新人がチームに入ってきたからといって、一気にいじってはいけない

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こんにちは、はせ おやさいです。

春ですね。新入社員や、新しいチームメンバーなど迎えた人も多いかと思います。

さて、新しいメンバーを迎え入れるのは心躍ることではありますが、なかなか気苦労も多いもの。今回は「新しいメンバーを迎え入れるとき、気をつけておきたいポイント」について書いてみようと思います。

■ 新人がチームに入ってきたからといって、一気にいじってはいけない

新しいメンバーを迎えたとき、あなたは何から始めますか?

チーム内ルールの説明や、業務の引き継ぎといった仕事に関わる事柄以外でも、ランチに誘ったり、歓迎会を設定したり、「まずは人間関係になじんでほしい」と、あれこれ手を尽くすことが多いのではないかと思います。

新しいメンバーには誰かしらが声をかけてくれて、ランチも必ず誰かと一緒、飲み会でも主役として気を遣われて、業務に不明点がないか、困っていることはないか、声をかける。

これらすべてをやるわけではないとはいえ、それなりに「時間と手間をかけて」、新しいメンバーを迎え入れようと努力するのは大切です。本人に「歓迎されている」「自分の居場所がある」と実感してもらい、安心して能力を発揮してもらうためには、有効なプロセスです。

しかし、これを最初から「一気にやり過ぎる」ことの弊害もあるのではないか、とも思うのです。

■ 人間には、コミュニケーションを楽しいと思う上限値がある

自分が迎え入れる側になったとき、あれこれ気を遣って対応し、なるべく懸念事項を潰しておきたい、という気持ちになるのは当然です。しかし一方で、逆の立場になって考えてみると、どうでしょうか。

最初は手厚い歓迎に感謝し、このチームに参加できてよかった!と思うかもしれません。

でもその「手厚いケア」が、3日経ち、1週間経つと、だんだんわずらわしい物に感じられてくる、という経験はありませんか?

もうとっくにメンバーの一員として参加しているつもりなのに、いつまでもお客さま扱い、悪くいうと「腫れ物のように接している」と感じたら。その気まずさは、あまり居心地がいいものではありません。「こまめに声をかけられすぎる」というのも、都度リアクションをしなければいけないというプレッシャーにつながる可能性があります。

新しい環境になじむまでは、どうしても精神的な負荷がかかるもの。

分からないことを把握し、質問し、理解し、自分の中で体系立てられるようになるまでは、毎日が緊張の連続です。そんな中、頻繁に声をかけられ、リアクションをし続けるのも、また別の緊張を強いられている状態と言えるのではないでしょうか。

「誰からも声をかけられない」というのはあまり気分が良いものではありませんが、常に誰かの視線にさらされ、気が休まらない、というのも「居心地がいい」とは言いにくいですよね。人間関係が定着したら、ある程度は「ほったらかし」にされることで、伸び伸びと動けるようになる経験は、誰しもあるでしょう。

こういった現象をたびたび目にして、「人間同士のコミュニケーションには、消費上限があるのではないか」と思うようになりました。

RPGなどのゲームにおける「体力ゲージ」のようなもので、人間が1日に他人に向けて使えるコミュニケーション量には上限があり、容量は人それぞれ。最高値が100の人にとっては、1日に50のコミュニケーション消費をしてもまだ半分残っていますが、元々の最高値が60しかない人もいて、その人にとって50のコミュニケーション消費を強いられる、というのは、かなりの負担になるのではないか、と思います。

この「消費上限の見極め」は、なかなか難しいのですが、「生返事になる」「声をかけたときすぐ反応しなくなる」というようないくつかのサインがあります。「ちょっと声をかけすぎたかな?」と思ったら、しばらく距離を置いて、相手の行動を見守るタイミングも必要でしょう。

■ 最初にもてなし過ぎると続かないし、後の落差が悪印象を招きかねない

最初に張り切って歓迎してしまうと、後々の落差で相手ががっかりしてしまうこともありえます。気を遣って声をかけるのは最初の1週間がせいぜいで、そのあとはいきなり放置、というパターンも見かけますが、お客さま扱いからいきなり放置も、新メンバーを迎え入れるプロセスとしては悪手です。

新しい環境に慣れるまでは、一定の時間が必要ですし、その時間を経た後でやっと疑問点や不明点が湧いてくることの方が多いでしょう。一定期間を待たないまま、最初だけ一気にコミュニケーションを取り、後はいきなり現場に放り込んでしまう、というケースは避けましょう。

迎え入れる側からしたら「最初にあそこまでケアしたんだから、もういいだろう」と思ってしまう気持ちも分かります。しかし、この「一定期間」を待つ前に、新メンバーに対する目配り・気配りを止めてしまうと、相手がチームと業務に慣れ、いざ壁にぶつかったとき、気付いてあげることが難しくなってしまう。

であれば、最初に張り切ることはやめて、「細く、長く」を意識したコミュニケーションを設計するほうがベターだと考えます。

■ ほどほどのコミュニケーションで、安定した関係性を作ろう

新しいメンバーを迎え入れようとするときに、手厚く歓迎したい、という気持ちは素晴らしいものです。また、歓迎の空気を作ることで新しく合流する相手に安心感を与え、業務に集中してもらう、という環境を作ることも必要なプロセスです。

ただ、そのプロセスを設計する際に、「人間にはコミュニケーションの消費限度がある」ということを意識して、相手の負担にならないよう、また、常に目と気を配れるよう、「細く、長く」相手をケアする体制を作ってみるのはいかがでしょうか。

「『仲が良い』より『結果を出す』のが良いチームの条件」とも言いますが、「結果を出せるための体制を作る」というのも、テクニックの1つなのかもしれません。

ぜひ、お試しください!

今日はそんな感じです。

チャオ!

著者:はせおやさい (id:hase0831)

はせおやさい (id:hase0831)

会社員兼ブロガー。仕事はWeb業界のベンチャーをうろうろしています。

一般女性が仕事/家庭/個人のバランスを取るべく試行錯誤している生き様をブログ「インターネットの備忘録」に綴っています。

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