オフィスで3分!スキマ時間にできる「操体」によるカラダスッキリ術

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「夏間近、そろそろカラダを引き締めたい!」とは思っても、スタイル以前に、最近なんだか疲れが抜けきらない…。そんな悩みを抱えるビジネスパーソンは多いですよね。しかし、カラダのバランスを正しく把握する「身体認知」を上げると、こうした漠然としたカラダの不調を楽にできるだけでなく、シェイプアップの無駄も減らせるのだそうです。

そこで今回は、オフィスでのスキマ時間に気軽に行えるボディケア法について、ボディスタイルのサポートを行う「Body care Room」代表の村上カナコさんに伺います。

カラダそのものではなく、使い方に問題がある

「『スタイルが思うように整わない』『疲れが抜けない』というのは、普段の生活習慣における動きがカラダに上手く合っていない状態によって起こります」と村上さん。カラダは気持ちの良い動きを行うことで元気になるため、カラダを動かして整えることで、不調を訴えるカラダの声がわかるようになるといったメリットがあるのだそうです。

「普段私たちのカラダは、風邪をひいても自然治癒力で回復し、過剰な努力をせずとも歩き続けてくれます。つまりカラダの不調を感じるというのは、カラダ自体の問題というよりも、その使い方(『食』=飲食、『息』=呼吸、『動』=カラダ運動、『想』=精神活動)に問題がある場合がほとんどなのです。

これは、高い効果で知られるボディケア法『操体(そうたい)』の考案者である医師の橋本敬三氏が提唱した『カラダの設計にミスはなく、運転にミスがある』という考えに依るものなのですが、ここで説かれている正しい運転(=気持ちの良い動き)を日々のなかに取り入れることで、自分のカラダの状態を知り、カラダが喜ぶ健康管理につなげることを目的としています」

スキマ時間で実践! オフィスで行う操体の動き

「今回は、操体のメソッドを活用した、オフィスのスキマ時間で行える動きをご紹介します」と村上さん。実践する際は、以下のポイントを意識しながら、丁寧に行うとよいのだそうです。

(1)欲張って無理に動かすのではなく、6割程度の力で気持ち良く動く
(2)動きの気持ち良さを味わったら、優しく体勢を戻して一息入れる
(3)痛い方向がある場合、痛い動きがある場合、動かしていても気持ちが良くない場合はやらない
(4)動きたくないときは、無理にやらなくてよい

ペットボトルを活用する

「簡単な動きで、足裏から頭まで連動させ、股関節を使って、腰・背中・肩をほぐし、カラダを整えます」

(1)カラダの前で横にしたペットボトルを順手(手の甲を上にして、上から握る握り方)で持ち、脚は肩幅に開きます。重心は、かかとの少し前あたりに乗せます。

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(2)右脚に重心を乗せ、右脚の裏側を軸にしながら、右肩が自然に上がるようにペットボトルをカラダの左下にスライドさせます。このとき、首は自然に左に傾きます。股関節・腰背部・外腹斜筋の気持ち良さを味わいましょう

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(3)そのまま円を描くようにゆっくりとペットボトルをカラダの前にスライドさせ、お尻を突き出します。このときの足裏の重心はかかとにきます。背中は丸まってしまってもOKです。ヒザ裏の大腿二頭筋・臀部(おしりまわり)の気持ち良さを味わいましょう

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(4)カラダの前に位置しているペットボトルを、今度は円を描くようにゆっくり右に移動させます。左脚に重心を乗せ、左脚の裏側を軸にしながら、左肩が上がるように、ペットボトルをカラダの右下にスライドさせます。このとき、首は自然に右に傾きます。再び股関節・腰背部・外腹斜筋の気持ち良さを味わいましょう

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(5)再び円を描くようにペットボトルをカラダの前に持ってきたら、背筋を伸ばし、腰から胸を前に張るようにしなやかに反らせます。重心は、足の指の付け根に乗せるよう意識します。このとき目線は上の方向を見るようにしましょう。

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(6)1~5を数回繰り返します。

「お腹周りをシェイプアップさせたい人は、1~6の動きに慣れてきたら、『腰を回すときお腹を出し過ぎていないか』『腰を反り過ぎたりしていないか』に意識を向け、ややお腹を凹ませながら動きましょう。するとぽっこりお腹が不思議と凹みます。このストレッチは、自宅で腹筋をする前に行うことで腹筋の効率を上げることもできます」

座ったまま行う

「『ペットボトルを使った動き』は座りながら行うこともできます。日々の疲労が積み重なるその前に、椅子に座ったままできる動きで全身を整えましょう」

(1)坐骨(お尻の下に手のひらを当て、手のひらに当たった骨)に重心を乗せるようにして、椅子に座ります。
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(2)自然に右肩が上がるように、右の坐骨にゆっくり重心をかけて動いていきましょう。
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(3)次に左肩が自然に上がるように、左の坐骨にゆっくり重心をかけて動いていきましょう。
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(4)左右のどちらかで気持ちのよい方があれば、動作を繰り返して気持ち良さを味わいます

同僚と二人で癒し合う

「『座ったまま行う』動きに、同僚の手を借りることで抵抗を加え、より深い部分をケアしましょう」

(1)まず、動く人は、坐骨に重心を乗せて椅子に座ります。

(2)もう片方の抵抗をかける人は椅子の後ろに立ち、座っている人の右肩に右手を乗せます。このとき手を貸す人は、相手を赤ちゃんだと思って優しく触れるようにしましょう。

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(3)座っている人は、右肩が自然に上がるように右の坐骨にゆっくり重心をかけていきます。

(4)椅子の後ろに立っている人は、肩に乗せた右手に負荷をかけ、自然に上がってくる右肩の力とつり合わせるように抵抗をかけます。

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(5)左右同様に行い、気持ちの良い方やポイントがあれば、繰り返して気持ち良さを味わいます

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手首もケアしよう

「肩こりの原因は、デスクワークで椅子に座りっぱなしであることや、パソコンを見続けることによる眼精疲労によるものというイメージがありますが、実は首や足首に関係していると言われている手首や腕を動かすことで、楽になる場合があります。上半身の歪みが気になる人にもおすすめです」

(1)まず、肩に手のひらを置き、肘を回すようにして肩の可動域をチェックします。前回し、後ろ回しの両方を左右の肩で行いましょう。

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(2)次に、ヒジを90度ほどに曲げた状態で、左腕をデスクに乗せます。

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(3)右手で左手首を包むように軽く握ったら、左手首の皮膚をねじるように左右に動かしてみましょう。気持ちが良かったポイント、または動かしやすかった方向があれば、その気持ち良さを味わいます。また、どのあたりを握って動かすと気持ちがいいか、ポイントを移動させて行ってもOKです。

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(4)左右同様に終わったら、手首や肩を再度動かし、可動域をチェックしましょう。

まとめ

最後に「カラダを伸ばして整える運きは、負荷の強いもの、激しい方が効くように思われがちですが、言葉も人当たりも優しい方が沁みるように、カラダも優しく伸ばした方がほぐれるのです」と村上さん。理想のプロポーションを目指すみなさんは、ぜひ今回ご紹介した「操体」をオフィスでのスキマ時間に取り入れてカラダを労わり、まずは元気になるところから始めてみてはいかがでしょう。

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村上カナコ(むらかみ・かなこ)
Body care Room」代表。体脂肪を減量するパーソナルトレーナーとして全国トップセールスを達成した後、女性のカラダのプロになろうと大手エステティックに転職。その後、専門学校のエステティック教員を経て、Body care Room主宰。現在は、生活スタイルそのものでもあるボディスタイルを、楽しく美しくするサポートを行っている。

WRITING:阿部夕華 MODEL:工藤沙織 PHOTO:泉谷真由美
取材協力:操体サロン東京

編集:鈴木健介
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