【イラッとされない】指摘をするときに気をつけたい4つのポイント

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Photo by decoded conference

初めまして、konifarと申します。普段はエンジニアとしてアプリの開発をしながら、仕事で感じた悩みや工夫したことを『Konifar’s WIP』というブログにつらつらと書いています。

今回は 『チーム内で人に指摘するときの工夫』をテーマに、自分の経験から感じたことをまとめてみようと思います。この 『指摘する』ってのが結構難しいなぁと感じることが多いんですよね。うまく言語化できず感情的になってしまったり、空気が悪くなることもしばしば。性格も年齢も得意分野も違うメンバーが集まる中で、どうすれば思ったことを指摘しつつ気持ちよくコミュニケーションできるのか、自分の経験から感じたことをまとめてみます。

遠慮のしすぎは禁物! チームは“指摘”で前進する

以前アプリのバグを出してしまったときに、後輩からこんな言葉を言われたことがあります。

「レビューのときにちょっと気になったんですが、自分が間違ってるかもしれないので指摘しませんでした……すみません……」

つまり、なんとなくバグっぽいと気づいていたけど指摘するのをためらって結局言わなかった、とのことでした。自分も同じような経験があったので、とても申しわけない気持ちになりました。しかし、 チームとして前に進むためにはあまり遠慮しすぎない方がいいことも多いのです。

自分を棚上げできる雰囲気づくりが大事

とはいえ、「自分がこんなことを指摘しても大丈夫かなぁ」とか「恥ずかしいなぁ、怒られないかなぁ」と、いろいろと考え始めると何も言えなくなってしまいます。そのため指摘するときは自分のことを棚に上げて考える方がいいと思うのです。

先ほど話に出た後輩には「自分が間違ってるかもとか考えなくていいから、ちょっとでも変だと感じたら何でも指摘してほしい」と伝えることにしました。こういう言葉は一度言うだけではダメで、刷り込みのように何度も言ってるうちに習慣として根づいてきます。上の立場の人から根気よく言い続けるか、いっそのことチームのルールとして決めてしまうのがいいかもしれません。

ルールの規定はチームリーダーや先輩の立場じゃないと難しいかもしれませんが、「指摘するときは自分を棚に上げて考える」という文化を浸透させることはすごく大事なことです。「棚に上げて考えよう」を合言葉として使えるようになると、指摘するときの心理的敷居がぐっと下がります。

“謙虚な指摘”で相手に不快な思いをさせない

ただし、単に自分のことを棚に上げて指摘するだけだと相手を不快にさせてしまうことがあります。例えば「このコードの設計おかしくないですか?」という指摘をされると、自分が否定されていると感じて嫌な気持ちになる人もいるかもしれません。言う人にもよりますが「お前に言われたくねえよ」のような気持ちになりやすいです。では、どうすればお互い気持ちよくコミュニケーションできるのか。そのヒントが、プログラマのチームコミュニケーションの心構えをまとめた『Team Geek』という本の中にあります。

“あらゆる人間関係の衝突は、謙虚・尊敬・信頼の欠如によるものだ”

これはまさにその通りだと思っていて、指摘する相手には謙虚な気持ちで接した方がいいでしょう。謙虚というと堅苦しいですが、要は相手の状況を想像して思いやりを持って指摘しようということです。

「思いやりなんて考えなくても、正しいことを伝えればいいだけでしょ」と思う人もいるかもしれませんが、現実はそう単純でもありません。当たり前のことですが相手も人間で感情がありますし、伝わりやすい言葉とそうじゃない言葉というのは間違いなく存在します。

また、相手の心に余裕がないときは、指摘としては正しくても指摘の仕方によってはすんなりと受け入れられないこともあります。その昔、深夜に開発を終わらせたメンバーに「ここバグじゃない?」と指摘してやる気を削いでしまったことがありました。バグの指摘自体は正しいことなんですが、深夜の開発後の余裕がない状態だと、ちょっとした言い方が癇に障ってしまって素直に受け止められないこともあるんですよね。

こういうコミュニケーションの食い違いはすごくもったいないので、相手の状況を想像して思いやりを持って謙虚に指摘するとよいでしょう。

“謙虚な指摘”をするための4つのポイント

そうは言っても、謙虚さというのはなかなか相手に伝わりません。そこで、指摘の仕方を工夫する必要があります。こう言うとなんだか感情論みたいで「じゃあどうするんだよ」という話になるので、自分が意識していることを4点まとめておこうと思います。

1. 目的を意識する

何のために指摘しようとしているのかを落ち着いて考えてみましょう。よくありがちなのは、無意識に相手を論破することを目的にしてしまっているケースです。

もちろん、論破することがダメだというわけではありませんし、時にはそういうやり方が必要なこともあります。ただし、経験上チーム内で話し合う場合には、そのやり方は効率的でないことが多いです。また、目的を意識すると個人を責めるような言い方にもなりにくいのでオススメです。

2. 自分の意見を伝える

例えばA案とB案どちらにしようかみたいな話になった場合に、「B案ってここがダメじゃないですか?」のような指摘の仕方だと前に進みにくいです。こういう指摘はイチャモンをつけているだけのような印象になりやすいのです。

なぜそういう印象になるかというと、指摘された側が相手の主張を想像しなければならず、認識の齟齬が発生しやすいからです。先ほどの例だと、「じゃあ、あなたはA案がいいんですか? それともA案もダメだからそもそも違う案を考えなきゃダメだって言いたいんですか?」みたいなところを、指摘された側が思案しなければならなくなります。

指摘するときは「A案の方がいいと思います。B案はここが不安です」のように自分の意見を伝えるようにしましょう。

また、もしもA案もB案もダメだという指摘をしたいなら、代替案を考えて伝えることも大事です。経験上、代替案が全くない指摘をすると嫌な空気になることが多い気がします。間違っていても拙くてもいいので、代替案を持つように意識してみましょう。もちろん指摘された側は、代替案が突拍子もなく難易度が高いことだったとしても「で、それお前できるの?」というような言い方で意見を殺さないようにするのが大事です。

3. 疑問調で聞く

指摘を絶対的な否定として捉えてしまって、嫌な気持ちになってしまう人もいます。

例えば、「これは違いますよね」という言い方よりも「私はこれは違うと思うんですけど、どうですか?」のように疑問から入った方が伝わりやすかったりします。意見をぶつけるのではなく、疑問から入ってまずは相手の意見を聞きつつ自分の意見を提案するというやり方を意識した方が、前に進みやすいことが多いです。

4. 枕詞をつける

自分では解決策を出せないけど指摘したいことがあるときは、「できるかは分からないですけど」「解決策は思いつかずに言うんですけど」といった枕詞をつけるといいです。

また、相手に対して感謝の気持ちがあるなら、ちゃんと言葉にして伝えましょう。例えば企画のレビューで指摘する場合は、内容はどうあれ企画骨子を作ってきたという事実は認めるべきで、さりげなく労いの言葉をかけるといいかもしれません。感謝や気遣いというのは思っている以上に人に伝わらないので、意識的に伝えてから指摘することで相手が凹まずにすんなりと受け止めてくれたりします。

ただし、こういう枕詞はあまり長いと指摘内容がぶれるので、簡潔にちょっと入れるくらいにしておきましょう。

まとめ

人に指摘するときに空気を読んでいたら前に進めません。だからこそ自分のことは棚にあげて指摘する方がいいのです。

ただ棚に上げるだけだと嫌な空気になってしまうので、尊敬と信頼の気持ちを持って謙虚に指摘するように意識しましょう。謙虚に伝えるのはある程度テクニックが必要ですが、一番大事なのは自分の思考を言語化して伝えることなので、普段から少しずつ訓練をしておくことも重要です。

このあたりのコミュニケーションは、私も今でも失敗して凹むことが多々あります。一緒に仕事する相手だからこそ、思ったことは素直に指摘しつつ気持ちよくコミュニケーションできるといいなぁと思う次第です。

著者:こにふぁー (id:konifar)

こにふぁー

家でも会社でもアプリ作ってます。『Konifar's WIP』で、仕事中に感じた悩みや試してみた工夫なんかをつらつらと書いてます。

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