「4つのネタ」で雑談は格段にうまくなる!

あなたは雑談が得意ですか?うまく雑談ができず悩む人は案外多いようです。「最近何してるの?」なんてプライベートな質問を聞かれたくないし、聞いてよいのかもわからない。もちろん例外はありますが、人間関係は、そんな些細な情報の交換で円滑に回ることが多いのが現実です。そして些細な情報をうまくコントロールして、人間関係を大きく広げ、充実した仕事に取り組んでいる人がいるのもまた現実。
そこで今回は広告代理店勤務時代に3,000人以上のVIPと交流し、彼らの「雑談力」を研究している気配りのプロフェッショナル・後田良輔さんに「雑談が『うまい人』と『下手な人』の違い」について話を伺いました。

雑談とは「焼き魚定食の小鉢」である

3000人のVIPを観察していて、発見したことがあります。それは「雑談をうまく話そうとしていない」ということです。通常、雑談というと相手の興味があることを話し、相手と自分の共通点を探して、人間関係を円滑にするために行うものと思われています。でもVIPは考え方が違います。「相手が気に入らなくても大丈夫」と言わんばかりに、軽いネタとしか考えておりません。むしろ「このネタで嫌われるならどうぞお好きに」とさえ思っています。

なぜなら彼らにとっての雑談は「焼き魚定食の小鉢と同じ」だからです。例えば、サバの焼き魚定食。ご飯と味噌汁、そして焼いたサバに大根おろしが添えてあれば、十分合格です。でもそこに1品、「ほうれんそうのお浸し」や「ひじきの煮物」などの小鉢があるとより嬉しいですよね。小鉢のあると無しでは、その定食の満足度は違ってくると私は思います。小鉢があれば、小鉢からご飯へ。魚から小鉢へなどの食べ方のバリエーションが楽しめます。

逆に小鉢が無ければ、ご飯と魚の往復にしかなりません。小鉢とはまさに潤滑油。雑談もこれと同じです。会話自体はメインがあれば事足ります。でもやっぱり潤滑油がないと物足りない。雑談が苦手だったり、下手だったりする人は、この潤滑油の視点が抜けている人が多かったのです。「雑談なんて本題には関係ないし、無意味」と思わず、ぜひ「本題をより活かすための潤滑油だ」と思って、雑談を仕掛けるようにしてください。あくまで潤滑油なので「これを話したら嫌われる」とか「緊張してうまく話せない」などと、必要以上にプレッシャーを感じる必要はありません。たかが雑談=小鉢ですから、相手が気に入らなければスルーされても大丈夫です。メインの話が相手の興味を引くものであれば、あなたへの印象を左右することもありません。

では次からVIPがよく使う「小鉢的雑談のネタ」について見ていきましょう。どれも他愛のない話ですが、使い勝手が広いおススメの話題ばかりです。

VIPの雑談ネタ(1) ご出身はどちらですか?

雑談ですから、誰でも答えられる質問が望ましいと私は考えます。その視点で考えると「出身を尋ねる」のはとても効果的。相手の出身地に旅行したことがあれば、その話もできますし、ご当地グルメを食べたことがあれば、グルメの話にも派生させることができます。

行ったことがない土地であれば、「今度、訪ねてみようと思うのですが、何がおススメですか?」などと聞くこともできます。誰にでもあって、派生の展開が数多く広がる「出身地」は、鉄板の雑談ネタです。

VIPの雑談ネタ(2) 今度の休みは何をされるのですか?

休みのネタも誰にでも当てはまる質問です。通常の土日休みはもちろん、ゴールデンウィークや夏休みなどの長期休暇は、誰にでもあるものです。

また休み=プライベートということもあり、テンションが上がる楽しい話題も多いもの。「家族とバーベキュー」「友達と音楽フェスに行きます」「実は陶芸をやってまして」など、仕事を通してでは知りえない一面を知るきっかけにもなります。

「知らずば人に問え」ということわざがあるように、相手のことを知ったふりをせず、素直に質問するのが相手を知る手段としては最適だと私は思います。

VIPの雑談ネタ(3) 早いもので〇〇ですね

時の流れも誰にでも起こりえるネタです。「早いものでもう月末ですね」「早いものでもう3ヶ月が過ぎたんですね」「早いものでもう年末」など、考えてみるとよく聞くフレーズですよね。ビジネスシーンであれば「早いもので、もう今年も〇ヶ月経ちましたが、何かお悩みごとはないですか?」。プライベートであれば「早いもので、あと〇ヶ月で来年になるけど、最近何かやってる?」などと質問すれば、「最近は…」という具合に、自然と会話が回り始めます。
「時の流れの質問」も、誰にでも使える鉄板ネタなのです。

VIPの雑談ネタ(4) この前、××してしまいまして

相手の話を引き出してばかりいるよりは、自分の話もするとよいと思います。そこでおススメなのが「この前、××してしまいまして」など、自分の失敗談を話してみましょう。

失敗談は他人にとっての愉快な話になる可能性が高いもの。もちろんそれを深刻に話すと重いネタになりますが、明るく話せば「自分の失敗を楽しく話すなんて、ポジティブな人だ」と好印象を与えることができます。ときには自分の失敗談をあえて話すということもやってみてください。

まとめ

雑談とは、「焼き魚定食の小鉢」です。メインではなく、あくまで小鉢=潤滑油ですから、緊張し過ぎずに気軽に取り組んでみてください。メインが美味しければ、小鉢の旨い不味いで料理のすべてを判断されることはありません。

また実際に食べるかどうかも相手の気分次第です。小鉢の存在である雑談に悩むなんて、本末転倒だと私は思います。VIPの雑談ネタだけでも十分小鉢の役割は果たせます。ぜひ細かなことにくよくよ悩まず、自分の楽しい本題に集中するようにしましょう。ほんの少しの工夫で人生はあなたが思う以上に変わります。ぜひあなたの人生をバラ色にしてみませんか。

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プロフィール

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト1972年生まれ。大手3大広告代理店に勤務し、「誰でも使える気配り術」を駆使する気配りのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、東証一部上場社長、世界企業のCEO、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優・女優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれたスキルと「東京・名古屋・大阪」の現場勤務で身につけたリアルな経験を組み合わせた、独自の「誰でも使える気配り術」に定評がある。
著書に、『気配りの正解』(ダイヤモンド社)『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)、『逆境を活かす! 就活面接「エモロジカル理論」2015年度版』(実務教育出版)『1秒内定面接術」』(インプレス)など。これらの実績を買われ全国の大学や企業から講演・研修依頼が殺到。新聞・雑誌などメディア露出は50回以上。「世界からキャリアの悩みをなくすこと」をミッションとする。

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