自分の番組を作る？
目指せエンターテインメントSEの道

「現在、当社にはエンジニアが一人もいないんですよ」と語るのは、同社代表取締役の中野氏。実は同氏、ほんの2年半前までホームレスで生活していたそうだ。またほかにも元ニートや元ホストなど、さまざまな経歴を持つ若い社員が活躍している。
「当社は昨年の10月に立ち上がったばかりですが、グループ会社も含め社員数は20人います。これまで新たな通販番組を立ち上げるために、精力的に活動してきましたがおかげさまで、今年6月に放送を開始することができました。しかしこれは始まりの一歩にすぎません。これから本格的に自社サイトの構築に力を入れることで、番組とウェブのクロスメディアの確立を目指しているんです。そのために今、エンジニアを求めています」と、エンジニア採用に対する姿勢を見せる中野氏。

また同社が採用したいエンジニアについて、中野氏は「サイトの構築から番組・ウェブ・モバイルとの連動システムのディレクションから開発を担える方、それに加え素直でクリエイティブな感性を持った方を求めています。当社は番組やWebサイトも含め、自社制作するあらゆるものに「オシャレさ」を重視しているので、アート的な感性や関心の高いエンジニアであれば、ぜひ積極的に採用していきたいですね」と語っている。

まだ社内に一人もエンジニアがいない状況の中で今後、積極的に採用していく意向のアクシス。実際、エンジニアとして同社で仕事をする魅力はどこにあるのか？
「まず独立したセクションを立ち上げてもらって、自分のカラーを思う存分出せることですね。その上で、エンターテインメントの価値をとことん高められる仕事ができること、これこそが最大の魅力だと考えています」

では、エンターテインメントの価値を高める仕事の魅力とは具体的に、どこにあるのだろうか。
「当社が最も重視しているのが、先ほどもお話したクロスメディア戦略。現在、ようやく通販のTV番組がスタートしたばかりですが今後、雑誌やドラマ・映画などあらゆるメディアを活用して、オシャレで独創的なファッションやアイテム情報を発信していくつもりです。そこに当社のWebサイトと連携させて、主要購買層であるF1（20歳〜34歳女性）を中心にいかに多くの方に、利用・購入してもらうかが成功の鍵を握るのです。エンジニアの方には壮大に展開していくクロスメディアの土台部分にあたる、基本システムの構築全般を請け負ってもらいたいと思いますし、仕事の成果がエンターテインメントの価値を高めることにつながるはず。それこそに、当社でしか味わえない仕事の魅力はあるのです」

中野社長をはじめ、社員のほとんどが20代という若い会社であるアクシスは、社員のチームワークが団結しているのもその大きな特徴だという。
「当社の社員は全員、“おれたちがやっている番組だ”という高い意識や誇りを持って日々の業務に取り組んでいますし、社員の一体感が当社の強みだと考えています」

では、同社の社内の人間関係も含めたワークスタイルの特徴はどこにあるのだろうか。
「当社はエンターテインメントの価値を高める事業を展開している以上、社員全員が楽しく仕事ができなければならないと考えています。そのために掲げている決めごととして“残業禁止＆自立したチームワーク”があります。どんなに忙しくてもプライベートを絶対に犠牲にすることなく、勤務時間内で仕事をやりきることで自分に自信を持つことが重要なのです。そうすれば自ずと業務中は自分の業務に集中し、それぞれが自立した関係を築けることも、プロ意識の高いエンジニアにとっては魅力的なワークスタイルなのではないでしょうか」

しかし中野氏曰く決して冷めた関係ではなく、よい成果を出せば社員同士で褒めあったり、業務終了後などは切り替えて仲良くしているとのこと。

まだ通販番組が放送開始したばかりであるが、今後は急ピッチで事業を拡大していくそうだ。
「まず、番組を地上波、そして主要民放局を経由して全国で視聴できるようにすること。同時並行して番組以外に、映画やドラマなどを通じて同社の商品を積極的にアピールしていくつもりです。
そしてさらに2011年、地上デジタル放送への完全移行のタイミングに合わせて、当社独自の放送局を立ち上げることが当面の目標になります。すでに当社独自のビジネスモデルを確立しつつあるので、決して不可能な目標ではありませんし、達成できる自信があります」
と、自信を持って語る中野氏。

TV番組や映画といったマスメディアや、女性向けのオシャレなファッションを対象にするなど、多くのエンジニアにとってはあまり縁の薄いジャンルであるように思われるが、だからこそ「エンターテインメントの価値を高める」仕事に魅力を感じる方にとって、同社のような存在は働く価値のある企業として、認められるものではないだろうか。