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ニガテ&未経験領域こそ、資格でカバー&アピールできる!

転職に効く資格はどれ!?
みんなのIT資格を1000人大調査

ITエンジニアに関連する資格には、非常に多岐にわたるが、はたしてほんとうに転職時に有利にはたらくものはどれだろうか? そこで今回は面接において特に有効なIT系資格や、効果的なアピール方法などについて考察してみたい。

(総研スタッフ/山田モーキン) 作成日:12.09.12

欲しい資格、実際に持っている資格はどれ? ITエンジニア1000人に調査


まずは上記の表を見てもらいたい。
これは当編集部が25歳〜39歳までのIT系の職種に就いているエンジニア1000名に対して行った、資格に関するインターネット調査の結果だ。(実施期間:2012年6月1日〜4日)。

年収アップについて、効果的だと思う資格や経験について聞いてみた結果は以下の通り(複数回答)。「プロジェクトマネージャー」経験を挙げた人が、全体の約4割でトップだった。続いて「TOEIC」「ネットワークスペシャリスト」「Oracle」「応用情報技術者」がそれぞれ、約3人に1人が回答する結果となった。
どの職種のエンジニアも、いま挙げた「プロジェクトマネージャー」をはじめとするマネジメント経験や「TOEIC」に代表される語学力、また応用のきく技術に関する資格や経験の有無が、年収アップに大きく影響すると考ているようだ。

しかしその一方、実際に保有している資格について聞いてみると状況が一変する。上記で挙げた資格や経験を持っている人はそれぞれ全体の1割前後に満たない。その代わりといってはなんだが、「基本情報技術者」の資格保有者が全体の約4割と、他の資格や経験に比べて突出している。
また資格取得のために現在勉強中のものをたずねると、「TOEIC」だけが唯一、10%を超える結果となった。エンジニアにも英語はこれからのキャリアにおいて重要だ、と考える人が多いということだろう。

こうしたアンケート結果を踏まえた上で、キャリアコンサルトの考える「実際に転職時に持っていると有効なIT系資格」は何なのかを紹介したい。

ITエンジニアが転職時に評価されやすい資格ベスト3


ITエンジニアの転職事情に詳しい、リクルートエージェントの福森嘉奈美氏に、転職市場において効果的な資格についてたずねてみた。
まず一般的に有効とされる資格のベスト3がこちらだという。
1位:国家資格
2位:ベンダー資格
3位:TOEIC

まず「基本情報技術者」「情報処理技術者」「プロジェクトマネージャ(PMP※正確には国際資格)」といった国家資格が1位に挙げられている理由は、IT系のどの職種やポジションにおいても共通して通用し、企業側も国家資格に対する信用や評価が高いことだ。アンケートでも国家資格はどれも保有者が多く、または年収アップに効果的だと考えられている傾向があるが、それには裏付けがあるといえよう。

次のベンダー資格に関しては、効果を発揮するには一つ条件がある。それは「より難易度の高い資格である」ということだ。例えばOracleならSilverよりGold、CCNAよりCCNP、LPICならレベル1よりレベル2,3というように、できればその資格の最上位のレベルを取得しているほうが好ましい。その理由は、昨今のベンダー資格人気が背景にある。これらの資格は近年、資格取得者が急増しているため、上位の資格でなければ評価価値が上がらないという事情があるからだ。

3位のTOEICに関しては、意外にも転職時にそれほど大きな武器になることは少ないという。「現時点では持っていないよりは持っている方がいい、というレベルで評価する企業が比較的多いのですが、今後はグローバル化が加速するので英語力を磨く努力はITエンジニアにも必要です」。(福森)

アプリ開発よりインフラ構築・運用系こそ資格を最大限活用できる


福森氏がIT系の資格が転職市場で有効に活用できる職種について指摘しているのが、サーバやネットワークなどインフラ系の職種に就くエンジニアだ。
アプリやシステムの開発系に比べて、資格をPRすることがより有効だというのだ。
その理由は、インフラ領域ならではの業界事情が大きく影響している。

例えばサーバの保守運用業務の場合、年齢にもよるが未経験でも十分採用されるチャンスはある。その場合、評価対象として採用側が注目するのは「資格」。特に先ほど紹介した国家資格やベンダー資格がレジュメに記載してあるだけで、未経験でも高く評価されるケースが多いという。
サーバやネットワークの構築業務では、それに関連した有名なベンダー資格が多くあることから、資格を重視する傾向がある。その結果「まず資格があれば、安心して任せられる。もしくは基礎知識がある分、後から十分フォローできる」と判断されるケースも多い。
また、客先に出向く機会の多いインフラエンジニアにおいて資格を保有していることが一種の“ステータス”となり、顧客から信頼を得られやすいという利点もある。

一方、開発系に関しては資格よりも実務経験を重視する傾向が強く、中には自作アプリの提出を求めるソーシャルゲームやアプリ開発企業も少なくない。このように、開発系よりも特にインフラ系の職種において、IT系の資格を保有しているメリットを転職時に多く享受できるチャンスがある。

20代はポテンシャルを、30代以上は体系的なスキルをアピールするために資格が効果的


IT資格を効果的にアピールする上での大きなポイントとして、ITエンジニアの転職事情に詳しい、株式会社クライス&カンパニーのシニアコンサルタント、半藤剛氏が挙げるのは「年齢別」で使い分けることだ。
20代の若手エンジニアの場合、実務経験が浅かったり、また未経験の職種に応募することも多いため、企業側も「ポテンシャル採用」も視野に入れて募集するケースが多い。
その場合、自分のポテンシャルや、これからやるその仕事に対する「本気度」をアピールするためにIT資格を保有していることは、採用企業側に対して説得力のある大きな材料になりうるという。

一方、30代以上のある程度のキャリアを積み重ねたエンジニアであれば、実務経験に加えて、これまでの経験や知識を体系的に習得していることを資格を通してアピールすることが可能だ。

ただし、大前提として年代を問わず共通していえるのは、あくまでも資格よりもまず実務経験を最優先してアピールすることが重要だということだ。企業側は「何ができるのか?」を常に重視しているので、実務経験を説明しながら自分にどんな能力があり、どんなことができるのかを具体的にアピールする必要がある。

「例えば『5人のメンバーをマネジメントした経験+プロマネの資格あり』と『30人のメンバーをマネジメントした経験+プロマネの資格なし』を比べた時、企業側の多くは後者を評価します。もちろん資格があるに越したことはありませんが、実務経験の中身にこだわってアピールするほうがはるかに重要です」(半藤氏)。
つまり、実務経験のアピールをより効果的にする補強材料として、資格が活用できるということだ。

面接時のアピールで重要なのは、資格取得の明確な目的やその後のキャリアアップ

こうしたIT系資格を、より効果的に転職時でアピールする方法は「明確な取得目的」と「キャリアアップ」をあわせて説明することだという。
何のためにその資格を取得したのか、その資格を取得することで今後、どのようにキャリアアップしていきたいのか。この2点に関して明確に説明できれば、「目標にむかって着実に努力している」姿勢が採用企業側に伝わり、評価されやすい。
裏を返せば、ただ資格をレジュメに羅列しただけだったり、取得の動機が「なんとなくよさそうだと思ったから」「将来、何かの役に立ちそう」といったあいまいなものであるならば、資格をアピールしても企業には何も伝わらず、評価の対象にならないことも少なくない。

以上、IT系資格の転職時の評価傾向について紹介してきたが、特にインフラ領域のエンジニアにおいて、国家資格や難易度の高いベンダー資格を持っていると有効なようだ。
また職種を問わず、最優先してアピールすべきなのはあくまでも実務経験だということを忘れずにタイミングよくアピールすることができれば、資格はきっとあなたの評価を上げてくれることだろう。未経験領域について問われたり、自分の熱意やポテンシャルに説得力を持たせるときこそ資格は役に立つもの、と考えておくのがよいようだ。

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