英語で1分間「自己紹介」。英語力がなくても好印象を作れる3つのコツ

英語で自己紹介をすることになったけど、何をどう話したらいいかわからない─。そんなお悩みを解消するために、新刊『英語を話したいなら、まずは日本語の話し方を変えなさい!』を上梓したイングリッシュ・ドクター(R)(英語学習の“お医者さん”)西澤ロイさんに、著書で紹介している数々のメソッドの中から、中学レベルの英語で表現する方法や発想法をご紹介いただきました。

英語で自己紹介イメージ

西澤ロイ(にしざわ・ろい)イングリッシュ・ドクター

西澤ロイ著書『英語を話したいなら、まずは日本語の話し方を変えなさい!』表紙英語に対する誤った思い込みや英語嫌いを治療し、心理面のケアや、学習体質の改善指導を行なっている。英語が上達しない原因である「英語病」を治療する専門家。最新刊『英語を話したいなら、まずは日本語の話し方を変えなさい!()』、ベストセラーとなっている『頑張らない英語』シリーズ(あさ出版)や『TOEIC最強の根本対策』シリーズ(実務教育出版)などの著書がある。さらに、ラジオで3本のレギュラーがオンエア中。特に「木8」(木曜20時)には英語バラエティラジオ番組「スキ度UPイングリッシュ」が好評を博している。
★「イングリッシュ・ドクター」HP(

自信をもって英語で自己紹介できますか?

もし「英語で1分間自己紹介をしてください」と言われたら、あなたは自信をもってできますか?

英会話講座で、私が参加者さんたちにそう伝えると、様々な反応が見られます。
「1分間も…!? そんなに英語でしゃべったことがないです」
という方も少なくありませんが、終わってみたら(詰まりながらではありますが)2分間しゃべっていた──というケースもかなり多いです。

英語がどんなに苦手だと思っていても、名乗ることは誰でもできます(My name is…)。ほかにも、住んでいるところ(I live in…)や、好きな物事(I like…)、仕事の簡単な説明(例:I am a salesperson(営業)/an engineer(エンジニア)./I work for a bank.<銀行勤務>)などなど、仮に細かい文法や単語の使い方などが不正確であっても、伝わる英語でなんとか表現できる人が大部分です。

さて、私は多くの日本人が英語で自己紹介するのをこの目で見てきましたが、「もったいない…」と感じられる箇所が、実はかなり共通しています。英語での自己紹介を上手に行なえるようになるコツとして、3つのポイントをご紹介します。

Point1:日本語で自己紹介ができる準備をする

まず日本語であっても、人前で1分間の自己紹介をやった経験がないか、ほとんどない人が多いのです。仕事で名刺交換をしたとしても、そこでの自己紹介は会社名や部署、名前などを名乗るだけでしょうし、また、相手からの質問に答えるケースが大抵です。

ですから、1分間の自己紹介と言われても、日本語であっても何をしゃべったらよいか、まとまっていない人がほとんどなのです。

日本語でうまくできないことが、英語で上手にできるはずはありません。ですから、まず第一歩目として大切なのは準備──。1つ目のポイントは、自己紹介の内容を事前にきちんと考えておくことなのです。

Point2:名前はファーストネームかニックネームで名乗る

2つ目のポイントは、自分の名前の伝え方です。またまた日本語でも同様なのですが、日本語での自己紹介スピーチを聞いていると、名前の言い方がスムーズ過ぎて、よく聞き取れない、もしくは耳に残らない人が少なくありません。

これは、相手の立場に立って話すことができていないと言えるのですが、自分の名前は、自分にとっては当たり前すぎるもの。ですから、例えば「名前は山田純一です」と、スラスラっとしゃべってしまう人が多いのです。

しかし、相手はあなたのことを知りません。名前は「固有名詞」であり、相手にとっては初めて聞く言葉かもしれないのです。ですから、日本語であっても、そこだけゆっくりと大きな声で言うような工夫が大切です。

「名前は、山田、純一、と言います」

例えばこれを英語にすると、

My name is Jun’ichi Yamada.

というように、やはりサラッと言ってしまう人が少なくありません。多くの外国人は、日本人の名前に馴染みがないでしょう。一度では聞き取れないかもしれませんし、聞き取れたところで、耳に残りづらいのです。

そもそも、フルネームで名乗る必要があるのでしょうか。例えば、海外で働く人たちが、お互いのファーストネームしか知らないというケースは比較的よくあることです。

私のオススメは、ファーストネームだけを名乗ることであり、自分が呼ばれたいニックネームを用意してしまうのも良い方法です。もちろん、名前を言う際には、きちんと間を空けて、はっきりと言うことも大切ですよ。

例1:My name is… Jun’ichi.(私の名前は「純一」です)
例2:I’m… Jun.(私は「Jun」です)
例3:My name is Jun’ichi, but please call me… Jack.(「Jack」と呼んでください)

Point3:「つまみ食いトーク」をしない

日本人が典型的にやってしまう英語での自己紹介は以下のようなものです。

My name is Jun’ichi Yamada.(名前は山田純一です)
I am a salesperson at ABC Company.(ABC社で営業をやっています)
My hobby is reading books.(趣味は読書です)
And I also like baseball and soccer.(野球とサッカーも好きです)
Thank you.(ありがとうございます)

このような自己紹介の何が問題かというと、様々な話題の“つまみ食い”だけで終わってしまっていることなのです。英語では「トピック・センテンス」を意識することが大切です。

トピック・センテンスとは、「これから○○の話をします」という前置きに当たる文のこと。上の自己紹介例でいうと、以下は全てトピック・センテンスです。

I am a salesperson at ABC Company.(ABC社で営業をやっています)
My hobby is reading books.(趣味は読書です)
And I also like baseball and soccer.(野球とサッカーも好きです)

つまり、それぞれの話題についてもっと深掘りして伝えるべきところで、サッと次の話に移ってしまっているのです。ですから聞き手は、せっかく興味を持ったところで「え、もう終わり…!?」と、肩透かしを食らってしまうのです(それも、3回もですよ!)。

1つの話題で最低「三言」は言おう

イングリッシュ・ドクター(英語学習の“お医者さん”)である私が、「つまみ食いトーク」の“治療薬”としてオススメするのは「スリーピッチ法」というやり方です。

ピッチ(pitch)というのは、野球のピッチャーがボールを投げること。つまり、「一言」で終わらせてしまうのではなく、3球連続して投げ込むつもりで、少なくとも「三言」は言うようにしましょう。

<仕事を説明する例>

I am a salesperson at ABC Company.(私はABC社で営業をしています)
We sell ○○ to about 1,000 companies.(1,000社以上に○○を販売しています)
Our clients are all over Japan.(我々の顧客は日本中にいます)

<趣味を説明する例>

My hobby is reading books.(趣味は読書です)
I read 10 books every month.(毎月10冊は読みます)
I have read all the Haruki Murakami books.(村上春樹の本は全部読んでいます)

<好きなことを説明する例>

I like soccer.(サッカーが好きです)
I enjoy watching soccer matches on the Internet.(ネットでサッカーの試合を見て楽しんでいます)
My favorite player is Take – Takefusa Kubo.(好きな選手はタケ、久保建英選手です)

こうやって、1つの話題を深掘りして話す練習をすることが、英語における表現力を高める練習にもなりますよ。

まとめ:自己紹介が上手になることが、英会話上達の第一歩

「英会話ができるようになりたい」と、思う方は多いでしょう。私がオススメする学習法は、まずは英語での自己紹介を上手にできるようにすることです。

何度も練習や実践を繰り返し、経験を積むことで、1分間の自己紹介が次第に自信をもってできるようになっていきます。そうしたら次は、その中の1つの事柄について、さらに1分間話せるように練習しましょう。

仕事のこと。趣味のこと。好きなこと。最近の出来事──。そうやって1つずつ、自信をもって英語で話せる話題を増やしていくのです。そうすることで、あなたの英会話力は着実に伸びていきますし、苦しい暗記などをすることなく、楽しみながら上達していくことができるのです。

なお、先ほどご紹介した「スリーピッチ法」は、拙著『英語を話したいなら、まずは日本語の話し方を変えなさい!()』(SBクリエイティブ)でご紹介しているテクニックの1つです。英語で自己紹介と言われても、英語がうまく出てこない/どう表現したらいいか分からない……という方のお役に立てるテクニックがたくさん載っていますので、ぜひチェックしてみてください。

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