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テックエンジェルの突撃ア会社訪問 Vol.8 目標は環境、農業システムのプロ!若手エンジニアを゛密着゛支援する職場の魅力 訪問先 緑産株式会社
今回の訪問先は農業・環境系企業で活躍する若手エンジニアに密着。まだ転職して3週間の“エンジニアの卵”に対して、あらゆる方法で積極的にサポートする職場の隠れた魅力に迫ります。
(取材・文/山河宗太 総研スタッフ/山田モーキン)作成日:05.07.06
テックエンジェルとは?
 エンジニアの皆さん、こんにちは。梅雨が明ければ夏真っ盛りのこの季節、私、テックエンジェルも季節に合わせて気分一新! エンジニアの方個人に密着して、普段の仕事に対する姿勢や会社や職場への思い、そして将来のキャリアプランにフォーカスしながら、職場の魅力を探り出したいと思います。

 今回、私が訪問させていただいたのは、神奈川県相模原市にある緑産株式会社さん。主に木質系廃棄物のエネルギー化、コンポスト化、家畜ふん尿等生物系廃棄物の資源化利用技術、そして生物資源循環農業のシステム開発に携わっている企業です。これらにかかわる製品販売だけでなく、環境保全と農業のコンサルティングやバイオ技術の研究開発など幅広く事業を展開しています。今回は、こちらで活躍されているエンジニアの方の素顔をじっくり探っていきたいと思います。

今回訪問したエンジニアのプロフィール 今野雅仁さん
今野雅仁さん(24歳)。以前は土木会社にて現場の施工監理をしていた。そのときにスラリー(液状混合肥料)システムの施設工事に携わり、それをきっかけに緑産株式会社に転職する。転職してまだ3週間でただいま研修中だが、将来はスラリーシステムの開発にかかわることを目指している。
Company Profile

緑産株式会社 1969年設立。神奈川県相模原市に本社をもち、北海道、仙台、岡山、熊本など日本全国に営業所を配する、環境整備や家畜ふん尿高度利用など、生物資源の有効利用技術の開発を軸に事業展開している企業。こうした事業に伴った機械の販売はもとより、システムの提案から構築、コンサルティング業務まで幅広く携わっている。また、海外は欧州20社以上とのパートナーシップを結び、輸出入にも精力的に活動している。

転職して3週間、エンジニアの卵・今野さんの一日の仕事に密着。そこから見えてきた、緑産株式会社の職場の魅力とは?
午前(8:30〜12:00)製品チェックなど基本的な作業を中心に、先輩にひたすら質問
(エ) 今野さん、はじめまして。今日はお時間をつくっていただき、ありがとうございました。
(今) はじめまして。こちらこそ遠いところまでわざわざ、ありがとうございます。
(エ) ところで今野さんは今、研修中と聞いたのですが。
(今) はい。実はまだ、入社して3週間なんです(笑)。
(エ) そうだったんですか。でもそんなふうには見えませんよ。研修期間かもしれませんが、一日のお仕事の流れを教えてもらえますか?

(今) はい。会社は8時30分出社です。そこで朝礼をし、9時から通常勤務です。大体午前中は入荷してきた製品のチェックに追われていますね。
(エ) でも会社に入って3週間だと、製品チェックもよくわからないのでは?
(今)

もちろん、まだすべてがわかるわけではないです。チェックシートを見比べながら仕事をしているのですが、不明点などはすぐにその場で先輩に聞くようにしていますよ。例えば、納品された重機の性能なんてまるでわからないのですが、わからないことをそのままにするのは自分にとってマイナスにしかなりませんよね。
それに、将来的にはお客様に対してアドバイスやコンサルティング業務をしていきたいと考えていますから、今のうちに不明なことはどんどん聞くようにしています。幸い、皆さん面倒くさがらずに親切に教えてくれるんです。ひとつ自分で解決できると「よくできたな」という具合に、皆さんで声をかけてくれるんです。そんなときは本当にうれしいし、また先輩の期待にこたえようと次の仕事にチャレンジする意欲もわいてきます。

(エ) 皆さん、今野さんに期待されているんですね。
(今) それはわかりませんけど(笑)。でも、仕事に対する情熱はどんどん強くなっていきますよね。
お昼(12:00〜13:00)お昼休みは、営業の先輩からの貴重な情報収集タイム!
(エ) お昼休みは、先輩の皆さんとどんなお話をされているんですか?
(今) 基本的に職場の先輩とは、仕事と全く関係ない話をしていますが、営業の先輩とは仕事に関する話をすることも多いんです。実は私自身、今の現場だけでなく会社の営業面などにも興味があるんです。基本的にはずっと社内にいますから、外でのうちの製品に対する反応がわからないんです。お客様がどんなことに不満をもっているのか、逆にどんなところを気に入ってくださっているのか、そうした生の声を聞きたいんです。いずれ自分が現場に出たとき、そうした現実を知らずに仕事をしたら技術にしか興味をもたない、独りよがりのエンジニアになってしまわないように。こんな時くらいしか営業の先輩と話す機会ってないですから、皆さんの休憩時間とはいえどんどん質問しています。そうした場合でも、皆さん、面倒な顔をしないで親切に教えてくれます。

(エ) そうなんですか。今野さんは職場の人間関係に恵まれていると言えるんじゃないですか?
(今) そうですね。上司や先輩方には本当に恵まれていると思いますよ。
(エ) よかったですよね。上司や先輩は選べませんからね。
(今) 本当にそうだと思います。ですから余計に早く一人前になりたいですよね。
(エ) それもそんなに遠い日じゃないんじゃないですか?
(今) まだまだですよ。これからも先輩方には迷惑(?)かもしれませんが、どんどん聞いていきたいですね。今、本当に充実感にあふれているんですよ。やっと自分がやりたいことが見えてきたところですから。
午後(13:00〜17:30)勤務後に書き込む毎日の日報が、スキルアップの秘けつ
(エ) 午後は機械の試運転と聞きましたけど?
(今) はい、お客様のところにいってから不具合が出ては困りますから、メーカーに発注した製品が実際に注文どおりにできているのか、入念に調べます。
(エ) 責任重大ですよね。
(今) そうですね、でもお客様の喜ぶ顔を見るのがうれしいので、一生懸命やっていますよ。それから研修中の日課として作業日報をつけているんですが、それに対して、課長が毎日コメントをくれるんですよ。
例えば試運転中、油漏れをすることがあるんです。私みたいに対処方法を知らないと、故障した部品を交換することしか頭に浮かびません。でも、そうした個所にシールテープを巻き付ければ一時的な対処方法になるよっていう具合にアドバイスしてくれるんです。これがすごく自分の役に立っています。現場で部品を取り寄せたとき、在庫があるとは限りませんから、そんなときにこうした応急処置を取らないと、お客様は部品が届くまでその機械を使えないですよね。課長のこうした“生きたアドバイス”ってとても役に立つんですよ。
経験を積まないとわからないことですからね。私みたいな何も知らない人間にとっては本当にありがたいし、だからこそ頑張らなきゃなって思うんです。
(エ) 今の作業はこれからもずっと続くんですか?
(今) いえいえ。私はスラリーシステムのエンジニアになりたくて弊社へ転職したので、将来的にはそちらに携わりたいと思っています。ただその前に、現場で実際に使われる機械のことは最低限の知識として知っておきたいと思っているので、まずは今の仕事に集中して取り組んでいきたいと思っています。ここで多くの知識を吸収して、経験を積んでいけるのが理想です。
夜(19:00〜)毎日3時間勉強。この作業が明日の先輩との会話の貴重なネタに
(エ) ところで今野さん。新しい職場だと、色々気を遣って疲れたりしませんか? 以前は土木会社で現場管理をしていらっしゃったわけですよね。今のお仕事とは全く違う分野だといろいろ苦労があると思うんですが?
(今) 確かにそうですね。いくら弊社がやっているスラリーシステムに携わりたかったといっても何も知らないわけですから。わからないことだらけですよ。その分、家に帰ると一日3時間近く勉強しています。この緑産株式会社に入社した以上、私もプロとして扱われるわけですから、一日も早く覚えたいんですよね。

(エ) 3時間も! そんなに勉強しないといけないんですか?
(今) 何しろまだこの業界では素人同然ですから(笑)。でもここで勉強することは、現場で作業するときに、「あ〜、あそこに書いてあることはこういうことだったのか」というある種、宝探しみたいな“発見する楽しみ”が味わえるので、より勉強にも仕事にも身が入ります。特に、土壌の性質や機械のことを知らないとスラリーシステムの提案どころではないですからね。
やはりあらゆるニーズに対応できる知識が必要なんだと思うんです。幅広い知識を深く広く知る。こうすることによってかゆいところに手が届くエンジニアになれると思うんです。それに勉強での疑問点は、翌日の先輩との会話のネタにもなるんで、正直、助かってます(笑)。
(エ) なるほど、そんな効果もあるんですね(笑)。
9:00
塗装は、仕事の中でも最も基本的かつ重要な作業のひとつ。“むら”を作らないコツも、先輩の手本を間近で見て覚えていく
10:00
部品加工もまた重要な作業。危険を伴う作業であるため、その場には張り詰めた緊張感が漂う
10:30
各種作業工具とチェックシート。先輩の力を借りながら、この両者を巧みに操り作業を進めていく
11:00
「実はまだこれやったことないんです(笑)」と言いつつ、製図のプロにアドバイスを受けながら即興でチャレンジ
12:00
社員の憩いの場である「みどり庵」。ログハウス風の洒落たこの場所で、毎日多くの先輩たちとさまざまな会話を交わし、充実した時間を過ごしている
14:00
“先輩”の方たちにも集まってもらい、製品(「コンポターン」というコンポスト処理機)の前でポーズ。皆さんとの気さくな関係が、今野さんの日々の成長を促している
14:30
まずは重要な試運転前点検、その後運転席に乗り込んで各種動作チェック。「運転席に座ってエンジンをかけると、身が引き締まりますね」
16:00
ちょうどこれから納品される製品(「ミクストロン」という農業飼料用の機械)。丹念に整備してきただけに、さまざまな思いが交錯する瞬間でもある
18:00
一日の仕事を終えて洗濯された作業着。その汚れや染みが、仕事の充実感を物語っている
18:00
小さな部品ひとつ取ってみても、現場で実際に使わなければわからないこともしばしば。今野さんにとって、これから先覚えなければならないことは多々ありそう
いつかはなりたいスラリーシステムエンジニア 夢を追う今野さんが実感する緑産株式会社の職場の魅力
(エ) 今まで1日の仕事の流れをお伺いしてきましたが、今野さんは今後、ご自身のどのような部分を会社に評価してほしいと思っていますか?
(今) 私は、もともと現場監督の仕事をしていました。多数の下請け業者さんや職人さんたちにいろいろお願いをして現場をこなしてきたのですが、そういうチームワークを求められる場でこそ自分の力を発揮できると思っています。ですから、例えばスラリーシステムのプロジェクトに将来携わったとき、会社にはそういった自分の特性に注目してもらいたいし、自分ではその部分を今後もアピールしていきたいですね。
(エ) まさに現場監督さんみたいですね(笑)。
(今) そうですね。現場監督の仕事を基本として、今の仕事の幅を広げることができたら最高です。

(エ) 最後にズバリ、今野さんにとって緑産株式会社での働き心地とその魅力とはなんでしょうか?
(今) いちばんの魅力はやはり、自分が描いている将来ビジョンを実現させてくれるチャンスを与えてくれる場所だということですね。ここには自分がやりたかったことがあり、会社がそれに必要な知識や技術を与えてくれる、そんな場所だと思っています。慣れない環境ですから全く不都合がないわけではありませんが、人間関係にしても業務内容にしても大変働きやすく、また、これからも頑張っていきたいと思います。
(エ) 今日はお忙しい中、長時間にわたってありがとうございました。
(今) こちらこそありがとうございました。
テックエンジェルの「ありがとうございました」
テックエンジェル  今回いちばん感じたことは、緑産株式会社さんは人を育てることをホントに大切にしているんだなという点。人がいるから仕事ができる、人がいるから会社が成り立っている。そんな空気が今野さんとの会話の端々に表れていて、社員の皆さんが親身になって若いエンジニアを育てていこうとする職場の雰囲気に、ほのぼのした居心地のよさを感じました。
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