応募者殺到！あの超人気求人で採用されたのは誰だ？

大学理工学部を卒業後、メーカーの研究開発職に就いた黒川さん。3年間勤めた後、家庭の事情で退職。それを機に自身のキャリアを見つめ直し、学生時代から憧れていた映像の世界で働きたい！と一念発起、映像制作の専門学校に入学。卒業後は現場で修業を積むために映像スタジオに入社し、撮影設備のセッティングや撮影補助などを担当した。
スタジオ勤務を続けつつも、常に転職サイトで映像制作関連の求人をチェックしていたところ、昨年12月にリクナビNEXTで電通クリエーティブXの求人を発見。企画、プレゼン、撮影、編集といったCM制作に関するあらゆる業務に携わり、スケジュール全体を管理するプロダクションマネージャーの募集だった。
「勤務先のスタジオで、何度か電通クリエーティブXによるCM撮影現場を経験し、『この会社の人たちとは感覚が合うな』と感じていたんです。スマートにダンドリをこなしつつ、撮影自体を楽しむ姿にも惹かれていました。だから求人を見つけたときは嬉しかったですね」
応募書類を書く前に、自分ができることをすべて書き出し、いくつもの項目の中から「自信を持ってアピールできる」と思えたポイントを応募書類に盛り込んだ。「具体的には、CM制作自体の実務経験はないが制作の現場を体感しているため、入社後もギャップを感じることなく働けるということと、メーカーでいくつもの開発案件を同時並行で進めてきたことからスケジューリング能力と調整能力が高いことをアピールしました」
一次面接の相手は、同社のプロデューサー2人。「雑談交じりの面接で、リラックスできる雰囲気を作ってもらえたので、全く緊張しなかった」という。「面接では、へたに答えを準備せず、ありのままの自分で臨みました。気をつけたのは、相手の質問を理解し、それに的確に答えることできちんと会話のキャッチボールを行うという点のみ。すごいエピソードが言えたわけではありませんが、コミュニケーションはきちんと取れたと思います」
約100倍の倍率を突破して、今年3月に入社。いくつかの制作現場に入り、企画立案、顧客へのプレゼン、撮影、編集といったCM制作の一連の流れをつかんでいる最中だ。「自分が少しでも関わったCMが実際にTVで流れているのを見ると、本当に嬉しい。まだCM制作の全工程を覚えたばかりなので、さらに知識を深めて早く現場で戦力になりたいですね」

当社はITネットワーク構築ビジネスを手掛けていますが、近年、取引先である各地方自治体から事業コンサルティングの依頼を多くいただくように。新たなビジネスとして部署を立ち上げるため、公募で広く人材を募集することにしました。
全国に出向く必要がある仕事なので人が集まらないのではと思い、「地方経済を活性化したいという熱意」だけを条件にしたところ、1500もの応募が集まり驚きましたね。この仕事に取り組みたいという並々ならぬ熱意が感じられるかどうか、そしてこの事業をボランティアではなくビジネスとしてきちんと捉えられているかどうか、の2点をチェックし、書類の段階で一気に15人にまで絞り込みました。
清水さんは、地方経済の衰退に問題意識を持っていたことが書類から伝わりました。また、自身の経歴がわかりやすく整理され、アピールポイントも的確でムダがなく、自身の強みを理解していると感じられました。
面接も、応募書類での印象同様、必要以上に飾ることなく、理路整然と落ち着いて話しができる点に惹かれましたね。やり取りの中で、相手の話をじっくり聞き、それに対して自分の考えを的確に伝える力も感じられました。地方のコミュニティに飛び込んでも、すぐに皆の信頼を得られる人だと肌で感じ、採用を決めました。