自分に向いている仕事(適職)とは、才能や特性、経験スキルなど、自分の得意分野を生かして成果出すことができる仕事のことです。この記事では、自分に向いている仕事がわかる診断ツールの具体例と活用方法、適職を見つけることによって得られるメリットを、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんが解説します。
なお、記事中で紹介する適職診断はわずか3分ででき、「仕事選びの価値観」「隠れた性格」「おすすめの求人検索ワード」がわかります。短時間でできるので、ぜひ試しにやってみてください。

目次
自分に向いている仕事や適職を見つけるメリット
自分に向いている仕事を見つけることは、転職活動中はもちろん、現職でキャリアを積んでいる人にとっても有益です。
ここでは、自分に向いている仕事や適職を見つける4つのメリットを紹介します。
- キャリアビジョン、キャリアプランを描きやすい
- キャリアの方向性がわかることでモチベーションがあがる
- 目指すキャリアに近づきやすい
- 自分との出会い直しを通じて視野が広がる、人生が豊かになる
1. キャリアビジョン、キャリアプランを描きやすい
自分に向いている仕事やタイプ、具体的な求人などの情報収集や整理を通じてキャリアを整理して考えることがしやすくなる。
2. キャリアの方向性がわかることでモチベーションがあがる
自分に向いている仕事や適職によって、キャリアの方向性がわかると、今後身につけると良い経験やスキルの目標が立てやすくなります。今やっている仕事の位置付けも明確になるので、「なんとなく言われた仕事をする」のではなく、仕事の意義や目標を感じながら働くことができるでしょう。それにより仕事でもプライベートでも、モチベーション高く過ごすことができるかもしれません。
3. 目指すキャリアに近づきやすい
自分に向いている仕事や適職がわかり、明確な目標やキャリアの方向性に向かってモチベーション高く仕事に取り組むことができれば、成果が出しやすくなり、スキルアップもしやすくなるでしょう。
結果として、目標とするキャリアを着実かつ早期に実現することにもつながるかもしれません。
4. 自分との出会い直しを通じて視野が広がる
自分に向いている仕事や適職を探すことで、日常の仕事や生活の中で忘れていた価値観や、感情よりも効率性などを重視して優先順位をつけていたことなどを、立ち止まって考えるきっかけにもなるでしょう。
これまで気がついていなかった自分らしさに出会い直し、視野や思考を広げることができるかもしれません。
自分に向いている仕事の見つけ方
自分に向いている仕事は、モチベーショングラフなどを使った自己分析やキャリアの棚卸し、上司や同僚からのアドバイス、転職エージェントとの面談、キャリア研修、関連書籍、生成AIとの壁打ちなどによって、知ることも可能でしょう。
しかし、これらの方法は、どれも膨大な時間と手間がかかりがちです。
自分に向いている仕事がわからないときは、まずはオンライン上で簡単にできる「適職診断」などを活用してみると良いでしょう。向いている仕事や職種、企業選びのヒントを得られるかもしれません。
自分に向いている仕事がわからないときに使いたい「適職診断」とは
一般的に適職診断とは、自分に向いている仕事探しのヒントを提供する自己分析診断ツール全般を指します。様々な企業や、団体がオリジナルの適職診断を提供しているでしょう。
その中でも、以下のような特徴を持つ「リクナビNEXTの適職診断」は、企業選びの軸づくりや、自分に合う求人探しにピッタリ。質問内容は答えやすい簡単なものですが、診断結果は第二新卒などの若手社会人から、キャリアに悩んでいるビジネスパーソンまで幅広く活用いただけます。
リクナビNEXTの適職診断の特徴
- わずか3分で完了:22問の質問に答えるだけで診断できる
- 客観的な自己分析:仕事選びの価値観と隠れた性格がわかる
- 無料で利用可能:リクナビNEXTのサイトで誰でも簡単に受けられる
リクナビNEXTの適職診断でわかること
- 仕事選びの価値観:重視する条件、最も大切にしていること、自分に合う企業特徴など
- 隠れた性格:仕事に影響されない本来の性格、性格タイプ向いている職種の例
- おすすめ求人検索ワード:求人検索に使える具体的なキーワード、実際の求人確認
リクナビNEXTの「適職診断」を利用するメリット
リクナビNEXTの適職診断は、仕事選びの価値観に加えて、今まで忘れていたような幼少期の性格なども踏まえて、向いている仕事を分析します。そのため、自分でも想定していないようなアドバイスや分析結果が得られるかもしれません。
これは、「自分から見た自分」と「他者から見た自分」を分析するジョハリの窓のうち「未知の窓」に当たります。本来は自己分析ワークを複数回やって自己理解を深めても見つけにくいようなことが、たった3分の診断で比較的簡単に分析できるかもしれないチャンスとも言えるでしょう。
また、自己への解釈が多様で豊かになることで、転職での仕事探しの幅が広がったり、現職での目標が見つかったりする可能性もあります。キャリアビジョンやキャリアプランが明確になるので、モチベーションも高まりやすくなるでしょう。
「適職診断」の結果を活かして自分に向いている仕事を見つける方法
リクナビNEXTの適職診断の結果では、「仕事選びの価値観」、「隠れた性格」、「おすすめ求人検索ワード」がわかります。ここでは、診断結果の一部を紹介し、自分に向いている仕事を見つける方法を以下の通り詳しく紹介します。
- 仕事選びの価値観を「転職の軸づくり」「キャリアパスの選択」に活かす
- 隠れた性格を「職種選び」「働く環境選び」に活かす
- おすすめ求人検索ワードで「具体的にはどんな求人があるか」確認してみる
1. 仕事選びの価値観を「キャリアパスの選択」「転職の軸づくり」に活かす
リクナビNEXTによる適職診断の結果では、仕事選びの価値観として「重視している条件」を紹介しています。その中でも「最も大切にしている価値観」は、診断結果に違和感がないのであれば、社会人の転職の軸として設定できるくらい具体的な言葉で表現されているのが特徴です。
「自分の価値観に合う企業特徴」や、どんな仕事ならばイキイキと働くことができるかなども解説しているため、転職だけに留まらず将来的なキャリアパスの選択に役立つはずです。
2. 隠れた性格を「働く環境選び」「職種選び」に活かす
リクナビNEXTによる適職診断の結果では、「生まれながらにして持っている性格」に近づくために、環境に影響されにくい幼少期を振り返り、隠れた性格を分析します。
もともとの気質や性格がわかれば、力を発揮しやすい環境・人・カルチャーなどを選びやすくなるでしょう。現在の職場や学校でも、自分の考えを貫くための環境づくり、周囲との関係性の構築や、自分の考えを貫くことを良しとする場の見極めなどに役立つかもしれません。
そのほか、診断結果内で、自分のタイプに向いている具体的な職種例も紹介しているので、異職種への転職、現職でのキャリアチェンジなどの参考になるでしょう。
3. おすすめ求人検索ワードで「具体的にはどんな求人があるか」確認してみる
リクナビNEXTによる適職診断の結果では、仕事選びの価値観や性格タイプに基づいて「おすすめ求人検索ワード」を紹介し、キーワードに当てはまる実際の求人をワンクリックで確認できます。
紹介されるキーワードは、「転勤なし」などの労働条件だけではなく、「コミュニケーション能力」などの活かせるスキルや「正当な評価」「おもてなし」などの自分では思いつきにくいものまで様々。多角的に適職を見つけるアシストしてくれるので、思いがけない企業との出会いが見つかるかもしれません。
組織人事コンサルティングSeguros
代表コンサルタント粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。