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環境や新エネルギー分野に集中投資し、雇用創出と需要回復をめざせという声が巻き起こっている。今まさに、注目される環境関連技術。それは今後どのような雇用を生み出すのか。太陽光発電、リチウムイオン電池をはじめとした、環境・次世代エネルギー関連の採用動向を探る。
(取材・文/広重隆樹 総研スタッフ/宮みゆき 撮影/設楽政浩)作成日:09.08.25
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太陽光発電では、パネル設計技術に関心が集まる。不況の真っ直中にある半導体製造装置メーカーが、太陽光パネルに事業を拡大したというニュースもあった。微細加工、製膜技術、クリーンルーム設計など半導体製造で培った技術が、そのまま太陽光パネルでも活かせるからだ。 「ただ、太陽光は原子力などに比べて、経験者を求める傾向が強く、採用条件が高く、ピンポイント」と竹内さんは指摘する。 循環型自然エネルギーのもう一つの担い手と期待されるのが風力発電。「原子力、太陽光ほどではないが、発電装置メーカーから保守メンテナンス分野の企業まで、求人は続いている」という。 |
また、エレクトロニクス分野での電源制御技術も、省エネという観点からあらためて関心が高まる。コジェネレーションなど高効率のエネルギー供給システムが広まる中、電気工事士やボイラー・タービン関連の技術資格を求める企業も増えている。さらに環境技術の専門家という意味では、製造工程から排出される有害物質管理や、環境マネジメントシステムの経験者の活躍の場も広がっている。
「以前から、専門を問わず、広く環境技術にかかわりたいというエンジニアは多くいました。自分の技術で社会に貢献したいという思いがみなさん強いのです。彼らの活躍の場がようやく本格的に広がりつつあるという実感がします。環境対策をたんにイメージアップのためにいう企業もありますが、この不況期でもあえて求人を出す企業は、それだけ本気の証拠。そこから生涯にわたる活躍の場を選び出す、今は絶好のチャンスと言えます」 |
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