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JavaにGoogle、D言語に秀丸…選ばれるにはワケがある ITエンジニア300人が賞賛する三ツ星技術2007
2007年はミシュランが発表した“三ツ星料理店”が話題になったが、それではITエンジニアが“三ツ星をあげたい技術”とはどんなモノなのか? 300人の調査を基に発表したい。
(総研スタッフ/山田モーキン)作成日:08.03.27
はじめに:2007年度 ITエンジニア300人が選んだ注目の「技術キーワード」は?
まずは昨年度(2007年度)を振り返って、最も印象に残っている「IT用語・キーワード」についてITエンジニア300人にアンケート調査したところ、右表のような結果に。
1位の「Web2.0」はITエンジニアだけでなく、一般にも急速に普及したキーワードであり順当な結果といえるだろう。
次の2位に「SaaS」がランキングされるあたりは、さすがにITエンジニアならではが選んだキーワードだろう。ちなみに「Saas」とは「Software as a Service」の略で、ユーザーが必要とするものだけをサービスとして配布・利用できるようにしたソフトウェアの配布形態の意。
その次の「Ajax」も多くのITエンジニアにとっては既に耳慣れたキーワードだが、中には「人前でずっと“アジャックス”と発音していて、間違いだと知ったときの衝撃から」(27歳・システム開発Webオープン系)といった理由から選出した方も。
またそのほかのキーワードも、ネットワークからソフトウェア・セキュリティなどITにかかわるさまざまなジャンルからノミネートされた。

それではこれらの結果を参考に、次からITエンジニア300人が選んだ2007年度、三ツ星技術の数々を紹介していこう。
2007年度注目IT用語・技術キーワードランキング
発表:2007年度 ITエンジニア300人が“三ツ星”をあげたいほど評価した技術
「三つ星=そのために旅行する価値がある卓越した料理」(日本ミシュランタイヤHPより)
本家のミシュランガイドでは三ツ星を上記のように定義している。
そこで今回、

「三ツ星技術=業務上、もしくは今後の“エンジニアライフ”を充実させるのに大いに貢献してくれるであろう技術」

という独自の定義に基づいて、ITエンジニア300人に「プログラミング言語」「IT系資格」「Webサイト」「ソフトウェア(パッケージ&フリーウェア)」「IT系企業」の5項目に分けてそれぞれ調査を実施した。
では早速、順を追って発表していこう。
プログラミング言語編:圧倒的支持でJavaがナンバーワン!Dほか新言語も熱い!!
上位ランキング
回答チェック
300人中、4分の1のITエンジニアから圧倒的に評価の高かった「Java」。年々進化を重ねた結果、組み込み系からモバイル、サーバ、スーパーコンピュータまで非常に広範囲に活用されていることから、今回の結果につながったといえるだろう。
また古くから定番の「C」系言語もその実用性から、いまだに多くのエンジニアから支持を得ている。
そのほか少数派の回答では、「○○の分野ならこの言語がいちばん!」「今後はこの言語が広く普及するはず」といった視点から数多くの言語が選ばれた。
Java選出理由
「5年前にWindows サーバのJRUNで稼働させたシステムが、今年最新のAIXに容易に移行できた」(38歳・コンサルタント)
「今までC言語で開発していたミドルウェアをJavaにし、作業効率(スピード)が上がったから」(36歳・パッケージソフトミドルウェア開発)
Visual Basic選出理由
「(.NET)この業界は納期が厳しいことが多いので、作業効率を重視するならVB.NETがベスト」(39歳・システム開発Webオープン系)
「これまでのVBで作成されたアプリケーションの再構築が増えてくると思われるから」(36歳・システム開発Webオープン系)
C選出理由
「昔からある言語だが、使い勝手も実用性もナンバーワン。これからもマイコン制御には欠かせない言語だと思う」(30歳・システム開発マイコンファームウェア系)
「C言語のプログラミングを身につけることは、基礎的な技術を身につけるのとほぼ同じであることを実感したから」(31歳・システム開発マイコンファームウェア系)
C++選出理由
「研究開発のディフェクトスタンダード」(39歳・研究特許)
「Cよりは遅いが基本処理が速く、簡単にできることが多いから」(25歳・品質管理)
PHP選出理由
「メンテナンスしやすく書くコードが少ない割に高度なことを実現できるから」(31歳・研究特許)
「軽くて敷居も低く、HTMLだけで動くという手軽さ、そしてRubyなどと相まってオブジェクト指向の入門編的な言語に進化してくれた。今後が楽しみ」(36歳・システム開発Webオープン系)
少数ランキング
sed Verilog
「非力なマシンでも十分なパフォーマンスを発揮してくれたから」(35歳・社内情報システム)   「やはり半導体プロセスは廃れないムーアの法則をも超えてしまう」(28歳・システム開発マイコンファームウェア系)
SQL MATLAB/Simulink
「業務用でコンピュータの発展に大きな役割を果たしてきた。SQL、ストアドプロシージャをはじめDBMS関係の技術は、今までのエンジニアライフに大きく貢献してくれている」(35歳・システム開発マイコンファームウェア系)   「自動車業界での制御系言語としてデファクトスタンダードになりつつある」(35歳・システム開発マイコンファームウェア系)
D JQUERY
「今後の新技術はD言語を多く取り入れるため、いち早く身につければ稼げる」(37歳・ネットワーク設計構築)   「コーディング量が減ったから」(34歳・システム開発Webオープン系)
python SAS
「PHPやPerlをメインにやってきた自分には新鮮かつ使いやすさを感じ、作業効率が上がったように思えます」(30歳・システム開発Webオープン系)   「大量データを、時間をかけずに集計できる。VBやCほど細かい文字列操作には向かないがマクロを駆使すればそれなりにできる。それでアクセスよりもはるかにスピードが速い点が素晴らしい」(31歳・社内情報システム)
LabVIEW Pascal
「ビジュアルプログラミングで専門知識がない人でも簡単に制御プログラムを組める」(31歳・システム開発マイコンファームウェア系)   「コテコテのC++でもないし、オブジェクト指向だし試算が引き継げるしで、非常に効率がよかった」(37歳・システム開発Webオープン系)
IT系資格編:OracleMaster&情報処理技術者の2トップに、Cisco系も
上位ランキング
回答チェック
「OracleMaster」&「情報処理技術者」に、多くの評価が集まった。特に「OracleMaster」に関しては「ホンモノの資格」と呼ばれるほど、実際の実務や評価待遇などにおいて大いにその力を発揮していることで、これは「Cisco」系などに当てはまる。そして「情報処理技術者」に関しては3位にランキングされている「ソフトウェア開発技術者」とともに“国家資格”というブランドに、それぞれ人気が集まった。
また少数回答においても、「JSOX」「セキュリティ」など今後のIT業界の動向を見据えたうえで有効な資格があがった。
OracleMaster選出理由
「ベンダーの資格であり、適用範囲は非常に狭いが製品を使いこなすという意味においては非常に有意義な資格」(32歳・システム開発Webオープン系)
「DB系の業務を扱っている限りOracle関係の知識は必須。この資格への評価は今後も数年間は不変」(33歳・システム開発Webオープン系)
情報処理技術者選出理由
「IT業界の基本中の基本だから」(39歳・システム開発Webオープン系)
「いちばんの知名度で国家資格だから」(33歳・システム開発Webオープン系)
ソフトウェア開発技術者選出理由
「開発をするうえで基本となるので」(33歳・システム開発Webオープン系)
「超難関資格だから」(33歳・システム開発Webオープン系)
MCP選出理由
「Windows 関係だけでなく、特にServer関係の技術を学ぶことでその後のLinux等の理解をするにも大きな助けに。サーバサイド、ネットワークサイドの技術を学ぶための基礎ができた」(27歳・システム開発Webオープン系)
「実際に取得していますがこの試験勉強でアプリケーションの挙動についての理解が深まった」(32歳・運用保守)
基本情報技術者選出理由
「最低限のものとして必要であると思う」(34歳・研究特許)
「業務の方向性を示しているように感じる」(38歳・コンサルタント)
少数ランキング
.com master ITILファンデーション
「受験資格がないため、年齢層が広い割には仕事の役に立つため」(35歳・運用保守)   「運用管理業務の基盤として貢献してくれるだろうと思う」(35歳・運用保守)
MOT ネットワークスペシャリスト
「この資格をもっていれば、どこの会社でもやっていける!」(30歳・運用保守)   「今後、ネットワーク系の技術が有効なので」(34歳・システム開発Webオープン系)
ITコーディネーター CCNP
「金融業にとってこの資格があれば非常に重宝される」(ネットワーク設計構築)   「ルータ系の運用保守をやっていると、デファクトスタンダードのCiscoのベンダー資格は有利」(33歳・運用保守)
JSTQB LPIC
「今後、どんどん大規模になるソフトに対し、いかに効率的かつ効果的にテストできるかが課題になるので、いい人材が育つきっかけになればと期待」(28歳・研究特許)   「今後Linuxがますます普及するから」(35歳・システム開発汎用機系)
CISA テクニカルエンジニア
「JSOXの施行が間近に迫ってきたことから、この資格は今後評価が高くなると思った」(31歳・研究特許)   「業務上、DBを使う機会が多いので」(36歳・システム開発マイコンファームウェア系)
Webサイト編:Google強し! 検索・動画・技術サイトが軒並みランクイン
上位ランキング
回答チェック
回答中、5人に1人が支持した「Google」。メインサービスである検索のみならず、「GMAIL」や「Google MAPS」など機能的かつユニークなサービスも、積極的に活用しているエンジニアから多くの支持を集めた。
またほかにも上位には、総合ポータルサイトや技術系の専門情報サイト、また昨今急速な盛り上がりを見せている動画共有サイトなどが軒並みランクイン。
一方、少数派回答においては「ここでしか見られない情報」を提供する専門サイトや、モバイルとの連携サービスに効果的なサイトなどを評価する声が多く集まった。
Google選出理由
「わからなければまず、“Google先生”に聞く」(35歳・システム開発Webオープン系)
「Google関連ページの豊富な資産を活用することで、どこにいてもかなり有意義に利用可能と思われる」(37歳・システム開発マイコンファームウェア系)
@IT選出理由
「過去Logに助けられたことも多く、同じような問題というのはどこでも発生しうるということを改めて認識させられた」(34歳・運用保守)
「管理者に必要な情報が多く載っている。LinuxやWindowsサーバ関係が充実」(39歳・ネットワーク設計構築)
ITpro選出理由
「管理工程、上流工程、下流工程のノウハウやIT情報が満載だから」(34歳・システム開発Webオープン系)
「ITサービス、技術の最新情報を網羅している。ITキーワードの解説も充実している」(39歳・運用保守)
Yahoo! JAPAN選出理由
「あらゆる分野で情報を収集しやすい」(37歳・運用保守)
「いちばんユーザーが閲覧するから」(26歳・運用保守)
Wikipedia選出理由
「信憑性は別にして、聞きなれない用語を検索してある程度の理解が可能」(38歳・システム開発Webオープン系)
「知りたいことに対して解説してくれる従来の関連ドキュメントとは違い、“既に知っていること”を前提にしていない点」(36歳・社内情報システム)
少数ランキング
Another HTML-lint gateway check pad.jp
「今後のWebサイト基準を確立させそう」(33歳・システム開発Webオープン系)   「タスク管理にGTD的手法を容易に導入することを可能にしてくれたサイト。生産性の向上に直接役立ったわけではないが、使いやすいツールを探していた私にとって非常にありがたかった」(28歳・システム開発マイコンファームウェア系)
twitter CodeZine
「コミュニケーションパターンが増えた」(34歳・システム開発Webオープン系)   「プログラミング系の雑誌が休刊・廃刊する中、このような情報源はとても役に立つ」(38歳・パッケージミドルウェア開発)
日経NET CNET japan
「いろいろな情報があるから」(33歳・システム開発Webオープン系)   「記事の内容が読みやすくて好き」(30歳・ネットワーク設計構築)
住信SBIネット銀行 百度
「画面構成を変更できたり、入出金にメモが入力できたり、イートレードとの連携ができたりといった斬新な取り組みがされているところ」(31歳・研究特許)   「ついに大量の中国文化がやってきた」(38歳・コンサルタント)
データ便 Micosoft Windows メッセンジャーでのリモートアシスタンス
「ほかの同様のサービスが不安定なのに、これは確実にデータを送れる」(35歳・システム開発Webオープン系)   「遠方のユーザーが多いため、かなり利用した」(36歳・パッケージミドルウェア開発)
ソフトウェア(パッケージ&フリーウェア)編:「Oracle」(パッケージ)&「秀丸」(フリーウェア)がそれぞれNo.1
上位ランキング
回答チェック
パッケージソフトでは「Oracle」、フリーウェアでは「秀丸」がそれぞれ、多くのエンジニアからの支持を集めた。「Oracle」では特にデータベースの高い信頼性と使いやすさが、また「秀丸」では気軽に使えるエディタとして絶大な信頼を得ている。
また全体の傾向として、パッケージソフトではセキュリティ系やグループウェアや各種管理系、フリーウェアではエディタやメーラー、データ圧縮系の支持が多数を占めた。
特にフリーウェアでは「これだけの機能がついていてフリー!」といった点で、パッケージに比べよりエンジニアからの称賛の声が大きかったことを付け加えておきたい。
秀丸選出理由
「メモ帳より手軽にテキストファイルを見ることができるから」(36歳・システム開発Webオープン系)
「ソースコードの編集で常に使用しており、大変便利」(32歳・システム開発マイコンファームウェア系)
Oracle選出理由
「DB:RACなどクラスタリングが安定しているから」(35歳・社内情報システム)
「CRMシステムの業務部分だけでなく分析が素晴らしいところ」(32歳・社内情報システム)
Eclipse選出理由
「今のところ最強の統合開発環境と思われる」(31歳・システム開発Webオープン系)
「開発には欠かせない」(27歳・システム開発Webオープン系)
SAP選出理由
「グローバルスタンダードで、今後の内部統制強化のトレンドから一層のニーズが生まれる」(37歳・ネットワーク設計構築)
「ERPかこれしかできないので」(37歳・コンサルタント)
Office選出理由
「他社との仕事をするうえで必須。ただし最新版ではなく2003バージョンがベスト」(34歳・研究特許)
「マクロのおかげで効率的に作業できる」(37歳・運用保守)
少数ランキング
WinMerge 横取り丸
「ソースコード差分管理がやりやすい」(39歳・パッケージミドルウェア開発)   「HTTPリクエスト分析の際に重宝したから」(35歳・システム開発Webオープン系)
紙2001 Wireshark
「記述したテキストが毎回保存しなくても自動保存されるため、突然アプリケーションが落ちたときに有効」(32歳・運用保守)   「フリーソフトでここまで使えるLANアナライザがあったのかと素直に感動した」(28歳・システム開発マイコンファームウェア系)
XOOPS A Hot Document
「Webサイトの保守はかなりの負担になるのでCMSを低コストで導入できることの意味は大きい」(36歳・システム開発Webオープン系)   「魅せるための仕様書作りに時間を割くのではなく、コードを書くことに専念できる」(39歳・システム開発Webオープン系)
Enterprise Architect NECのCLUSTERPRO
「安くて速く動くUMLツールであるため」(28歳・システム開発マイコンファームウェア系)   「これからますます堅牢なシステムが求められていくと思われるが、クラスタシステムはそのニーズに応えるシステムであり、その中で国内シェア1位をキープしている同製品は注目できる」(38歳・パッケージミドルウェア開発)
Matlab OneNote
「解析能力が素晴らしい。豊富な関数が使える」(35歳・研究特許)   「ブックマークに入れたページがなくなって途方にくれることが多くなってきたので、ページのイメージをそのまま残せそうなソフトを探したところ同製品がいちばん使いやすくコストパフォーマンスも優れていた」(28歳・システム開発マイコンファームウェア系)
IT・ソフトウェア企業編:Google&マイクロソフトの2強にベンチャー系も健闘
上位ランキング
回答チェック
先ほどのWebサイト編に続いてNo.1に輝いたGoogle。2位のマイクロソフトとともに毎日のように両者の製品やサービスを活用している多くのエンジニアから、厚い信頼を得ている。
またそのほかには基本的に外資系企業が多くランキングされている中で、ソフトバンク&富士通の2社が健闘している。
少数回答では、普段の取引先でお世話になっていたり、その企業の製品が役立っているなどの理由で選出している傾向が見られた。
Google選出理由
「エンジニアとしての指針を示しているような気がするから」(35歳・システム開発Webオープン系)
「ユーザーではなく広告主からの収入であそこまで飛躍的に業績も知名度も伸ばしているのはすごい」(パッケージミドルウェア開発)
マイクロソフト選出理由
「なんだかんだいってもここがないと仕事にならない」(30歳・運用保守)
「Windowsシリーズは安定したインフラとなっているし、切り離せない存在になっているから」(27歳・システム開発Webオープン系)
ソフトバンク選出理由
「携帯電話の高い料金システムを壊す機会にはいい」(28歳・システム開発マイコンファームウェア系)
「いろいろな面で革新的なので刺激となりそう」(31歳・システム開発マイコンファームウェア)
日本オラクル選出理由
「Oracle 10gの新バージョンが出たことによる載せかえ業務が多いのでお世話になっている」(33歳・システム開発Webオープン系)
「いろんな企業を買収してSolutionを一括で提供できるから」(35歳・社内情報システム)
富士通選出理由
基本整備ができている」(31歳・システム開発Webオープン系)
「取引先でお世話になってます」(30歳・運用保守)
少数ランキング
フューチャーアーキテクト ヴイエムウェア
「パッケージに縛られない、中立的な立場で企業のIT戦略の推進に携わっている印象がある」(32歳・システム開発Webオープン系)   「仮想化でサーバ構築がとても楽になったから」(37歳・社内情報システム)
デンソーウェーブ Zend社
「バーコードでハンディスキャナと開発を始めたが、簡単に欲しい仕様を作れた」(36歳・システム開発Webオープン系)   「Zendframeworkやeclipse用プラグインなどの提供」(37歳・システム開発Webオープン系)
日立ソフトウェア nextedgetech
「時代の流れに則したソフト開発を行っている」(38歳・運用保守)   「スパイウェア対策に強い」(36歳・通信インフラ設計構築)
日本CA Canonical Ltd.Ubuntuの開発元
「協力会社としてお手伝いしたが、製品群に優れておりさまざまな知識を教えていただけたため」(29歳・システム開発Webオープン系)   「簡単にセットアップできるデスクトップ環境はとてもよかった」(36歳・システム開発Webオープン系)
Vector ECナビ
「専門技術がほかから抜きん出ているため」(31歳・システム開発マイコンファームウェア系)   「体が不自由で外で働けない人たちに収入を得るチャンスを与えるヒントがあると思う」(39歳・ネットワーク設計構築)
最後に: 来たる2008年度 ITエンジニア300人が選んだ注目の「技術キーワード」は?
最後に来年度(2008)、ITエンジニア300人が注目するキーワードを調査した結果の上位ランキングが右表である。
第1位に選ばれた「NGN」は「Next Generation Network」の略で、現在別々に構築されているインターネットサービス用IPと電話サービス用電話網を、セキュリティを向上させたIP通信網として統合して現行の公衆網を代替する次世代IPネットワークのこと。

「車の世界みたいに停滞している高速道をうまく解決してもらいたい」(38歳・システム開発Webオープン系)
「各通信業者の命運と、顧客にとって大きなターニングポイントになるだろうから」(33歳・運用保守)

といった声から、ITの基盤になる通信インフラの再編に多くのエンジニアが注目している結果が表れたといえる。
またそのほかには、昨年度(2007)に引き続き「SaaS」「仮想化」などが上位にランキングされていることから、今年もこれらのキーワードには注目していく必要がありそうだ。

さて今回ご紹介した「三ツ星技術」の多くは、実は2007年度に限らずそれ以前から多くのITエンジニアの評価を得てきたモノばかり。
日進月歩のIT業界が、2008年度はどんな方向で発展していくのかを的確に予測するのは難しい。1年後、ここに「仲間入り」する新たな技術が現れるのか?
Tech総研でも今後、随時チェックしていきたい。
2008年度注目IT用語・技術キーワードランキング
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山田モーキン(総研スタッフ)からのメッセージ 山田モーキン(総研スタッフ)からのメッセージ
これでも一応、エンジニアを応援するTech総研スタッフの一人として5年近くさまざまな記事に携わってきましたが、まだまだ自分が知らないITキーワードが非常に多く存在している事実を再認識しました。今回の企画で気を引き締めなおして、エンジニアや技術について貪欲に学んでいきたいと思います。

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