社しました。現在は、ユーザーからのお問い合わせへの対応と、寄せられたご意見のフィードバックを担当しています。日々、つくづく感じるのは、このサイトが本当にユーザーに愛されているんだ…ということ。ユーザーからのお問い合わせに対して、解決方法を返信すれば、普通ならそこでやりとりは終わりますが、「返信ありがとう」「いつも利用しています」など心のこもったお礼のメールをいただく機会がとても多いんです。これからも、ユーザーの意見を大切に受け止め、一人ひとりとじっくり対話をしていきたい。ユーザーの皆さんにファンでい続けてもらうために、力を尽くしたいと思っています。