仕事が「デキる人」と「こじらせる人」は何が違うのか? ——田中絵音(日本合コン協会会長)

仕事がデキる男には、法則があった? 新著『こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ) -めんどうな人を操る56の好感フレーズ 』(→)の著者であり、2000回以上の合コン経験を通してイケてる男を徹底的に観察・分析してきた田中絵音さんに、そのポイントを伺いました。「仕事がデキる人」の特徴には、合コンやLINEなど恋愛シーンでの振る舞いとも密接な関わりが!?

プロフィール

田中 絵音(たなか えのん)

タレント時代より累計2000回以上もの合コンに携わり、2012年5月8日“コンパの日”に一般社団法人 日本合コン協会を設立。合コンイベントや商品のプロデュースなどを手がける。また、男女の恋愛心理にも精通する恋愛アドバイザーとしてメディア出演も多数。著書に『結婚につながる恋のはじめかた』(扶桑社)、『「急に熱が出た」という女の本音』(主婦の友社)など
Twitter: @enon0820
https://twitter.com/enon0820

「イケてる人」に共通する法則とは?

——絵音さんは、これまで数多くの「イケてる」男性をチェックしてきたと思います。その法則があればズバリ教えてください。

イケてる・デキる男性の共通項は、「ハートの強さ」ですね。いわゆる外見的なイケメン = モデルのような顔立ちで、努力や苦労をせずに「生きているだけでモテる」人は、ごくごく僅かです。それにイケメン = 仕事がデキる人とは限りませんし。

自分のネガティブな部分やコンプレックスを隠さず、オープンにしてむしろ武器にできてしまう人は、何事にもポジティブですし、いざという時に「へりくだる」ことをいとわない逞しさがあります。そういう方に出会うと、「この人、イケてるな」と感じます。

逆に“コンプレックスを隠そうとする人”は、「小鉢男子 =器が小さい人」に見えてしまいますね。「これ苦手なんだよな〜!」と明るく素直に言える人の方が、信頼できますし、女性は母性本能もくすぐられてるのではないでしょうか。

男性の見極めポイントとして「予期しないトラブルが起きた時の対処法」は要注目です。たとえば合コンの場で、一皿800円の唐揚げが4個だけだったとします。そこで「えっ!この量で800円なの~!?」と、文句を言ってしまうと、先述の“小鉢男子”に見えてしまいます。ネガティブな状況でも「量は少ないけど、味はいいよね!」とポジティブに変換できる人の方が魅力的ですし、そういう人は大抵ビジネスシーンでもデキる人なんですよね。業績が悪いときこそ頑張るのが、プロじゃないですか。そういう心のクセや考え方の習慣は大事だと思います。

 

――前向き、ポジティブ以外で、「デキる人」の特徴はどんなものがありますか?

“陰で努力ができる人”ですね。一見チャラそうな人が、実は読書家で知識が豊富だったり、取引先に御礼の手紙を出していたりすると、魅力的なギャップをより感じるものです。これも“影ながら”というのがポイントですね。SNSなどで「頑張ってるアピール」ばかりする人はむしろザンネンに見えてしまいます。“実は”努力してる、勉強してる、気配りしている……というのはすごく重要です。努力をする・情熱を注ぐ方向性は、本人の好きな分野でいいんです! 映画のことでも、グルメのことでもどんなジャンルであれ、博識だったり一芸があると尊敬できますし、素敵に見えますよね。

既読スルーにめげない「強心臓男子」は
仕事でも結果を出す!

——一方で、「イケてない男性」の法則も教えてください。

“野心がない人”は魅力を感じにくいですね。そういう人は、ビジネスシーンだと最低限の仕事だけを文句言われない程度にこなそうとします。そうした向上心がないタイプは周囲のモチベーションも下げてしまいますし、経営陣からの評価も上がらないので、いざ人員削減となった場合に危ういですね。「出世すると責任が増えてしまうから嫌だ」と思っている人に多いタイプです。そういう人は恋愛面でも女性へのアプローチで「これくらいのプレゼントしておけば大丈夫だろう」と最小限の労力しか使いたくないという、「省エネ男子」になりがち。自分が「プレゼントしたい!喜ばせたい!」という主体的な姿勢がなく、付き合ってみると実につまらない人が多いですね。

 

ちなみに、あえて断言しておきますが、女性は恋愛対象に「肉食系男子」を好む傾向にあり「草食系男子」はなかなかモテません。LINEを既読スルーされてもめげずにコミュニケーションをグイグイ取ってくる「強心臓男子」は、こじらせ男子タイプのひとつですが、女性も「どうしても会いたいって言うから……」と大義名分が立てられるので、恋愛に発展するチャンスがあるんです。

こうした「強心臓男子」はビジネスシーンでも、たとえ相手が大企業の社長相手でも臆せずアポイントをガンガン取って営業したり、仕事をグイグイ進められる強さがあるので、結果を出すことが多いんです。こうした男性としての魅力と、仕事がデキるかどうかは密接な相関関係があると思います。

イケてるビジネスパーソンになりたければ……

――絵音さんが今回研究したという「こじらせ男子」が、イケてるビジネスパーソンになるには、どうすればいいのでしょうか?


「こじらせ男子」は、独自路線を貫くタイプの人が多いので、まずは自分を客観視するところから始めましょう。また自分以外のタイプを認める寛容さ、ダイバーシティ(多様性)の精神を持つことも大切です。

また、ついネガティブになって余計なこと言ってしまったり、他人を小馬鹿にしてしまう傾向がある……という心当たりのある人は、自分にも欠点や弱点があることを認める勇気も大事です。自分のコンプレックスをうまく転換して、アピールポイントにできれば魅力的に映る場合もあります。例えばLINEのアイコンをワンちゃんとのツーショットにしているような「ぶりっ子男子」ってたまにいますよね。「男らしくない」と卑屈になるのではなく、自分なりの魅力をアピールする好例だと言えます。

 

世の中全員が同じファッションやスタイルではつまらないですし、自分の個性を伸ばし魅力としてアピールすることは大切です。自信と個性をもった人は恋愛でも、もちろんビジネスシーンでも会話に深みや味わいが感じられます。

「こじらせ男子」たちは「物事を突き詰める力」は持っているので、柔軟な姿勢が身につけばものすごい飛躍と変貌を遂げられるはず。自分の視野を広げるためには、外の社会に出て滝に打たれるような経験も重要ですね。転職を検討したり、社内で改革を起こしてみたりと、まずは自分から変化を起こしてみてはいかがでしょうか。

文:伊藤七ゑ 撮影:向山裕太 編集:鈴木健介

Pagetop