休日を無駄に過ごさない人の秘密!?「5つの有意義な休日の過ごし方」とは

「何をしていいかわからず、ついダラっとしてしまう」
「仕事のストレスを解消したいけど、密になるのも怖い」
「せっかくの休みだから、ちょっと自分のためになることをしたい」

働き方改革が叫ばれ、ビジネスパーソンは仕事のオンとオフのメリハリをつけて効率的に休むことが求められる昨今。そんな状況に加え、新型コロナウイルスの影響で、今まで以上にひとりの時間が増え、さらに休み方に注目が集まる時代となりました。あなたはうまく休めていますか?働き方に工夫を凝らす人は多いですが、案外休み下手な人は少なくないようです。そこで今回は広告代理店勤務時代に3,000人以上のVIPと交流し、彼らの「休み方」を研究している気配りのプロフェッショナル・後田良輔さんに「自分にとって有意義な休日の過ごし方の秘訣」について話をうかがいました。

自宅でノートPCを使って調べものをする男性

有意義な休日の秘密は「半歩踏み出すこと」にあり

3000人のVIPを観察していて、発見したことがあります。
それは、彼らは「人一倍休みを楽しんでいる」ということです。

「強く張り過ぎた弓の弦は切れやすい」という格言のとおり、働き過ぎは心身に悪影響をもたらします。VIPたちはそれを熟知しており、思いっきり休みを楽しみ、それを意識的に行っていました。

当然、休日にもかかわらず会社用スマホを持ち歩き、メールを四六時中チェックする人などは皆無。徹底的に休むのがVIPの休み方の流儀でした。もちろん休みの大定番といえば「ゆっくり寝る」というのは彼らも同じです。

けれども、そんな日を続けてばかりいると「休日を無駄に過ごした」と後悔する人が多いもの。かといって「友人と出かける」「家族と過ごす」という昔ながらの過ごし方は、新型コロナウイルス感染症流行の影響で生まれた「密を避ける」行動で気が引けてしまうのもまた事実です。

そこでおススメなのが、VIPも実践し、今だからこそできる「ひとり時間の過ごし方」。

彼らは「半歩踏み出すこと」を意識して、ひとりでも実践できる充実した休日を楽しんでいます。

ポイントは「充実感」と「半歩」の組み合わせです。

最初の「充実感」はワクワクと読み替えてもよいと思います。いつも通りの、予定調和で過ごす休日ではワクワク度が足りない。かといって、今までやったことのないことに飛び込むのはハードルが高い。

そこで「半歩」が登場します。いつも(0歩)以上、かつ想像を大きく超えない未体験レベル(超えてしまうと1歩)の「半歩」であれば、誰でも気軽に挑戦できます。しかもひとりで行動するがゆえに、よりワクワクドキドキする気分を味わえるおまけ付き。

VIPはこのことを知っており、半歩レベルの冒険で休日を充実感で満たしていました。しかもその方法は新型コロナウイルス感染症の予防対策のひとつである「密を避ける行動」ばかりです。

以下、VIPも使っている「半歩踏み出す休み方」についてお話しします。どれも簡単で、使い勝手の良いおススメの休み方ばかりですので、ぜひ試してみてください。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

有意義な休日の過ごし方【1】冒険意識で散歩する

最初のおススメは散歩です。でもそこにドキドキの工夫を仕掛けたい。それが「冒険意識で散歩する」というやり方です。

「普段は使わない道を歩く」「わざわざ隣町まで移動してから家までの帰り道を散歩する」などが、この代表例となります。普段使わない道を歩くだけで、「家の近所なのにこんな店があるなんて知らなかった」「きれいな花が咲いている公園を見つけた」なんて、ちょっぴりドキドキする体験と刺激を誰でも味わうことができます。

散歩にぜひ「冒険という遊び心」を加えてください。たったそれだけで今まで以上に散歩を充実させることができます。

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有意義な休日の過ごし方【2】部屋を掃除する

「部屋の乱れは心の乱れ」と昔からいわれるように、有意義な休日を過ごすためには下準備も必要です。そんなときにおススメなのが「部屋を掃除する」という方法です。

アメリカのTIME誌「世界で最も影響力のある100人」に片づけコンサルタントの近藤麻理恵さん(通称こんまりさん)が選ばれたように、片づけや掃除にはとてつもないパワーが潜んでいます。ぜひ部屋を掃除してみましょう。たったそれだけであなたの部屋のワクワク、ときめき度はぐんと向上します。

「でも片づけは嫌い、どうしても面倒」という人は、まくらの位置を変えることから始めてみましょう。枕の位置を今の頭部分から足元へと移動し、真逆の方向で寝るだけでOKです。視点が変わるだけで物の見方も変わり、マンネリだった部屋が新鮮に見える自分に気づけると思います。

何もすることが思いつかなければ、部屋の掃除から始め、視点に刺激を与えるのも有意義な休み方のひとつとなります。

有意義な休日の過ごし方【3】オンラインセミナーに参加する

新たな知見を得るなどして、より刺激的に自分を高めたいという人にはセミナー参加がおススメです。中でもオンラインセミナーであれば「密」を避けることができます。

自分が学びたいと思うテーマをネットで検索すればオンラインセミナーが多数出てきますので、業界で名の通っている人物のセミナーを選び、視聴してみてください。選ぶのに迷ってしまうようなら、上司や先輩におススメを教えてもらうといいでしょう。

「オンラインだと眠くなる」という人もいると思います。たしかに自分が当事者として参加していないと誰でも眠くなりがちですよね。でも大丈夫です。それを回避するために「最後に必ず質問する」と決めてセミナーに参加してみましょう。質問すると決めるだけで、なぜか集中度が増し、眠気はどこかに消えてしまうものです。ぜひ質問を意識しながらセミナーで自分を高めてみてください。

有意義な休日の過ごし方【4】名作を体験する

アートな体験をしたいという方には「名作に触れる」ことをおススメします。「密」対策をして美術館に出かける、家で動画配信サービスを利用してアカデミー賞受賞作品など過去の名作たちを鑑賞する、100年以上語り継がれる古典本を読むなど、名作と呼ばれるものをこの機会に味わってみましょう。

いま、世界中の美術館・博物館がオンライン上でコレクションを公開しています。また、前述したオンラインセミナーの続きにもなりますが、館によって芸術から科学までさまざまなテーマのオンラインセミナー・ツアーが開催されていますので、ぜひ調べてみてください。

世の中で活躍し、大きく成長していく人は教養を兼ね備えている人が多いもの。そんな教養は名作を体験することでも深めることができます。名作を鑑賞するだけで、あなたの語彙力や話題のネタが増えるのですから、やらない手はないと私は思います。

有意義な休日の過ごし方【5】未来計画を作る

ヨガや禅を通して、自分自身の心の状態を知る「内観」を行うVIPは案外多いもの。でもいきなり座禅を組むのはハードルが高いですよね。そこでおススメなのが「未来計画を作る」という内観方法です。

「将来何をしたいか?」「10年後の理想の生活は?」など、未来の理想像を紙や端末のメモアプリに書き出す。そしてそこから逆算し、「いつまでに何をしていないといけないのか?」などを想像してみるのです。

ポイントはネガティブなことは書かないこと。そうすれば、散歩で使った冒険意識と同じように、ドキドキする自分に出会えるようになります。

成功者は小さいころから「夢ノート」を書いている人が本当に多い。夢や未来の計画は誰でも書くことができるのに、広く実践されているとはいえない方法です。書くだけでチャンスが広がるので、ぜひあなたには試していただきたいと思います。

まとめ

有意義な休日の過ごし方は「半歩踏み出すこと」で誰でも味わうことができます。ひとりの時間が増えた今だからこそ、ぜひ限られた休日を充実させてみませんか?

「ピンチはチャンス」ということわざのとおり、こんな時代にもチャンスは眠っていると私は確信しています。ほんの少しの工夫であなたの休日の充実感は天と地ほど変わり、結果、日常の仕事にも好影響が出始めるものです。

ぜひ今回のお話を参考にして、あなたの休日を充実感で満たしてみてください。

プロフィール

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト1972年生まれ。大手3大広告代理店に勤務し、「誰でも使える気配り術」を駆使する気配りのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、東証一部上場社長、世界企業のCEO、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優・女優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれたスキルと「東京・名古屋・大阪」の現場勤務で身につけたリアルな経験を組み合わせた、独自の「誰でも使える気配り術」に定評がある。
著書に、『気配りの正解』(ダイヤモンド社)『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)、『逆境を活かす! 就活面接「エモロジカル理論」2015年度版』(実務教育出版)『1秒内定面接術」』(インプレス)など。これらの実績を買われ全国の大学や企業から講演・研修依頼が殺到。新聞・雑誌などメディア露出は50回以上。「世界からキャリアの悩みをなくすこと」をミッションとする。

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