航空会社の客室乗務員から、生命保険会社の営業職へ

大学卒業後に入社したのは、外資系の航空会社。シンガポールに居を構え、客室乗務員として8年間勤務しました。
やりがいのある仕事ではありましたが、勤務時間が不規則でなかなか家に帰れないうえ、実力が問われる外資の現場で常に緊張を強いられていました。周りには「華やかで楽しそう」などと言われていましたが、実際にはハードで孤独な仕事でしたね。入社3年目ごろから、「ずっと続けられる仕事ではない、いつか全く別の仕事に就きたい」と思っていました。
しかし、なかなかきっかけがつかめず、数年前にリクナビＮＥＸＴスカウトに登録してみたものの、ピンとくるオファーが来ませんでした。結局、転職先を決めぬまま30歳になる直前の2009年1月に退職し、帰国。複数の転職エージェントに登録するとともに、スカウトレジュメのブラッシュアップを図りました。

■企業からオファーを受け取った時の気持ちは？

転職を決意したものの、やりたい仕事がほかにあるわけではなく、「英語力が活かせる仕事に就くのかな」ぐらいのイメージしかありませんでした。だから、スカウトの「まずレジュメを登録してみる」という転職スタイルは私に合っていました。この仕事に就きたい！という具体的な目標がなくとも、気軽に登録できるのがありがたかったですね。
ただ、レジュメブラッシュアップ後に金融系の営業職などいくつかオファーをもらいましたが、なかなか心が動きませんでした。どのオファーも全くの異業界異職種なので、その仕事に就くイメージがどうしても沸かなかったのです。

■今の会社の面接を受けようと思った決め手は？

そんな中、今の勤務先であるジブラルタ生命保険からは、3回もオファーをもらいました。初めは興味がなかったのですが、二度、三度とオファーを受け取るうちに、「いったいどんな会社なのだろう」と思うようになり、社会勉強の一環として会社説明会だけでも参加してみようという気持ちになったんです。
軽い気持ちで出向きましたが、会場に着いてビックリ。何百人という参加者がいて、みんな真剣な顔で壇上の専務の話に聞き入っている。まずはその熱気に圧倒されましたね。そして次に、専務の話にガツンと衝撃を受けました。仕事を通じて人間として成長し、幸せになることを目指そう、そしてみんなの力で生命保険業界を変えよう…という熱いメッセージ。今まで仕事に対してそのような意識を持ったことがなかったので、心を打たれました。保険に関する知識はゼロだし、ましてや営業なんてできるかな…と不安はありましたが、「過去の経験ではなくポテンシャルと人間力を評価する」との言葉にも動かされ、説明会が終わるころには「この仕事にチャレンジしてみたい！」という気持ちになっていました。
実際、その後の選考で過去の経験やスキルを問われることは一度もありませんでした。聞かれたのは、仕事を通じて何に気付き、何を考え、そこから何を得てきたのか。私の内面をじっくり深く理解しようとしてくれていると感じ、嬉しかったですね。「一から育てるから安心して飛び込んでほしい」との言葉にすべての不安が吹き飛び、入社を決めました。

■そして入社。今のやりがいは？

2009年8月に入社し、8カ月間の営業研修、営業管理職研修を終えようとしています。保険の仕組み、コンサルティング営業のノウハウを基礎から学び、マネジメント研修で管理職として必要なスキルを身につけました。次は今春入社の新入社員のトレーニングに関わり、6月にはその中の何人かを連れて、支部経営者として新しい支部（営業店舗）を立ち上げる予定です。
全くのゼロからの挑戦でしたが、この8カ月、本当にじっくり丁寧に教え込んでもらい自信がつきました。保険は目に見えないもの。だからこそ、本当に信頼のおけるアドバイザーが必要なんだと、強く実感しています。今は、支部の立ち上げがとても楽しみ。私が育ててもらったように、新人をじっくり育て上げたい。責任は重いですが、その分やりがいも大きいと感じています。
将来結婚して家庭を持っても、ずっとこの仕事を続けていきたい。そしてこれから入ってくる若手社員のロールモデルになれればと思っています。