コミュニケーションが苦手なのは「傾聴力」が足りないから?VIPに学んだ「傾聴力」4つのスキル

「なぜか、いつも『私の話、ちゃんと聞いてますか?』と怒られてしまう…」
「コミュニケーションが苦手で、なかなか仕事がスムーズに進まない…」

上記のような悩みを持っている方は多いのではないでしょうか?コミュニケーションは多くの仕事において根幹をなす部分、出来れば円滑に進めたいものです。

今回はコミュニケーションの核心部分である「聞き方」「傾聴力」について解説いたします。広告代理店勤務時代に3,000人以上のVIPと交流し、彼らの「傾聴力」を研究している気配りのプロフェッショナル・後田良輔さんに「傾聴力をうまく使う極意」について話を伺いました。

傾聴力を発揮して、人の話を聴いている様子

こんにちは、後田良輔です。今回は「傾聴力」について解説いたします。コミュニケーション上手は聞き上手というくらい、「傾聴力」は大切なスキルです。

今回も、私が3,000人以上のVIPを観察して発見した極意を紹介していきたいと思います。

傾聴力は「相手の良いところを知る」ためのスキル

「傾聴力」について、私が3,000人のVIPを観察し、発見したことがあります。

それは「彼らは話を聴くことを目的にしてない」ということです。「なんだ当たり前のことじゃん」と思われる方も多いと思いますが、これを意識できている方はなかなか多くはありません。

「傾聴力」は「人の話を聴くためのテクニカルなスキル」と考える人が多いのです。たしかにそれは半分正解です。

でもよく考えてみてください。そもそも話を聴くことはコミュニケーションの根幹です。その根幹でテクニカルな手法ばかりを使う人がいたら、あなたはその人に好感を持つでしょうか?

一度しか会わない人とならもしかすると問題ないのかもしれません。でもビジネスにおいては、より親密に、できるだけ長く関係を続けていくことが前提になります。つまりビジネスにおける傾聴力にはもうひとつ工夫が必要なのです。コミュニケーション上手のVIPは、「相手の良いところを見つける」という視点で傾聴力を使っていると私は思います。

聞くためのテクニカルなスキルに意識が行き過ぎると、相手の反応のパターンに合わせて自分の態度や行動を変えるという考え方になりがちです。つまり突き詰めると相手の話を本質では聴いていない。そうではなく、「相手の良いところを知りたい」「この人の本当の目的をもっと知りたい」と、視点を変えることが重要だと私は考えます。

たったこれだけで同じ傾聴力のスキルを使っても効果が180度変わります。大切なのは上辺のテクニックを身につけることではありません。相手に興味を持つように視点を変えることです。特に自分ではそんなつもりはないのに「話を聞いてない」と注意をされる人は、注意が必要です。

VIPに学んだ「傾聴力」4つのスキル

前の章では、「傾聴力」を身に着けるために大切な視点の話をしました。これを意識したうえで、ここからはVIPが使っている傾聴力のスキルをお伝えします。

VIPの傾聴力1:自分から話題を振る

あなたがカウンセラーでない限り、相手から話し始めることはありません。ビジネスシーンで相手の話を聴くためには、自分から話題を振る必要があります。簡単な会話をしたいなら天気の話や面白いテレビの話。突っ込んだ話をしたいなら、自分の失敗談の話など、相手と交わしたい情報のレベルに応じて自分からそのレベル感の話題を振るようにしましょう。

VIPの傾聴力2:5cm近づく

相手のことが知りたいという姿勢は距離に表れると私は考えます。席が離れているだけで効果は半減しますので、話をする際はいつもより5cm近づいてみましょう。

あるいは座る位置を変えるのも効果的です。テーブルの正面に座るよりも横に座る方が、「あなたの話を聴きたい」という親密感を演出できます。相手の良いところを聞くためには「どのように距離や位置が最適なのか」という視点で場所取りを考えてみてください。

VIPの傾聴力3:真似をする

人は自分と同じような人に好感を持つ傾向にあります。その特性を活かし会話する際は、相手の真似をするのがとても有効です。落ち着いたトーンで話す人なら、あなたも落ち着いたトーンで話す。相手が身振り手振りを交えて話したなら、あなたも身振り手振りを交えて返答してみましょう。簡単なのに効果抜群な方法なので、やらない手はないと私は思います。

VIPの傾聴力4:やまびこ

会話でもっとも大切なのは「あいづち」です。その中でも最強のあいづちが「やまびこ」です。「最近、忙しくて」と言われたら「忙しいんですね」。「売上が上がる企画が欲しいんだよね」と言われたら「売上が上がる企画ですか」というように、相手の発言をやまびこのように返してみてください。たったこれだけで自分の話をきちんと受け止めてくれていると相手は思い、安心感を抱いてくれます。また相手の話が長かった場合は、「つまり〇〇ということですね」と要約するのも有効です。相手の話を繰り返すというのも傾聴力の気づかいです。

傾聴力をうまく使う極意~まとめ~

傾聴力はとても効果のあるスキルです。しかも「使い方の視点」を変えることで効果がさらに変わります。「相手の良いところを知りたい」「この人の本当の目的をもっと知りたい」と、視点を変えて使うようにしましょう。

「隗より始めよ」という中国・戦国時代のことわざのように、目の前の人の良いところに目をつけ、話を聴き続ければ、知らないうちに交流の幅が広がることになるかもしれません。パラレルキャリアやフリーランス、また在宅勤務などの多様な働き方をする時代だからこそ、傾聴力を効果的に身につけたいものです。ほんの少しの工夫で人生はあなたが思う以上に変わります。

【ポイント】

・傾聴力とは「テクニカルなスキル」だけではない。何よりも「相手を知りたい」という視点に立つことが重要。

・「相手を知りたい」という視点を意識したうえで、大切なのは4つのスキル

→自分から話題を振る/5㎝近づく/真似をする/やまびこ

・人の話を真剣に聞き続けると、知らないうちに交流の幅が広がっていく。

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プロフィール

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト1972年生まれ。大手3大広告代理店に勤務し、「誰でも使える気配り術」を駆使する気配りのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、東証一部上場社長、世界企業のCEO、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優・女優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれたスキルと「東京・名古屋・大阪」の現場勤務で身につけたリアルな経験を組み合わせた、独自の「誰でも使える気配り術」に定評がある。
著書に、『気配りの正解』(ダイヤモンド社)『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)、『逆境を活かす! 就活面接「エモロジカル理論」2015年度版』(実務教育出版)『1秒内定面接術」』(インプレス)など。これらの実績を買われ全国の大学や企業から講演・研修依頼が殺到。新聞・雑誌などメディア露出は50回以上。「世界からキャリアの悩みをなくすこと」をミッションとする。

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