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最新! 8つのエンジニア職種から採用動向がわかる!職種別 採用天気予報 [11年1〜3月期]
2011年、新しい年にエンジニアの雇用状況はどうなるのか。エンジニアの転職市場について、技術系職種を大きく8つに分け、3カ月間の短期予想を載せた。各分野のベテランアドバイザーたちが、この2011年初頭の求人動向を予報する。
(取材・文/広重隆樹 総研スタッフ/高橋マサシ)
全体動向 グローバル経済が前提となる中、市場価値を再発見していく年になる
 2011年はリーマンショックから派生した世界金融危機から3年目に当たる年だ。いわゆる“二番底”のリスクは脱し、世界の株価は何とか持ちこたえている。ただ、ギリシャの財政不安に端を発した欧州の金融不安がユーロ安を誘発するなど、金融危機が完全に終わりを告げたわけではない。アメリカ経済も、不動産市場や失業率で見る限り不況から立ち直ったとは言い難く、今後への不安を残している。
 一方で、北京オリンピックに続き上海万博を成功させた中国は、内陸部の経済振興を狙った50兆円規模の緊急経済対策の効果もあり、今後も10%前後の経済成長を維持する見込み。世界経済の成長を牽引する原動力は衰えていない。経済的だけでなく政治的にも、中国独自の「国家資本主義」のプレゼンスは高まる一方だ。

 翻って日本経済を見れば、モノづくり産業の分野では政府の経済対策やアジア向けの輸出が伸びてようやく息を吹き返しつつあるものの、その恩恵を被るのは大手企業が中心で、中堅・中小にまでは波及していないのが現状だ。
 そこに加えて、円高の進行とエコポイント制度の終了、あるいは法人税率の引き下げやFTAの遅れなど経済政策の遅滞のために、改めて企業の海外シフトが進んでいる。「このままではもう日本では生産を続けられない」と言い出す企業も増えている。
 このように世界の一点で起きたことが、よい意味でも悪い意味でも全世界に瞬時に伝播するグローバル経済のうねりに、私たちは改めて直面している。

 このグローバル化の流れをチャンスととらえるのは、ソーシャル化の動きを受けたアプリケーションや、クラウドビジネスに力を入れるネットワークの分野だ。とりわけSNSやソーシャルゲームの企業は2011年をグローバル・サービス展開の年と位置づけており、そのためのエンジニア確保を急いでいる。
 グローバル化をチャンスととらえるか、リスクととらえるかで、今後の企業の成長力は決定づけられる。転職に当たっての企業選択の要素のひとつとして、この国際展開への対応度がこれまで以上に重要性を高めている。英語ができれば大丈夫という簡単なことではないにしても、自分たちがつくり出す製品・技術・サービスの価値が、国内市場だけでなく世界市場でとらえたときにどうなのかという視点は、エンジニアにも欠かせないものになっている。そしてそれは、身につけるべき最低限の「マナー」となりつつある。
ページ内の各技術分野へリンクします。
業界別求人人数の推移と今後の予測
 ※2009年10月の「IT通信・インターネット業界」の求人人数を0値として、職種ごとの求人数の推移をグラフ化した。
 ※リクルートエージェントのデータ(2010年11月まで)を基にTech総研編集部が作成。
制御系SE
曇りときどき雨
メーカーは必要な要素技術を明示、ソフト系企業はマネジメント力
狙われるのはこんな人 自動車、各種装置、通信関連のファームウェア開発経験、英語力
 自動車サプライヤーの求人は今後も堅調に動くと思います。EV(電気自動車)関連、カーナビ、テレマティクス関連の制御ソフトエンジニアへの需要が続いています。サプライヤーは大手だけでなく、その子会社クラスからも求人が出てくるでしょう。
 ほかには複合機大手、医療機器、半導体製造装置などでも求人が引き続きあります。これまでほとんど止まっていた完成車メーカーの求人も、数こそ少ないもののマネジメント経験者を求める動きが出てきました。しかし、完成車メーカーからの需要が本格的に回復するのは、4月以降ではないかと見ています。
 また、通信機器関係では、携帯電話キャリアや携帯電話メーカーからの求人が相変わらず低調です。基地局などの通信インフラ関連は好調ですが、端末関連ではむしろソフトウェア会社、技術者派遣会社での求人が目立ちます。

 全体に、ソフトウェア企業やメーカーの下請け企業では、制御技術の専門性以上に、チームを統率するマネジメント能力に重点を置いた採用戦略が明確になってきました。半面、メーカーでは車載技術の経験、ファームウェア・OS周りの経験、通信の各種プロトコル、駆動系製品・部品の制御技術、画像処理技術というように、必要な技術を明示して、それとのマッチングを図る採用になっています。
 地域的に注目したいのは関西企業の動き。全般に低調な首都圏企業に比べると、ピンポイントながらも採用の動きが目立つようになりました。担当製品が違っても十分に転用可能なので、ここは狙い目のひとつと言えそうです。

 いずれの企業でも、最近の傾向として英語力への期待値が徐々に高まっています。制御ソフトの開発でも海外へのオフショア化が進んでいるので、それへの対応力を求めているのだと思われます。今後その傾向はさらに高まると思います。
 海外のオフショア先や納品先に常駐することはないにしても、電話会議で意思疎通ができること、ドキュメント類の読解力、英文メールの作成力があればよいでしょう。
制御系SEの求人情報 リクルートエージェント
プロフェッショナルサービス第二マーケット
コンサルタント
畠田 仁氏
畠田 仁氏
アプリ系SE
晴れ
ソーシャル業界のばく進が続く、生保関連のSIerや社内SEにも注目
狙われるのはこんな人 「LAMP」環境の経験、アプリ開発経験、生保業界の業務知識など
 SNS、ソーシャルゲームなどのソーシャル・テクノロジーを生かしたネット企業の求人が相変わらず続いており、その波はプラットホームを提供する企業だけでなく、ゲームなどアプリの受託開発企業にも波及しています。いわゆるSAP(ソーシャル・アプリケーション・プロバイダ)業界のアプリ開発エンジニアの求人は当分続くでしょう。
 求められている技術をひと言で言えば、「LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP・Perl・Python)環境での開発経験」。こうした環境に慣れていれば、「独学の方でも選考対象」とする企業も増えてきています。本業のかたわら趣味でiPhoneアプリやAndroidアプリを開発した経験のあるエンジニアなども、採用のターゲットになっています。

 ゲーム開発などネット系の企業というと、残業が多いのではないかという懸念があるようですが、近年は残業規制のために外部パートナーを増やすなど、企業も労働環境の充実には前向きに取り組むようになりました。とはいえ、ベンチャー系の若い企業が多いのもSAP業界の特徴。組織体制が日々変化するスピードの速さには慣れる必要があります。
 ベンチャーマインドが旺盛な企業だからこそ、自社サービスで勝負できるし、自社ならではのビジネスモデルで世界を制覇しようという意欲があります。1年前には数人規模で始めた会社が、あっという間に従業員が100人を越えるなどの急成長が目の前で起こっています。ベンチャー企業で成長を実感したいという人には転職チャンスです。

 EC系大手企業、ポータル系企業の求人も堅調に推移しています。また、SIerの求人も回復しつつあります。ただ、「この業界でこういうシステムを構築した経験者」というように、採用がピンポイントなのがSIerの特徴です。
 特に最近の募集要項で目立つのは「生命保険業界の業務知識」。現在、生保業界では取扱商品が多様化しており、新たなシステム構築が求められています。
 また、金融・保険業界を得意とするSIerだけでなく、生保会社の社内SE需要も高まっています。ただ、生保社内SEは年度内には採用を終えたいとする企業が多く、期間限定のニーズと言えます。
アプリ系SEの求人情報 リクルートエージェント
ITマーケット
キャリアアドバイザー
福森嘉奈美氏
福森嘉奈美氏
コンサルタント
晴れ/くもり
IFRS、SCM、金融再編などのニーズは引き続きも、全体では慎重に
狙われるのはこんな人 システム基盤の知識、会計領域の業務経験、金融業界での経験
 2010年にコンサルタント採用市場を牽引してきたIFRS(国際財務報告基準)関連の求人案件は、2011年も続くでしょう。また、メーカーの海外シフトが加速する中で、工場移転や国際的なSCM構築などのグローバルプロジェクトについても、ますます案件が本格化してくると見ています。
 また、上記ニーズ以外に、保守・運用に対する投資対効果の評価や診断の商談が増えているため、システム基盤についての知識がこれまで以上に強く求められています。データベースやネットワークなどの基盤領域に強く、コンサルティング業務を志向するITエンジニアにとっては、活躍の場が広がる良い機会だと思います。

 知識や経験を要素レベルで見ると、システム基盤以外に人気があるのはやはり、会計領域での業務知識。SAPなどの統合業務パッケージの経験が求められます。また、金融業界におけるコンサルタント経験のニーズも相変わらず高いです。証券会社や生損保の再編後の顧客情報システムの再構築などが進んでおり、業界経験者で即戦力となる人材が求められています。
 半面、CRMや、人事・給与領域に関しては、既にパッケージで十分というユーザーが多いため、コンサルタントの採用ニーズは冷え込んでいます。

 2010年は一貫して上昇局面が続いていたコンサルタント求人ですが、2011年は全体としてはトーンダウン、早ければ年明けから陰りを見せるのではないかというのが私たちの予想です。
 コンサルティングファームの採用意欲がなくなるわけではないものの、年末以降、全体としては落ち着きつつあり、採用選考スピードも遅くなっています。それでも採用しようというときの採用条件は、当然高くなっています。
 これまでは業界未経験でもポテンシャル採用する企業が続いていましたが、大手はともあれ中堅・中小規模のファームでは、前職でのコンサルタント経験は必須条件ですね。
コンサルタントの求人情報 リクルートエージェント
プロフェッショナルサービス事業
第二マーケット
コンサルタント
垣見大介氏
垣見大介氏
ネットワーク
曇り
生き残り企業が徐々に明確化、ネット系企業は引き続き採用に意欲
狙われるのはこんな人 LinuxやWindowsなどOSの知識、サービスを生み出すスキル
 SIerからの求人は全体に回復傾向にありますが、業界を挙げての強いトレンドというのはあまり見あたらず、むしろ個々の企業のさまざまな求人事情が目立つ状況です。
 例えば、ネットワークやサーバーの保守運用フェイズを、アウトソーシングで受けている企業。複数採用を明確に打ち出していますが、求めるスキルは、「ネットワークやサーバーの運用経験と基礎知識、ただし全くの未経験者では難しい」という条件です。また、セキュリティ系のパッケージソフトで知られる企業は、障害対応・調査などを行うサーバー系のサポートエンジニアを求めています。個社によってかなりの差があるというわけです。

 企業のIT投資では今、コスト削減が重要な課題になっていますが、そのためにこれまで協業してきた複数のSIerやネットワークインテグレーター、アウトソーサーを一本化させる傾向があります。そこで勝ち残ったインテグレーターやアウトソーサーは採用に前向きになりますが、そうではないところは逆にならざるをえません。当分はこうした業容回復に向けて、混沌とした状況が続いていくものと見ています。
 一方、ソーシャルアプリやB to Cビジネスのネット企業からは、引き続きサーバーエンジニアの求人が続いています。ただ、こうした企業が求める採用基準はかなり高い。Linux系OSやMySQLの知識は前提で、さらに複数のプロダクトを組み合わせてサービスをつくり出す、マッシュアップ型の経験も求められます。
 こうした企業ではビジネス規模が急成長しているため、しばらく求人は続くと思います。ただ、一定のコアな人材が社内にそろうと、採用数は絞られていくのではないかと見ています。そうした意味では今がチャンスかもしれません。

 むしろ1〜3月期に期待したいのは、上記のようなインテグレーターやプロダクトベンダーからの採用ニーズの本格化です。また、仮想化ニーズに対応できるWindowsサーバー経験者などもこれからは注目されるでしょう。ここではLinuxではなく、Windowsサーバーと仮想化製品との組み合わせがポイント。こうしたスキルを持つエンジニアはまだ少ないので、該当すれば転職の大チャンスと言えます。
ネットワークの求人情報 リクルートエージェント
ITマーケット
キャリアアドバイザー
森 琢郎氏
森 琢郎氏
電気・電子系
曇り
サプライヤーなど自動車関連、検査装置や医療機器……勢いは続く
狙われるのはこんな人 自分の価値をPRして、企業に貢献度を説明できるエンジニア
 2010年の採用実績は春先から徐々に回復してきて、7〜8月期がピーク。秋口からやや鈍ってきたものの、全体的には勢いを保っているという印象です。大都市部の大企業の求人件数は微減ですが、地方の中堅・中小企業の採用意欲はこれまで以上に高まっています。
 ただ、最終面接が通りにくくなりつつあるのが気になります。現場は欲しいが、役員が首を縦に振らない。いわば「役員の壁」が存在するのです。中長期的な経営判断からすると、むやみに人を増やせないという事情があるのでしょう。

 とはいえ、この壁を軽々と突破できる人もいる。それは、企業や職種への十分な理解を示し、入社への曇りなき意思を面接の場で表明できるかどうかにかかっているようです。つまり、役員層に納得感を与えられるかどうか。私たちが転職希望者の面接アドバイスでよく言うのは、以下のようなことです。
「100点満点の会社は存在しないし、どんな会社にも希望に沿わない点はある。しかし、その点にとらわれていると、それが表情や言葉にも影響して、面接での強い押し出しが効かなくなるので、最終面接の場面ではポジティブな面に目を向けましょう」

 転職市場を牽引しているのは相変わらず、自動車サプライヤーや西日本のデバイス・電子部品の企業です。自動車関連ではインバーターやモーターなどHVやEV関連のほか、パワステ、ブレーキなど従来の電装品関連のニーズも続いています。
 また、最近はサプライヤーの海外進出が始まっており、これらの企業では海外工場の起ち上げ経験者が求められています。現地工場での品質管理や生産技術のエンジニアです。
 一方で、アナログ回路設計、パワー・エレクトロニクス関連の求人も続いています。各種検査装置のデジタル回路設計やサービスエンジニア、医療機器のサービスエンジニアの求人も止まるところを知りません。
 全体的には1〜3月期もこの勢いは続くと思います。ただ、内定を取るためには、幅広い情報収集力と強い意志が求められています。
電気・電子系の求人情報 リクルートエージェント
EMCマーケット
キャリアアドバイザー
関野光剛氏
関野光剛氏
機械・メカトロ系
曇り
衰えを見せない自動車サプライヤーの求人、技術派遣会社も求人を増加
狙われるのはこんな人 自動車部品、半導体製造装置、医療機器などの設計経験
 2010年の春から伸びてきた求人数は秋も衰えず、年末に向けて上昇基調を続けています。円高の昂進、エコポイント制度の終了など景気に与える不安材料もありましたが、今のところゆるやかな伸びが続いています。
 とはいえ、リーマンショック直前と比べると求人数は3分の1程度といったところです。また、求人数は伸びているものの、採用決定数には陰りも見えており、この先の予想には若干の弱気も含まざるをえません。

 今、非常に目立つのは技術者派遣会社からの求人です。主に自動車サプライヤーや電気メーカーへの派遣要員を増員したいという理由です。
 メーカー自体も、サプライヤーでは中部地区だけではなく関東の大手企業、あるいは欧米系外資サプライヤーからの求人も増えてきました。外資系企業は国内の開発拠点強化を狙っているようです。完成車メーカーにも若干の動きがありますが、本格的な展開とはまだ言いがたい状況です。
 業種的には自動車関連が引っ張っている感が強いのですが、産業用装置、搬送用機械などのメカトロ系求人も好調です。ただ工作機械と産業用ロボットに領域を絞ると、この2分野からは依然として採用の話は聞きません。

 離職期間が長引いているなど、今すぐの転職を考えるエンジニアにとって、求人数が多く採用意欲の高い技術者派遣会社は、有力な候補となります。ただ、かなり意識を持って仕事に取り組まないと、スキルアップは難しいと覚悟しなければなりませんが、現在の技術者派遣大手には、エンジニアのスキルアップをサポートする体制が整っています。それを積極的に活用すべきでしょう。
 メーカーよりも派遣会社を希望する人の多くは、勤務地を限定したいという理由が多いです。あるいは、メーカーへの転職は難しいだろうが、派遣会社なら自分の特定のスキルを生かせそうだという理由もときどき見かけます。
 他の領域では、半導体製造装置メーカーの動きも活発で、これは当分続くと見ています。医療機器関連からは、メーカー以外に医療機器の専門商社からもエンジニア求人が出てくるでしょう。
機械・メカトロ系の求人情報 リクルートエージェント
EMCマーケット
キャリアアドバイザー
竹内賢一氏
竹内賢一氏
半導体系
曇り
メモリ、デバイス、半導体製造装置などが好調で半導体業界が回復へ
狙われるのはこんな人 メモリなどのプロセス開発経験、FAEの業務経験、英語力
 前回、「雨」マークをつけざるを得なかった半導体関連技術者ですが、ここに来てようやく各社の採用意欲が戻ってきました。需要回復を牽引するのはDRAM、フラッシュなどのメモリ。国内メモリメーカーの再編が一段落し、供給過多が解消されたため、業界は再び増産傾向に転じています。より高付加価値の技術を目指して、プロセスエンジニアや回路設計者が求められています。
 特にプロセスエンジニアはこれまで求人ニーズが落ち込んでいて、閉塞感が漂っていたところに、突破口が開かれたという感じです。メモリはもちろんのこと、ASIC、LSI全般へとチップの種類を問わず採用ニーズがあります。また、フォトリソグラフィやエッチングなどの専門技術も高く評価されています。

 一方で、外資系デバイスメーカーからの求人も増えています。これまで外資は参入と撤退を繰り返していたのが、ここに来て中長期的な経営戦略に日本市場を組み込むようになりました。募集職種は圧倒的にFAE(技術営業職)です。FAE職でいえば、国内半導体商社からの求人増大も注目です。こちらは海外販路開拓がメイン。外資系や商社で求められるのはやはり英語力です。
 求人ニーズの回復を物語るのは、半導体製造装置メーカーとデバイスメーカーの間で、プロセスエンジニアの行き来が戻ってきたこと。装置からデバイスへ、デバイスから装置へと、その人の志向性に応じた、業態をまたぐ転職が可能になってきました。また、これまで派遣や業務請負の形で働いていた人の正社員雇用の道も広がっています。これはこの数年ほとんど見られなかった傾向です。

 背景にはスマートフォンを中心とした新しいデジタル機器需要の拡大があると思います。より長い目で見れば、スマートグリッドやEV向けの半導体用途も展望できます。半導体業界は、これまでのパソコンを中心とした需要構造から、多種多様な供給ポートフォリオへと変化してきていると言えます。
 半導体のプロセスエンジニアやFAEにとっては、リーマンショック以降の最大の転職チャンスが訪れていると言えます。天気予報は2段階回復の「曇り」とします。
半導体系の求人情報 リクルートエージェント
EMCマーケット
キャリアアドバイザー
関野光剛氏
関野光剛氏
化学・材料系
晴れ/くもり
電池関連を筆頭に高い採用意欲だが、主に開発職の通過率が低下
狙われるのはこんな人 電池・エネルギー関連、樹脂やコンデンサなど電子部品の開発経験
 最近も化学・材料系職種は求人数、登録者数ともに増加傾向にあります。中でも2010年夏ぐらいから回復してきた研究開発者の需要は引き続き堅調です。企業が今後の国内競争、グローバル競争に勝ち抜くため、人材戦略でも攻めの姿勢に転じているという判断をしています。
 ただ、1〜3月期の予想をするうえで若干の不安材料があります。書類選考の通過率が下がる傾向が見られるのです。リチウムイオン電池を中心とする電池関連やエネルギー関連の求人は相変わらず出ており、その需要は電解液や負極材などの材料開発にも及んでいます。また、機能性樹脂、封止材料、接着剤、インク、トナー、コンデンサなどの電子部品の求人も同様で、全般的に堅調と言えます。ただ、なぜかなかなか選考が通らないのです。

 企業の採用意欲が見かけに反して、実需としては弱まってきたのか、あるいは高度な開発戦略のために採用基準が上がっているのか。その原因がつかめなくて私たちも少々戸惑っています。特に開発系のエンジニアに傾向が顕著です。
 ただ、開発系職種の場合、首都圏の企業で採用されなくても地方の企業では可能性大。スケールアップベンチや工程改善、プロセス管理など生産技術系に応募すると、すんなり通るという傾向も見られます。

 生産増大の流れは地方の中堅化学メーカーにも波及しているが、そのための人材が足りない。とりわけ化学系生産技術の人材は転職市場に極めて少ないため、スキルの転用可能性を考えて採用されるのではないかと見ています。
 いずれにしても「採用ニーズはあれど選考は厳しい」という状況が今後どうなるか、しばらくは注視したいと思います。
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EMCマーケット
キャリアアドバイザー
竹内賢一氏
竹内賢一氏
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