|
ARは「拡張現実」と訳されるように、現実世界を、コンピュータを使って増強、拡張する技術である。AR技術分野における第一人者、東京大学大学院情報学環教授、暦本純一氏によると、「ARは新しい技術というわけではない。60年代から研究されてきた技術だ」と言う。既に実用化も進んでいる。暦本氏の研究がベースとなって開発されたプレイステーション3用ゲームソフト「THE EYE OF JUDGMENT」(2007年発売)はその一例だ。 そんな古い技術であるARが今なぜ、注目を集めているのか。「昨年ごろより、マーカ型のARを使ってニコニコ動画に初音ミクが躍ったり歌を歌ったりする動画が投稿されたことで、一気に注目が高まったのです」と暦本氏。 ARの核となる技術は位置認識、画像認識、方角認識の3つである。これらを処理するため、従来なら高性能のコンピュータが必要だった。ハードウェアの性能が上がった現在は、ノートPCはもちろん、携帯機器でも処理が可能になったのだ。また「ARToolkit」が提供されたこともARの普及に大きく貢献した。プログラミングに関する基本的な知識さえあれば、誰でも容易にARを再現することができるようになったからだ。 「リアルなビジネスはこれから」(暦本氏)ではあるが、ゲーム以外にどんな分野に活用が考えられているのだろうか。AR技術に携わるエンジニアに、AR技術の可能性およびこの技術に携わる面白さを紹介していこう。 |
|
|
|
|
|
||||
このレポートを読んだあなたにオススメします
国内企業数150万社 知らない企業はいっぱいある
ユニーク技術で勝負する元気ベンチャーを発見せよ
底は打った感はあるとはいえ、まだまだ低迷している景気。そんな状況からきゅうきゅうとしている企業も多い。一方で独自技術を武器に元気…
【特別対談】2011年のモバイル&ソーシャルサービスはどうなる?
頓智・井口CEO×面白法人カヤック柳澤社長の業界予測
「セカイカメラ」で世界を驚かせた頓智・CEOの井口尊仁氏と、ユニークなWebサービスを連発する面白法人カヤック社長の柳澤大輔氏の…
mixiチェックイン、はてなココ、PinQA、コロプラ…
位置情報がWebを変える!今なら世界へのチケットだ
GPSやWi-Fiで現在位置が簡単に取得できるようになった今、「位置情報」を使ったロケーションサービスが急激な広がりを見せている…
Tech総研発“今日はここへ行ってきました”
祝「セカイカメラ」リリース!一足先に試してきました
2009年9月17日、頓智・(トンチドット)が開発したARアプリケーション「セカイカメラ」の商用サービスに関するプレス向けイベン…
我ら“クレイジー☆エンジニア”主義!
位置測定技術「PlaceEngine」を生んだ暦本純一
2008年の日経BP賞を受賞した位置測定技術「PlaceEngine」や、プレイステーション3用ゲーム「THE EYE OF J…
やる気、長所、労働条件…人事にウケる逆質問例を教えます!
質問を求められたときこそアピールタイム!面接逆質問集
面接時に必ずといっていいほど出てくる「最後に質問があればどうぞ」というひと言。これは疑問に思っていることを聞けるだけで…
あなたのメッセージがTech総研に載るかも