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エンジニア100人のクチコミでわかった!“スカウト登録”の賢い活用術(4)〜転職の不安を解消〜

自分のキャリアを匿名で公開し、企業からのアプローチを待つ「スカウト登録」。このスカウト登録について、100人のクチコミから賢い活用術を探る。第4回目は、「スカウト登録活用で、転職意欲が飛躍的に高まったケース」についてレポート。
(取材・文/栗原知女 総研スタッフ/山田せいめい イラスト/岡田 丈)作成日:04.07.28
はじめに スカウト登録とは
まず、リクナビNEXTスカウトに自分の履歴書を登録する。自分のキャリアが求人企業のニーズにマッチすれば、オファーが企業から直接届き、自分から探さなくても転職活動ができる。オファーが届けば、一般的な応募に比べ採用の可能性が高まるため、自信と余裕をもって面接にチャレンジできる。
その1 「転職意欲が飛躍的に高まった!」エンジニアのスカウト登録のメリット
「自分のキャリアが他社で評価されるのだろうか」と不安に思うエンジニアは多い。もしも書類選考で落とされてしまうと、「どうせ自分はダメだ」「もう嫌な思いはしたくない」と、転職活動に消極的になってしまう人も少なくないようだ。そんなときにオファーが届いて、「自信を回復できた」という声がアンケートに寄せられた。また、レジュメの書き方に確信をもてないエンジニアも多い。スカウト登録の場合、自分のレジュメがスカウトを実施している企業に公開されるので、「普段と違う書き方をしなければならないのか」という不安もあるようだ。転職活動にとっての最大の敵である不安、迷い、自信喪失、自己嫌悪など、スカウト登録の「転職の不安解消効果」をクローズアップしてみたい。
クチコミアンケートで寄せられた、リクナビNEXTスカウト利用者の声
「仕事が忙しく、しばらく転職サイトにログインしない期間がありました。そんなときに久しぶりにオファーが届き、あきらめかけていた転職を再びやる気になりました」(ネットワーク関連 29歳)

「レジュメが不特定多数の人に見られるのでよりよいものを作ろうという気持ちになるし、時間をかけて自分のキャリアの棚卸しをしたことで、何をアピールしたらいいのかが明確になった」(システム開発(汎用機系) 31歳)

「前職が医療系のSEだったが、そのときにうつ病を発症し、医療系の仕事はもううんざりと思うようになってしまった。しかしその後再び医療系企業からオファーがきて、もう一度やってみようという気になった」(システムエンジニア 31歳)
その2 オファーが、転職に対する不安を取り除いてくれた
〜ネットワークエンジニア Kさん(32歳)の場合〜
Kさん プロフィール
32歳。最初の就職先は石油専門商社で技術営業職。2年間の本社勤務の後、関西圏の支店にたった1人で配属され、2年間支店長代理を務めた。退職後、ネットワークエンジニアを目指して半年間、資格取得の勉強に専念し、2003年4月に現在のネットワーク関連アウトソーシング会社へエンジニアとして入社。上級レベルの資格に挑戦しつつ、転職のタイミングを図っている段階だ。
 レジュメを公開したのは、今年の4月から。「本当にオファーが届くかどうか試してみようという軽い気持ちでした」。すると、最初の2カ月で10通以上のオファーが届いた。「意外に見てくれているんですね。驚きました」。一般の応募の場合、最近は書類選考の段階で落とされることが多いとウワサに聞いて、応募をためらっていたのだ。「ネットワークエンジニアに転職して、たった1年しかキャリアがないので、自信がもてなかったのです」。オファーが届いてからは、気持ちを切り替えられた。オファーをくれた十数社の中から2社を選んで面接に応じた。「オファーは、書類選考に合格したサインであると思えて、本気で取り組めました」。

 オファーをきっかけに転職意欲が高まったというKさんがその後、どのようにリクナビNEXTスカウトを活用していったのか、そのプロセスを追ってみた。
 孤独な転職活動の中で自分を見失いがちなエンジニアにとって、希望がわいてくるエピソードである、Kさんの3つのスカウト登録活用術を紹介。
Kさんのスカウト登録活用術
その1
可能性を信じて、本気で取り組めた
 オファーに応じて面接を受けたのは、大手外資系製薬会社と大阪に本社をもつ化成品商社。「どちらも自分には出合えないような会社です。求人広告で見つけても、“可能性が低そうだ”とあきらめてしまったでしょう」。オファーで誘ってくれたからには、可能性は決して低くないと思えた。特に化成品会社からのオファーは、「理系大学出身の化学専攻で、技術営業の経験がある方にオファーを差し上げました」と書いてあり、「そこまで絞り込んでいるなら」と、確信がもてた。名前を知らない会社だったため、インターネットで調査会社のデータベースから基本データを入手した。「480円の有料サービスですが、コストをかけてでも調べようという気になりました」。一方、製薬会社の募集職種はMR。同業界に就職した大学時代の友人から現場の実情を聞いて回り、「やってみよう」と決心がついた。「自分のような人間でも求めてくれる会社がいろいろあるとわかり、意欲が急激に高まりました」。不安で足踏みしていたKさんの背中を、オファーが押してくれたのだ。
Kさんのスカウト登録活用術
その2
レジュメをこまめに更新して反応を待つ
 残念ながら、面接を受けた2社ともに条件が合わず、入社には至らなかった。だからといって、あきらめたわけではない。ネットワークエンジニアとしてのキャリアアップを目指し、役立ちそうな資格を次々に取得している。最近、オラクルの新GOLD資格を取得した。「資格を取るたびにレジュメを更新しています。以前は、同じ履歴書の使い回しでしたが、最近では面接の経験も積んだので、自分なりにアピールポイントのメリハリがつけられるようになりました。過去のキャリアを振り返るいい経験にもなります」。レジュメには最終更新日が記録される。「企業がこの日付に着目していると思うと、サボれませんね。実際、更新を続ける限り、オファーは絶えず送られてきます」。
Kさんのスカウト登録活用術
その3
ブランクを置かず、勤めながら次を狙う
 前回の転職活動が半年間と長引いたことをKさんは後悔している。「一度、退職してしまうとズルズル先送りになりがちです。今度は次の会社が決まるまで辞めずに転職活動をするつもりです。となると、活動できる時間に限りがあるので、リクナビNEXTスカウトは手ごろな活動スタイルです」。毎週水曜日、リクナビNEXTの更新日に新しい求人情報をチェックすると同時に、登録したレジュメを見直す。前回、長引いた最大の理由は、未経験のエンジニア職種にチャレンジするための独学にあった。「転職してまだ1年です。たった1年のネットワークエンジニアのキャリアよりも、技術営業の8年間のほうが市場価値はあるのかもしれない。正直言って悩んでいますが、人生は一度しかないのだから、エンジニアへの夢を大切にしたい」。退職というリスクを冒さず、在職中に資格取得のための自己学習と転職活動を無理なく両立できるのが、スカウト登録のメリットである。
スカウト登録は、転職に対する勇気を与えてくれる。「あなたのような人材を求めていました」と企業から招待状が届けば、だれだって悪い気はしない。自分のキャリアを磨くほどに、オファー数が増えたり、憧れの企業から誘われる可能性も膨らむ。そうすることで知らず知らずに、転職への不安も薄れていくのかもしれない。
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山田せいめい(総研スタッフ)からのメッセージ
「スキル・経験が足りない」「年齢が高い」「転職失敗が怖い」etc……。このような理由から転職に対して自信をなくしている方も多いようです。そんなとき、思わぬ企業からオファーが届いたら皆さんはどう感じますか? 転職は応募者と企業、その双方の評価・判断で成立するもの。自分の中だけで評価・判断を下す前に、まずはスカウト登録にトライしてみませんか?きっと今までになかった評価が、あなたの意識を大きく変えるかもしれません。

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“リクナビNEXTスカウト登録”の賢い活用術

レジュメを匿名で公開し、企業からのアプローチを待つリクナビNEXTスカウト。実際にレジュメ登録している100人のクチコミから賢い活用術を探ります。

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