年収500万円・1000万円の会社員200人に緊急アンケート

「30歳で年収1000万円稼ぐ人」の仕事、スキル、情報収集法

国税庁の「平成22年民間給与実態統計調査」によると、30〜34歳の平均年収は約384万円。30歳といえば、経験を積み、仕事の責任も増すころ。その立場や役割によって、給与額にも大きく開きが出てくる年齢ともいえます。そこで、年収500万円の人と、1000万円の人にアンケートを実施。年収500万円と1000万円の人の仕事やスキルはどう違うのか、洗い出してみました。

※アンケート実施時期:2012年3月6日(火)〜8日(木) 調査対象:全国の28〜32歳の会社員200人(年収450〜500万の人100人、年収1000〜1500万円の人100人) 協力:楽天リサーチ

2012年3月14日

年収1000万円の人の「勤務先の企業規模」「職種」は?

従業員数は「100名以下」が52%。年収500万円の人は大規模企業勤務が多い

現在の勤務先の従業員数グラフ

年収500万円の人の勤務先の企業規模は、「101〜1000名」が33%と最も多く、次いで「1001〜5000名」が23%と、中堅〜大規模の企業が多かった。一方、年収1000万円の人の勤務先は、「100名以下」が52%と過半数となった。また、「現在、何らかの役職に就いている人」は、500万円の人が27%、1000万円の人が51%。後者は取締役の人が最も多く、17%を占めた。
年収1000万円の人は、実力主義の中小・ベンチャー企業で部下をまとめつつ力を発揮している人が多いようだ。なお、年収1000万円の人の中には、100人以上の部下を持つ人が8%いた。

営業系、企画系が多く、技術系が少ない

現在の職種グラフ

職種を比較してみると、「営業系」の比率で大きな差が出た。年収500万円の人が18%であるのに対し、年収1000万円の人は38%。営業成績に応じたインセンティブが年収を押し上げている可能性がある。
年収500万円の人と比較すると、「企画系」にも高年収が多い。経営企画や事業企画など、経営の中枢に関わる役割は比較的給与水準が高いケースが多いためと見られる。逆に年収500万円の人では、「技術系」の比率が高かった。技術系4分野合計で36%に上ったのに対し、年収1000万円は17%だった。

年収1000万円の人の「ビジネス情報源」「勉強・自己啓発時間」は?

セミナーや勉強会などリアルの場でビジネス上の人脈を築いている人が多い

ビジネスの情報源グラフ

「ビジネスの情報源として活用しているもの」は、年収500万円の人、1000万円の人ともインターネットの水準が高かったが、両者を比較すると年収1000万円の人は「セミナー」(23%)、「勉強会/サークル」(15%)と答えた人が多かった。「メディアから情報を得るという受動的な行動だけでなく、自らも参加し発信できる」方法を選び、ビジネス上の人脈を築いているようだ。「自らビジネスセミナーを開催している」(マスコミ系・クリエイティブ職/年収1500万円)という声も聞かれた。
また、本や雑誌、新聞などの紙メディアで情報収集しているという人も、年収500万円の人より多かった。

勉強や自己啓発に月10時間以上を費やす人が35%

ひと月当たりの自己啓発時間グラフ

年収500万円の人、1000万円の人とも、一番多い回答は「1〜10時間未満」だったが、それ以上の数字では差が見られた。「10時間以上」を勉強や自己啓発に充てている人は、年収500万円の人が22%だったのに対し、年収1000万円の人は37%。「月50時間以上」と答えた人も7%に上った。
ひと月当たりに読む本の数も聞いてみたところ、いずれも一番多い回答は「1〜5冊」だったが、「11冊以上」読むと答えた人が年収1000万円の人で24%いたのに対し、年収500万円の人はわずか3%だった。「31冊以上」読んでいるという人も9%存在した。1日1冊以上、何らかの本を読んで情報収集している計算になる。
ちなみに、1日当たりの平均睡眠時間は、年収500万円の人は「5〜6時間未満」、年収1000万円の人は「6〜7時間」未満が最も多かった(いずれも34%)が、年収1000万円の人は「4時間以下」と答えた人も11%いた(年収500万円の人は4%)。

年収1000万円の人の「語学力」は?

「英語力はビジネスレベル以上」の人が29%、「TOEIC901点以上」が12%

英語力、TOEICレベルグラフ

英語力について「ビジネスレベル以上のスキルがある」と答えた人は年収500万円の人で12%、年収1000万円の人で29%という結果になった。併せてTOEICのスコアも聞いたところ、いずれも「受けたことがない」が過半数を占めたが、年収1000万円の人は「701点以上」の人が28%と多く(年収500万円の人は12%)、「901点以上」と答えた人も12%もいた(年収500万円の人は0%)。
なお、年収1000万円の人に、英語以外でビジネスレベル以上のスキルを持つ外国語を聞いたところ、北京語5%、フランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語が各4%、広東語が3%という結果になった(複数回答)。日本企業のグローバル展開が加速する中、外国語ができることで仕事の幅が広がり、責任ある立場や役割を任され、年収も上がる…というケースがあると推察される。
ちなみに、年収1000万円の人に「持っている資格」を聞いたところ、「アクチュアリー」(金融保険系・専門職/年収1000万円)、「社会保険労務士」(金融保険系・事務系職種/年収1000万円)、「全経簿記検定上級」(流通小売系・企画系職種/年収1500万円)、「証券アナリスト」(金融保険系・専門職/年収1300万円)、「土壌汚染リスク管理者」(不動産建設系・建築土木系技術職/年収1000万円)など難易度の高い資格を持つ人が見受けられ、資格を活かして高年収を得ていることもうかがえた。

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EDIT&WRITING
伊藤理子

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