• はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
歩幅は広く、笑顔は小さく!思案中のしかめっ面・無表情はNG 第一印象は2秒で決まる!面接の表情&しぐさ10カ条 歩幅は広く、笑顔は小さく!思案中のしかめっ面・無表情はNG 第一印象は2秒で決まる!面接の表情&しぐさ10カ条
転職の面接。あなたのその表情、姿勢、ジェスチャーも、面接官はしっかりと見ています。ちょっとした表情が相手に好印象を与え、簡単な動作で会話がスムーズに進むとすれば、それを試してみませんか? 今からスタートです!
(取材・文/総研スタッフ 高橋マサシ イラスト/関根庸子) 作成日:12.08.02
佐藤綾子氏 “パフォーマンス学”の佐藤綾子が教える「誰でもできる7カ条」

博士(パフォーマンス心理学)
日本大学芸術学部 教授
佐藤綾子氏
1980年より日本に「パフォーマンス学」を導入。首相経験者をはじめ多くの国会議員指導でも定評があり、広く社会人のパフォーマンス教育に情熱を注ぐ。近著に『もう、名刺交換はするな。』(フォレスト出版)がある。

人の第一印象は「2秒」で決まる

1.背筋を伸ばして、歩幅を大きく
1.背筋を伸ばして、歩幅を大きく
面接室に入ってからは、背筋を伸ばして、歩幅を大きくして、堂々とまっすぐに席に向かう。第一印象は最初の「2秒」で決まるので、ドアを開ける前から準備をしておく。
2.アイコンタクトは1分に32秒以上
2.アイコンタクトは1分に32秒以上
面接中は面接官の目を見る。目を見て、適宜視線をそらし、再び見るという動作の合計が1分間に32秒以上あると、「関心がある」と思わせる。見続けると圧迫感を与えるので注意。
3.表情筋を1分に28秒以上動かす
3.表情筋を1分に28秒以上動かす
約30種類あると言われる目、口、鼻などを動かす表情筋。この表情筋を動かして、表情を豊かにする。1分間に28秒以上を動かすと、相手に好印象を持たれる。
4.小さなスマイル
4.小さなスマイル
笑顔は協調性、関心の高さ、親しみやすさなどを伝える。ただ、大きくは笑わず、口角を上方に上げる広角挙筋にくいっと力を入れて、小さなスマイルをつくる。

 日本に「パフォーマンス学」を導入したパイオニアであり、その第一人者である佐藤綾子氏。多くのメディアに登場し、その著書は全168冊にも上る。そんな佐藤氏にエンジニアの面接を想定した、「誰でもできる基本7カ条」をつくっていただいた。

「もっと詳しいことも言えますが、まずは基本を覚えましょう。最初は入室からの姿勢です。立ち姿の印象は15メートル離れたところからでもわかるもの。そして、私が3000人以上にヒアリングした結果、最初の2秒で第一印象が決まるとわかりました」

 つまり、面接室のドアを開けた瞬間から「勝負」は始まるのだ。

「背筋を伸ばして、歩幅は大きくして、まっすぐ直線で席まで向かいましょう。元気よく、堂々と歩いてください」

 着席して面接がスタート。話すときは相手の目を見る。佐藤氏によれば、1分間に合計32秒以上断続的に見ていると、相手は「関心がある」と思ってくれるという。

「面接官が複数の場合は『視線のデリバリー』をします。基本的に話している人に視線を合わせます。複数いても話者がひとりなら、その人だけを見るようにします。ただ、キョロキョロとせわしなく視線を変えると、後述する『適応動作』になるのでやめましょう」

表情筋を使って、小さくスマイル!

 面接中は顔の「表情筋」を動かすように意識する。これは感情を伝えるときに動かす筋肉のこと。例えば、話すために口を動かすことを「表情筋を使う」とは言わない。面接官の話に驚いて目を大きくする、後述のようにほほえむなどが「表情筋を動かす」になる。

「表情筋を1分間に28秒以上動かすと、相手に好印象を持たれるという結果が出ています。特に効果的な表情が笑顔です。理科系の人には笑わない人が多いので、もったいないですね。真面目には見えても、固い感じに思われてしまいます」

 スマイルは明るい人、元気な人というイメージを相手に与えるだけでなく、他者との協調性、相手への関心、親しみやすさも伝えるという。ただし、ゲラゲラとは笑わず、話に合わせて「ほどよく」笑う。口角を上方に上げる広角挙筋に軽く力を入れて、小さなスマイルをつくると、「興味がある」「理解した」などが相手に伝わるという。

 また、「言語調整動作」を繰り返す。相手の言葉が終わったときに、「はい」とうなずいたり、同感の意味で「そうですね」などと相槌を打つことだ。こうすると面接官は話しやすくなり、質問も多くなって、会話が弾むという。まさに「相手の言葉を調整する動作」であり、逆にこれがないと「話を聞いているのか」と思われてしまう。

ビデオで確認し、「自分の型」をつくる

 そしてジェスチャー。大きすぎるジェスチャーは逆効果だという。わざと手を高く上げたり、大きく身を乗り出すなどをすると、演技や空元気のように見られてしまう。同時に、相手を落ち着かない気分にさせるという。

「そして、『適応動作』はやめましょう。これはストレスを感じると出る動きで、無意識に体に触る、体を動かすなどが多いです。貧乏ゆすり、手指の頻繁な組み替え、書類をいじるなどで、自信なく見えてしまいます。しないように意識しましょう」

 これまで見てきたようにポイントは7つ。どれも単純なものだが、「実は簡単にはできない」と佐藤氏。そのため、友人に頼んでロールプレイをして、それをビデオに録画することを勧める。再生してチェックし、表情やジェスチャーを修正していくわけだ。

「少々面倒かもしれませんが、変な表情や動作のままで面接に臨み、不本意な結果が続くよりはかなり効果的なはず。大切なのは表情やジェスチャーをチェックしながら、『自分の型』をつくっていくことです」

5.「言語調整動作」をしっかり 6.ほどよく小さなジェスチャーで 7.「適応動作」はやめる
5.「言語調整動作」をしっかり
面接官の言葉が終わったら、「はい」とうなずいたり、「そうですね」などと相槌を打つ。こうすることで面接官は話しやすくなり、会話は弾み、応募者の印象も向上する。
6.ほどよく小さなジェスチャーで
ジェスチャーは小さく、ほどよい動きに。意図したオーバーアクションは演技っぽく、空元気のように思われがち。また、相手を落ち着かない気分にさせる。
7.「適応動作」はやめる
適応動作とは貧乏ゆすり、手指の頻繁な組み替え、書類に触るなどで、女性なら髪をいじる、爪を噛むなども多い。自信なく見られてしまうので、しないように意識する。
人材紹介会社のアドバイザーが教える「エンジニアのための3カ条」 河辺真典氏

株式会社メイテックネクスト
CA統括マネージャー
河辺真典氏
生産技術のエンジニアとして5年勤務した後、人材紹介会社に転職。エンジニアの転職紹介を8年担当した後、メイテックネクストに入社。現在はCA(キャリアアドバイザー)の統括マネージャーを務める。

本人は気付かない、思案中の「しかめっ面」
1.思案中の「しかめっ面」をしない
1.思案中の「しかめっ面」をしない
返答を一生懸命に考えるのはよいが、そのときに「しかめっ面」や「不機嫌な表情」になる人が多い。長い「間」もよい印象を与えない。鏡を見るなどして、意識して変える。
 エンジニア専門の人材紹介会社「メイテックネクスト」。CA統括マネージャーの河辺真典氏は応募者に模擬面接を実施することも多く、課題となるポイントをアドバイスしている。

「エンジニアは面接を『技術やスキルをアウトプットする場』と思いがち。間違ってはいませんが、それだけではない。本人が気づかないうちに、面接官を不快にさせている場合もあるのです」

 そのひとつが無頓着な表情だという。例えば、仕事の内容を聞かれて、「質問の意図は何か」「どう答えれば効果的か」などと考えて、長いことしかめっ面をする。本人は一生懸命なのだが、険しい表情は相手に不快感を与える場合もあり、沈黙が続くと「自分の仕事も説明できないのか」などと思われてしまう。

「思案中は自分の表情を意識しないものですが、模擬面接で『さすがにこの表情はまずい』と感じることが多くあり、率直に応募者に伝えています。本人が意識しないとなかなか直らないからです。鏡の前でチェックすればすぐにわかりますよ」

入社の熱意があれば、表情は自然と輝く
2.無表情にならない
2.無表情にならない
無表情では面接官に気持ちや意欲が伝わりにくく、印象もよくない。面接の前にはいろいろな人と話す機会を作って会話に慣れ、表情を豊かにしておく。
 一方で無表情もいけないという。河辺氏によれば、離職期間が長い人や研究職など、長期間にわたって他人と話す機会の少ない人に多いそうだ。こうした人は面接の場で緊張しがちなので、余計に「能面」のような無表情になるという。

「いろいろな人と話をすることです。学生時代の友達に連絡して、久しぶりに会ってみるのも楽しいでしょうし、人材紹介会社に面談を申し込むのも一案です」

 ただ、「しかめっ面」や「無表情」をなくしても、マイナスが平均に戻った程度だ。プラスに働かせるのは、入社の意欲を伝える「気持ち」とのこと。応募先企業への理解を深めて、自分の経験とのマッチングを考え、入社へのモチベーションを高める。すると、自然と言葉に熱が入り、目が輝き、話す姿勢が前のめりになるという。

「質問された。それに答えた。採用を決めるのは相手だから後は任せる。こんな気持ちでいては、聞かれたことにしか答えなくなります。相手の企業をきちんと調べて、入社する熱意を持ちましょう」

社内プレゼンと考え、メッセージを送れ
3.入社への熱意を高める
3.入社への熱意を高める
応募企業の製品やサービスを理解し、入社へのモチベーションを高める。また、面接でのやり取りを想定し、シンプルな言葉を用意して、メッセージを伝えるようにする。
 面接を「社内プレゼン」と考えたらどうかと河辺氏。応募する企業の製品やサービスを見れば、エンジニアなら使われている技術、開発プロセス、入社後の仕事などが想像できるはず。少なくとも大きなズレはないだろうから、面接官の質問内容も見当がつくだろう。

 その質問に合わせて「開発した製品や技術を伝える」のは、社内や顧客へのプレゼンと似たものになるという考えだ。もちろん、プレゼンと違って想定できない質問も出るだろうが、それは2割程度という。

「2割なら極端な話、準備しなくても構わないレベル。それに想定外と言っても、『今までの失敗体験』や『大学時代の研究内容』などで、答えられない質問はまずないと思います」

 話すのが苦手な人に対しては、流ちょうに話す必要はなく、率直に伝えればよいとアドバイスを送る。そのためにはシンプルな言葉を準備して、「メッセージを伝える」を目標にするとよいそうだ。

「入社意欲が高ければ、仕事が想像でき、言葉も生まれるはず。そうして準備をしておけば、しかめっ面も無表情もなくなりますよ」

  • はてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
あなたを求める企業がある!
まずはリクナビNEXTの「スカウト」でチャンスを掴もう!
スカウトに登録する
高橋マサシ(総研スタッフ)からのメッセージ 高橋マサシ(総研スタッフ)からのメッセージ
佐藤氏の「表情筋」や「小さなスマイル」、河辺氏の「しかめっ面」。聞いたときにはドキっとしました。取材で自分がどんな顔をしているのか、考えたことがなかったからです。鏡を見る勇気を……持ちます!

このレポートを読んだあなたにオススメします

4割以上の企業で「通過率20%未満」って本当ですか?

最終面接は地獄だった!落とされるエンジニアとは?

最終面接でまさか落とされるとは! 1次、2次の面接を勝ち抜き、内定をほぼ手中にしながら、悔し涙を流すエンジニアがいる…

最終面接は地獄だった!落とされるエンジニアとは?

面接に母親同伴、ジャージで登場、履歴書の写真がノーブラ…

君は不採用!人事が明かす"ビックリ応募エンジニア"

事実に基づく正確な職務経歴書、落ち着いたスーツで誠実な受け答えの面接……って普通の転職スタイルだと思いますよね? そんな常識を吹…

君は不採用!人事が明かす

競合会社をベタほめ、質問に質問で返す、目を合わせないetc.

人事が不採用ボタンを押す「面接NG回答ランキング」

転職時、「採用された理由」は採用担当者から聞ける場合が多いが、不採用になった理由はわからないことがほとんど。たとえ経験・スキルは…

人事が不採用ボタンを押す「面接NG回答ランキング」

4年分の「面接現場の舞台裏」発!実践的なノウハウがここにある

今すぐ役立つ面接現場のフレーズ・傾向と対策

面接現場の舞台裏Tech総研の創刊と同時に始まった連載記事「面接現場の舞台裏」では、技術系職種の面接をリアルに再現し続けてきました。だれもが知る…

今すぐ役立つ面接現場のフレーズ・傾向と対策

百戦錬磨の人事担当者も思わず納得!

面接ベストコミュニケーション5原則

面接において自己PRや志望動機などを的確に表現する方法に悩む転職エンジニアは多い。自分の頭の中で言いたいことは明確でも…

面接ベストコミュニケーション5原則

僕たち私たちの転職忍者の術★31

バレないようにコッソリ転職活動したいでござる の巻

在籍中に転職活動をする場合、今の会社にバレないようこっそり慎重に進めたいもの。ときには家族や友人にも内緒で活動したいケ…

バレないようにコッソリ転職活動したいでござる の巻

この記事どうだった?

あなたのメッセージがTech総研に載るかも

あなたの評価は?をクリック!(必須)

あなたのご意見お待ちしております

こちらもお答えください!(必須)

歳(半角数字)
(全角6文字まで)
  • RSS配信
  • twitter Tech総研公式アカウント
  • スカウト登録でオファーを待とう!
スマートグリッド、EV/HV、半導体、太陽電池、環境・エネルギー…電気・電子技術者向け特設サイト

PAGE TOP