職場で活きる!やりがいの「見つけ方・感じ方」

「最近、仕事がつまらない」
「リモートワークばかりで仕事のモチベーションが下がる」
「もっとやりがいを感じて成長したい」

コロナ禍前と比べてビジネスの環境が大きく変わりつつあります。在宅勤務やテレビ会議など、あなたはニューノーマルの働き方にやりがいを感じていますか?「今までよりやりがいを感じにくくなった」と悩む人がいるようですが、自分ならではの工夫を凝らし、やりがいを高めて活躍している人もいるようです。その違いはどこからくるのでしょうか?

今回は広告代理店勤務時代に3,000人以上のVIPと交流し、彼らの「やりがいの捉え方」を研究している気配りのプロフェッショナル・後田良輔さんに「仕事のやりがいの見つけ方・感じ方・活かし方」について話をうかがいました。

カフェの窓際で仕事をする女性社会人
Photo by Adobe Stock

「やりがいがない」と感じるのは「成長の証」である

コロナ禍にも関わらず、活躍しているVIPを見ていて発見したことがあります。それは「やりがなくなった時期を歓迎している」ということです。

そもそも仕事のやりがいとは何でしょうか?

例えば私の場合、

「周囲からの評価」を得る
「自分への感謝の気持ち」が生じる
「仕事に対しての報酬」を受ける

このような体験をすると、「この仕事、やりがいがあるな」と感じます。

一方、VIPは別の考え方を採用していました。仕事のやりがいとは、「自分の成長の伸びしろ」を体感することでもある、と彼ら彼女らはいうのです。

試しに新入社員の時を思い出してみてください。「電話に出るのがこわかったけど、1カ月したらこわくなくなった」「企画書を作ったら、初めてにしては上出来と褒められた」など、今思えば些細なことに「自分の成長」を感じ、励みにしていませんでしたか?

つまり仕事のやりがいとは、「過去の自分と今の自分の成長の比較」に応じて感じられることもあるのです。

この事実をVIPは知っており、「最近やりがいを感じていないということは、今までの課題はクリアできているという証拠である」と、自分の成長を喜んでいたのです。

やりがいにも一時的な限度があることを知っておこう

成長曲線という言葉があるように、人には「仕事をグングン覚える時期」があるものの、やがてそれらを会得すると、新しい挑戦ステージのレベルは上がっているので、なかなかクリアできない「苦しい壁の停滞期」を迎えます。

それはまるでダイエットと同じ。ダイエットも順調に体重が落ちる時期がある一方、ぜんぜん体重が減らない時期がありますよね。でもここが踏ん張りどころ。頑張っても結果が出ない苦しい時期に立ち向かうことで、望んだ結果をたぐり寄せることができます。

これを踏まえると、やりがいが感じられない状態とは、あなたが成長し、いまの状況に安易に満足できなくなるほど成長した証、といえるのではないでしょうか。

そして、いまが停滞期なのであれば、壁に立ち向かい続けることで、やがてあなたはワンランク上の成長曲線に入ることができます。

でも、どうせなら効率よく「次の伸びしろ」を育てたいですよね。そこでIPが実践しているやりがい停滞期の過ごし方を紹介します。どれも簡単で、誰でもマネできるポータブルスキルですので、ぜひ試してみてください。

「成長の停滞期」であることを意識する

「いつ止むかわからない大雨」「険しい山道での迷子」など、人は先が見通せない状況に遭遇すると不安になる生き物です。

やりがいも同じです。今後どうなるのか?なぜこんな気持ちになったのか?など、いまの自分の状態がわからないとイライラしたり、やる気を失ったりするものです。

でもここで焦ってはいけません。あなたは単純に停滞期に入っただけなのです。

大雨であれば「1時間天気予報を確認する」、道であれば「アプリで方角を確認する」など、自分の置かれた状況をきちんと理解できれば、冷静に今後の対策を考えることができるようになります。

「急いては事をし損じる」ということわざがあるように、早くなんとかしたいときほど、まずは「成長の停滞期に入った」と意識し、冷静になるようにしましょう。

意識的に仕事のやり方を変える

次の成長曲線を描くためには、気持ちを新しくするのが有効です。そこでオススメなのが、意識的に仕事のやり方を変えるという方法です。

「ワンランク上の仕事にチャレンジする」「付き合いがなかった人と一緒に行動する」「違う部署の人に知らない知識を教えてもらう」など、今までの仕事のやり方を変えてみましょう。

さらに自分が責任を持つという「当事者意識」を持って仕事に取り組むと、より早く成長できます。

多くの人は、自ら進んで関わりたい、あるいは単純にやりたいと思うプロジェクトなら、やらされる企画よりも作り込みにより時間をかけるため、成果も満足度も必然的に上がってきます。

ただその速度は、時としてあまりにもゆっくりで遅いもの。しかし、焦る必要はありません。あなたが意識的にやりがいを獲得したいと願うなら、それだけを当面の目標にし、当事者意識を持ち、仕事に変化を与えることに集中してみてください。

たったそれだけで、自分の知らなかったやりがいを感じやすくなります。

【こちらの記事も参考にしてください】
大きな変化のあと、どう動けばよいのか? VIPに学ぶ「ピンチをチャンスに変える方法」

ライバルや先生を見つける

成長の停滞期は、とかく不安になるものです。「自分のやり方は正しいのか?」「そもそもこんなことをしていて良いか?」などなど。そんな時に、自分で答えを出し続けられるほど強い人ならいいですが、誰かの意見を参考にしたい、という人も少なからずいるでしょう。

そんな人にオススメなのが「ライバルや先生を見つける」ことです。苦しい壁や厳しい現実にぶつかったとき、ライバルはどう取り組んでいるのか?先生はどのように考えているのか?などを見たり聞いたりしてみましょう。

目の前の仕事はひとりで取り組むものですが、決して一人ぼっちで対応する必要はないのです。不安なときはもちろん、モチベーションが上がらないときにも刺激を与えてくれる人を見つけ、そこから学ぶ。VIPが行っているこの「やりがいの活かし方」を、ぜひ取り入れてみてください。

まとめ

目の前の仕事に「やりがいがない…」と感じたなら、「今までの課題がクリアできた」と自分の成長を喜んでみてください。

アップル共同創業者のひとり、スティーブ・ジョブズは言っています。

“…you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backward. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something…”

これは当時、これから社会に旅立とうという若者たちに向けてのメッセージで、あなたの周囲で起こっているできごと・あなた自身が起こしていることが“点”に例えられ、「それぞれの点が結びつくかどうかは、結果的にしかわからない。だからこそ点と点はやがて、どのような形であれつながるんだ、と信じていよう」という意味になっています。

やりがいがない時期とは、あなたがひとつ何かをクリアし、次の「成長の伸びしろ」を育てつつある、新しい点のための準備期間なのです。その先には、過去に作った点と結びつく、あなただけの新しい世界が待っていると私は思います。

少しずつ新しい変化、チャレンジを取り入れて、やりがい停滞期を乗り越えていきましょう。

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プロフィール

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト1972年生まれ。大手3大広告代理店に勤務し、「誰でも使える気配り術」を駆使する気配りのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、東証一部上場社長、世界企業のCEO、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優・女優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれたスキルと「東京・名古屋・大阪」の現場勤務で身につけたリアルな経験を組み合わせた、独自の「誰でも使える気配り術」に定評がある。
著書に、『気配りの正解』(ダイヤモンド社)『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)、『逆境を活かす! 就活面接「エモロジカル理論」2015年度版』(実務教育出版)『1秒内定面接術」』(インプレス)など。これらの実績を買われ全国の大学や企業から講演・研修依頼が殺到。新聞・雑誌などメディア露出は50回以上。「世界からキャリアの悩みをなくすこと」をミッションとする。

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