お願いを「聞いてもらえない人」あるある & 4つの解決法

誰かに”お願い”をする際、必要なポイントを踏まえると聞いてもらえる確率が上がるとご存知ですか?コミュニケーションの1つとしても使える「お願い」は、プライベートやビジネスなどさまざま場面で使います。今回は、なかなかお願いを聞いてもらえない人必見の、お願いテクニックについてご紹介していきます!

失敗しがちなダメダメお願い例

あなたはどのように”お願い”をしていますか?お願いをなかなか聞いてもらえない人には、こんな傾向が見えたりします。

例えば、

  • 「これ、やっておいて」…自分にとってしかメリットがないお願いをする
  • 「誰でもいいからこの書類整理しておいて!」…とにかく誰かにやってほしいから、誰でもいいと言ってしまう。
  • 「今日残業お願いできる?」…相手の意思を無視してお願いをする。
  • 「この領収書、経費で落としておいてくれ」…必要最低限しか言わない

これらの傾向として言えるのが、”相手のことを考えずにお願いしている”という特徴があります。作業を依頼するだけであれば、シンプルにお願いしたいポイントだけを伝える方が効率的ですね。

ですが、お願いされる立場に自分を置き換えて考えてみてください。「誰でもいいからこの書類整理しておいて!」と言われたら、自分がやろうとは思いづらいです。もしお願いされたことに取り掛かったとしても、モチベーションは上がりません。その上、嫌々やっていることが相手に伝われば雰囲気も悪くなってしまいますよね。

お願いをするために要件をシンプルに伝えることは悪くない…はずですが、これは自分に置き換えるとなかなかお願いを受けたくないと思ってしまいます。また、先述した傾向は多くの人が無意識にやっている癖のようなものです。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

自分の要望だけ伝えてない?

では、相手が快く受けてくれるようなお願いをするにはどうしたらよいのでしょうか。最初に考えてほしいのが「自分の要望だけを伝えない」ということです。

自分の要望だけ伝えるというのはとても簡単ですが、長い目で人間関係を考慮すると、今後の自分にとって悪い形で返ってしまう可能性があるんです。

1つ目は、相手にお願いを受けてもらえる可能性が下がってしまうこと。1度目のお願いはムッとしながらも、渋々受けてくれるかもしれません。ですが、2回目、3回目……と繰り返されると相手もウンザリ。「この間もお願い聞きましたよね?」とお断りされてしまう可能性も出てきてしまいます。

2つ目は、自分の周囲からの信頼度を下げてしまうかもという可能性です。毎回自分のことしか考えずにいると、周囲からは”自分大好き人間”のレッテルを貼られてしまいがち。レッテルを貼られるだけではなく、周囲から見たら他人のことをちっとも考えない人と思われやすくなってしまいます。

たかがお願いの仕方でここまで評判を下げてしまうのか?と思う人もいるでしょう。ですが、実際に可能性としてありえることです。”たかが”お願いの仕方の変えるだけでこれらの可能性を事前に防ぐことができるのであれば、変えてみた方がお得ですね!

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即実践可能!お願いを受けてもらいやすくなる4つのポイント

自分の要望だけを伝えないためには、相手がお願いをどう受け取るかを考えるのが大切です。お願いを聞いてもらえる確率を高くするために考えておきたい、4つのポイントをご紹介します!

1. 相手にメリットがあるように伝える

自分にメリットがあるお願いとそうでないもの、自分がお願いされたらメリットがある方を選びますよね。なかなかメリットがないお願いを受けたいとは思いません。とはいえ、メリットがあるようにお願いするのはなかなか難しいですよね。そんな時は、相手の好みを考えるのがおすすめです。相手の好みに合わせてお願いの文面を考えてみると、お願いを聞いてもらえる確率が上がります。

例えば、残業のお願いを部下にするとします。残業をするだけであれば、部下にメリットはあまりありません。部下からすれば、早く帰りたいのが人情。そんな時は「明日は定時で上がれるようにするから、今日だけ残業をお願いしてもいいかな?」と伝えてみてはどうでしょう。このお願いであれば「明日は定時で上がれるのなら今日だけならいいかな」と受け入れやすくなります。

2. 相手に選択の余地を与える
(OKを前提で、AとBならどっちがいい?など)

どうしても相手にお願いしなければいけない内容であれば、必ずOKはしてほしいですよね。そんな時にはOKしてもらうことを前提にしたお願いの仕方を考えてみましょう!

例えば、相手にまかせていた書類を早急に提出してほしいとします。どうせならその日中に欲しいところですが、相手の中で立てているスケジュールもあります。そんな場合には「本当は今書類を出してほしいんだけれども、今日の夜出すのと明日の朝出すのどっちがいい?」と聞いてみましょう。

ここでのポイントは、自分の希望と第二希望を出すこと!どっちを選ばれても、妥協できる2択を提示することで、相手に不快感を与えずにお願いをすることができます。もちろん、早急に提出してほしいのであれば事前にその旨を伝えておくのがベストですね。

3. 感謝も忘れずに添えること!

お願いをする時には不要に思える「日頃の感謝」を伝えるのも大切なポイント。領収書をおとせるかを聞きたい時など、簡単なお願いをする際にもおすすめです。

  • 「いつもありがとう、この書類明日までにお願いできる?」
  • 「この書類明日までにお願いできる?」

この2つであれば、前者の方が聞き入れたくなりますよね。感謝というと物々しいかもしれませんが「いつもありがとう」と付け加えるだけで印象が変わるわけです。お礼を挟むだけで聞き入れてもらいやすくなるなら、挟んでみてもよいですね!

4. なぜ相手にお願いするのか伝えること!

お願いを特定の人にする場合には、なにか理由があると思います。その場合には、なぜ相手を選んだのかという理由を伝えるのがおすすめです。

人間には誰でも承認欲求というものがあります。これを満たすためには、ちょっと面倒なこともやっていいかなと思う心理が働くんです。うまく承認欲求を刺激しつつお願いをすることでWin-Winな関係を保ちましょう。

伝え方としては「あなたの作ってくれた書類はすごく見やすくて会議が捗るからお願いしたい」「君の企画力を買っているから、企画書を作ってもらいたい」などと理由をハッキリと伝えるのがおすすめ。

まとめ

お願いを聞いてもらいやすくなる4つのポイント、見てみると以外とシンプルなものが多かったかもしれません。ですが、このシンプルなポイントを踏まえてお願いをすることでお願いを聞いてもらえる確率はグンとあがります!今回ご紹介したポイントはすぐにでも実践できる簡単なものなので、実際に試してみてその効果に驚いてみてくださいね。

文:せりぽよ
電気ガス水道が止まり、在宅サバイバルをすることになっても対応できる柔軟性100%を持つ。活動範囲を広げすぎた結果うつ病を患い、大学の休学・退学を経験。会社勤務が合わない会社不適合者のため「ゆるくいきましょう」をモットーとするフリーライターとして活動中。放送大学に在学しているため、女子大生の肩書も持つ。ゆるくいきましょう。Twitter:@seri_nonnon
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