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採用企業が教えるスカウト転職のメリット1 メール対話で、面接前に相手企業との相性がわかる
自分のキャリアを匿名で公開し、企業からのメールを待つスカウト。従来の転職とは違うメリットについて、採用企業に聞いてみた。第1回目は、「直接対話を通じて相手企業との相性がわかる」メリットについてレポート。
(取材・文/栗原知女 総研スタッフ/山田せいめい)作成日:04.09.15
はじめに
スカウト登録とは?
スカウト登録の手続きは簡単だ。リクナビNEXTスカウトに自分のキャリアを登録すると、その内容を見て関心をもってくれた企業からオファーが届く。オファーの数や文章の内容から、自分のキャリアのどこがどのような企業に評価されるのか見当がつく。オファーの数が期待したよりも少なければ、「自分はまだまだ。もっと勉強しなくては」と奮起材料になるし、期待以上ならば、「意外に自分にも可能性がある。新しい会社に挑戦してみようか」と思えてくる。
事例
「スカウトのメリットは直接対話だ」(株)メノックスのケース

 スカウト企業側は従来の採用方法と何が違うと考えているのか。どのような意図でオファーを送ってくるのだろうか。採用の本気度はどの程度あるのか。その結果、エンジニア個人にとってどんなメリットが生まれるのだろうか。企業のホンネを探ってみたい。
採用企業が教えるスカウト転職のメリット1
「本気で自分を求めてくれる企業と出合える」
 リクナビNEXTにスカウト登録するときには、自分でレジュメ(職務経歴書)を入力。採用側は、どのような目でその内容をチェックしてくれるのだろう。メノックスでは、「その人が経験した業務や、組織の中で担った役割に着目して読みます。文章には意外にその人の性格が出るものですよ。“この人はわが社の社風と私の考えに合う性格の人だ”と思えた人に、オファーを送りますね」と、代表取締役・佐藤洋男氏。

 オファーは、「あなたのキャリアのここに共感しました」という思いを込めて書くという。「だれでもレジュメの中で“ここが自分のセールスポイントだから、見てほしい”というところがあるはず。そのポイントでお互いに共感できれば、いい出会いになります」。応募者からは「わかってもらえて感動しました」という返事がきて、メッセージによる直接対話が二度、三度と繰り返されることも珍しくないという。「メッセージは、実際に会う前に1次面接をするようなもの。そのやりとりを通じて、お互いに本当に会いたいと思った相手だけに会えるのが、スカウトの最大のメリットですね」。
採用企業が教えるスカウト転職のメリット2
「メッセージのやりとりでキャリア相談もできる」
 スカウト登録者の中には、「転職しようかどうか迷っているけれど、とりあえず自分の市場価値を知りたい」というタイプの人が多いことに佐藤氏は気づいた。迷いの原因は、「組織の中で受け身になっていて、本当にやりたい仕事ができない自分」と「安定した環境から飛び出すリスクを思うと、壁を越えられない自分」のせめぎ合いだという。佐藤氏は「壁を乗り越えさせるキャパシティがわが社にあるかどうか判断してもらいたいので、どんな質問でもいいから投げかけてください」とアプローチしている。「今ではマイナーになってしまった技術しかできないけれども、大丈夫でしょうか?」とメッセージでたずねるエンジニアもいるそうだ。「現在、その人がどんな仕事をしているかだけではなく、何をやりたいかという意欲を重んじます。やる気さえあれば、わが社には研修でJAVAなどの新しい知識を学べる環境がありますから」。メッセージのやりとりが、一種のキャリア相談のようになっているらしい。
株式会社メノックス 代表取締役佐藤 洋男氏
株式会社メノックス 代表取締役
佐藤 洋男氏
株式会社メノックス 写真
株式会社メノックス
従業員70人の少数精鋭企業。ソフトウェア受託開発、ソフト技術者要員派遣、システム周辺のハードウェアの調達・製造までを含めシステム構築のサポートを行う。制御系・業務系ソフトウェア受託開発、技術計算、FA系システム製造・販売、画像処理などで実績をもつ。現在の採用方法は、100%スカウト。社長自らがメールの文章を書いて送り、年間20人採用を目標にアプローチしている。
採用企業が教えるスカウト転職のメリット3
「“受け身”から“能動的”な姿勢への訓練になる」
 同社では現在、100%スカウトでエンジニアを採用している。「一般公募では会社が受け身になってしまうけれど、スカウトはこちらから会いたいと思う人に能動的にアプローチできる点にメリットがあります」。企業側の「会いたい」という能動と、応募者の「もっと知りたい」という能動がぶつかり合う場がオファーである。そんなやりとりを通じて、いつの間にか受け身体質だった人が、自分の中に眠っていた「能動人間」の可能性に気づき始めるようだ。

「メッセージではよく、現在、過去、未来の話をします」と佐藤氏。技術はやがて陳腐化するが、新旧交代の時期には書き換えの仕事のニーズが大量に発生する。だから、「古い技術しか知らない自分はダメだ」と思うのは間違いで、そういう人が新しい技術を学べば橋渡し役として活躍できる。「常に明日のために今、どんなことをすればいいかを考えられる人を求めています。メッセージで対話するうちに、そういう能動人間の芽をもっているかどうか、また、わが社が芽を伸ばせる環境かどうかがお互いにわかり合えるわけです」。
今回のケースでわかった、スカウト転職の意外なメリット
1. オファーのやりとりを通じて、転職への迷いや不安が徐々に消えてくる
2. 面接前に社長や採用の決定権のある人と直接オファーでやりとりできる企業もある
3. 受け身の体質から攻め=能動の体質に転換できることで、自分の中に眠っていた、新しい可能性を発見できる
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山田せいめい(総研スタッフ)からのメッセージ
今回から3回シリーズで、実際にリクナビNEXTスカウトを積極的に活用して、多くのエンジニアを採用している企業の声から、スカウト転職のメリットを紹介していきます。第1回目は、社長自ら、公開されているレジュメを細かくチェックして、オファーを送っているケースを紹介しましたが、今回のケースのようにスカウトに登録すれば、もしかしたらあなたにも直接、社長からの熱いメッセージが届くかもしれません。

このレポートの連載バックナンバー

採用企業が教えるスカウト転職のメリット

新しい転職スタイル、リクナビNEXTスカウト。レジュメの匿名登録で企業からアプローチ。採用担当の視点からスカウト転職ならではのメリットをご紹介。

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