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【前編】 年齢別、職種別×平均年収、満足度から貯蓄額まで…!

ITエンジニアの仕事とお金
1000人調査!2012

景気の変動、またWebサービスやアプリを中心とした技術トレンドの移り変わりによって、エンジニアを取り巻く環境は日々変化している。そこで今回、ITエンジニア1000人に年収にまつわるアンケート調査を実施した。その結果について、2回に渡り紹介したい。

(総研スタッフ/山田モーキン) 作成日:12.06.20

はじめに:今回の調査対象者について

今回、25歳〜39歳のIT系の職種に就いている全国のエンジニア1000名に対して、年収を中心に転職、仕事の満足度や貯蓄額、資格取得などについてインターネットによるアンケート調査を実施(調査企業:楽天リサーチ 実施期間:2012年6月1日〜4日)。

●対象年齢25〜39歳
●職種の内訳や割合は以下の通り


昨年1年間のITエンジニア1000人の平均年収額は「469.18万円」


まず昨年1年間の年収額についての全体の結果を見ると、平均年収額は「469.18万円」だった。100万円単位で分析すると、最も多いのは「300〜400万円未満」で27.3%。続いて「400〜500万円未満」の23.2%。つまり全体の約半数が300〜500万円未満ということになる。逆に年収700万円以上の高所得層の割合は約8.2%と、1割弱を占める結果になった。

今度は職種別の平均年収額を下記に記載した(降順)。
■コンサルタント、アナリスト、プリセールス 約633万円
■研究、特許、テクニカルマーケティング、品質管理ほか 約529万円
■システム開発(マイコン・ファームウェア・制御系) 約474万円
■ネットワーク設計・構築(LAN・Web系) 約468万円
■社内情報システム、MIS 約465万円
■システム開発(汎用機系) 約462万円
■通信インフラ設計・構築(キャリア・ISP系) 約452万円
■パッケージソフト・ミドルウェア開発 約439万円
■システム開発(Web・オープン系) 約430万円
■運用、監視、テクニカルサポート、保守 
約389万円

さらに年齢別でみてみよう。
■「25〜29歳」「300〜400万円未満」が約41%で1位。続いて「400〜500万円未満」が約24%、「200〜300万円未満」が約19%。
■「30〜34歳未満」「400〜500万円未満が約24%で1位。続いて「300〜400万円未満」が約22%、「500〜600万円未満」が約21%。
■「35〜39歳未満」「400〜500万円未満」が約21%で1位。続いて「500〜600万円未満」が約20%、「300〜400万円未満」が約18%。

ちなみに700万円以上の高収入層では「25〜29歳」で2/333名、「30〜34歳」で23/333名、「35〜39歳」で57/334名という結果で、どれも年齢が上がるごとに平均年収は高くなる順当な結果となっている。

こうした結果を踏まえ、現在の年収に対する満足度を聞いて見たところ、全体の約6割が「不満を持っている」ことが明らかに。しかしその中身をさらに探ってみると、特に年収400万円未満のエンジニアが不満を持っている割合が高い(平均7割が不満を持つ)のに対し、「年収400〜500万円未満」の層で平均値となり、500万円以上になってくると不満を持つ割合は約4〜5割程度に低下。満足している層が逆転する現象が生じている。
つまり現在の年収に対する満足度に関しては、おおよそ「年収500万円」がひとつのボーダーラインと捉えることもできる。

そのボーダーラインの正当性を裏付けるもう一つの結果が、「本来妥当だと思う年収額」についての結果だ。最も多い層は「400〜500万円未満」の25.2%であったが、500万円以上を集計してみると、約55%と半数を少し超える割合となることからも、年収500万円が20代30代のITエンジニアにとって、ひとつの基準となるようだ。
さらには現在の年収に比べて、どの職種・年代・所得においても「プラス100万円が妥当」と考えるエンジニアが多い傾向にある。

年収アップのために必要なことトップ3は「技術力」「マネジメント力」「転職」


平均6割のエンジニアが自分の年収に不満を持っている中で、その不満を解消するため、もしくはさらに年収アップを果たすために必要だと思うスキルや資格について聞いて見た結果が、上記の通りだ。

まず必要なスキルについて、全体の結果としては「技術力を高めてスペシャリストになる」約3人に一人の割合でトップ。続いて「マネジメント力を高めて、PMやコンサルタントを目指す」「転職をする」がそれぞれ全体の2割前後の票を集めた。つまり「技術力」「マネジメント力」をそれぞれ高めつつ、あとは転職によって大幅な年収アップを果たすという方法がベストだと考えるエンジニアが、多数派を占める結果に。

さらにその結果を年齢別にチェックすると、25〜29歳では6割以上が「技術力」を挙げているのに対し、30〜34歳・35〜39歳では「技術力」と「マネジメント力」両者はほぼ拮抗している。

また現在の年収に対する満足度別にチェックしてみると、現在の年収に不満を持っている人ほど「転職」を挙げている割合が高くなる傾向に。特に「大いに不満を持っている」方の場合、転職することが年収アップに最も効果的との回答が、ダントツでトップになっている(全体の4割)。

年収アップのために効果的な資格は「プロジェクトマネージャー」「TOEIC」…


さらに年収アップについて、効果的だと思う資格や経験について聞いて見た結果が上記の通り(複数回答)。「プロジェクトマネージャー」経験を挙げた方が、全体の約4割でトップ。続いて「TOEIC」「ネットワークスペシャリスト」「Oracle」「応用情報技術者」がそれぞれ、約3人に一人の割合で回答する結果となった。

ただし資格や経験の場合、Webオープン系の開発やネットワーク設計等、職種によってもその違いが出るケースもあるので念のため、職種別で再集計してみた。その結果、意外なことに極端に職種によって違いが出るケースはなかった。強いて言えばネットワークや運用保守系の職種で、「データベース」「情報セキュリティ」が、またWebオープン系の開発職種で「Oracle」「Java」「Android」「Ruby」「DB」「システムアーキテクト」等の割合が1〜2割前後高かったくらいだった。

そういう意味では、どの職種においても先に挙げた「プロジェクトマネージャー」をはじめとするマネジメントや語学力、また応用のきく技術に関する資格や経験の有無が、年収アップに大きく影響すると考えられているようだ。

しかしその一方、現在保有している資格について聞いて見ると状況が一変。上記で挙げた資格や経験に関しては、それぞれ全体の1割前後に満たない代わりに、「基本情報技術者」の資格保有者が全体の約4割と、ほかの資格や経験が同じく1割前後に比べて突出している。
また資格取得のために現在勉強中のものに関しては、「TOEIC」だけが唯一、10%を超える結果となった。

参考までに、専門書の購入や勉強会・セミナーの参加など毎月の自己投資額についても聞いたところ、5000円未満が全体の7割弱を占める結果に。その範囲を10000円に広げると、9割を超えほぼすべてのエンジニアが当てはまる結果になった。

残業時間×年収 月残業20〜40時間が最多だが、年収が上がるにつれ増加傾向に


年収を算出するためにはいくつかの要素があるが、その中でも無視できない要素として挙げられるのが勤務時間。特に残業時間が反映される一般社員にとって、残業時間と年収の因果関係は気になるところ。
そこでまず月あたりの残業時間について聞いて見た結果、「20〜40時間未満」が32.5%、つまり3人に1人の割合でトップになった。その次の「10〜20時間未満」が22.3%で、この2つで全体の5割を超える結果となった。なお念のため、職種別にも集計してみたが、特に職種による残業時間の特徴を見出すことは、今回の調査では見られなかった。

その上で、年収額との関連性について調査した結果が、以下の通り。
年収300万円未満では、「1〜10時間未満」が最も多いのに対し、年収300〜700万円では「20〜40時間未満」がトップ。さらに年収300〜600万円では「10〜20時間未満」がそれぞれ2位なのに対し、年収600〜700万円では「40〜60時間未満」が2位に。そして年収700〜800万円未満になると、「20〜40時間未満」「40〜60時間未満」がほぼ拮抗する結果になった。
つまり全体的に今回の傾向として、年収が上がるのとほぼ比例する形で、残業時間が増えていくことがはっきり表れた。

貯蓄額 全体の半数は300万円未満


最後に、貯蓄額についての調査結果を紹介したい。最も多かったのは「100万円未満」で、約25%。つまり4人に1人は100万円未満ということになる。続いて「200万円未満」「300万円未満」と続き、300万円未満の貯蓄割合が、全体の半数を超える結果となった。

その一方で「1000万円以上」との回答も13.4%あることから、こと貯蓄額に関しては2極化が顕著になったといえるだろう。
なお残業時間と貯蓄額との相関性についても調べてみた結果、年収額との相関関係ほど高いものではないが、ある程度、残業時間が多い方ほど貯蓄額も若干増える傾向にある。

また同じく、年齢と貯蓄額との相関性について調べてみた結果、こちらも年齢が上がるにつれて貯蓄額も上がる傾向に。といってもどの年代に置いても最も多いのは「100万円未満」であることに違いはないが、例えば「25〜29歳」では「100〜300万円」が比較的多いものの、「30〜34歳」では「300〜600万円」、「35〜39歳」では「400〜800万円」がそれぞれ比較的多い傾向が現れた。


【次回予告】
転職回数や方法、経験によって年収は変化するのか?
また現在の仕事の満足度が、年収にどれだけ影響されるのか?
ITエンジニア1000人の年収調査結果の後編は、7月18日公開!

本レポートは総合転職サイト「リクナビNEXT」連動コンテンツです。 Supported by リクナビNEXT

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