FacebookやTwitter、LINE、Instagramなど、数多くのソーシャルメディアが存在する昨今、そのソーシャルメディア上に滞在するユーザーに対して表示する広告手法の重要性が高まっています。そこで今回は、2大ソーシャルメディアであるFacebookとTwitterを中心に、ソーシャルメディア広告の基礎知識をご紹介します。
Facebook広告
Facebook広告の種類
キャンペーン作成時には大きく9種類表示されますが、大別すると、
- ウェブサイトへの誘導を行う広告
- Facebookページ、もしくはFacebookページの投稿を宣伝する広告
- アプリのインストールやエンゲージメント(アプリの利用、ゲームをプレイなど)増やす広告
- その他(イベント参加、クーポン取得、動画再生)
に分類されます。広告出稿の目的に応じて、キャンペーンを選択します。
Facebook広告の特徴
Facebook広告の最大の特徴は、会員登録データに基づく精度の高いターゲティングが可能になるという点です。他のソーシャルメディアと比べて、会員情報の量・精度が圧倒的に高く、ユーザーが入力した個人情報を元にターゲティングが可能です。
また、他のソーシャルメディアと比べ、利用者の年齢層が高いことも特徴にあげられ、30~40代のビジネス層へのリーチなどには最適と言われています。
Facebook広告運用のポイント
Facebook広告がいかに多く表示されるかは、入札金額だけで決まるわけではありません。特に重要と言われているのが「関連度スコア」です。Facebookは独自のロジックで「ユーザーがその広告をどれくらい受け入れたか」を10段階で指標化しており、このスコアが高いほど、入札単価が低くても広告が表示され、且つCTRも向上しやすくなります。この「関連度スコア」をいかに高い水準を保っていけるかが、Facebook広告運用のポイントとなります。
Twitter広告
Twitter広告の特徴
Twitter広告は、その課金体型に特徴があります。クリック課金型の広告ではなく、広告に対して「返信する」「リツイートする」といった行動が課金対象となる、「エンゲージメント課金」を採用しています。課金は広告に対してのリツイートにのみ発生するため、そのリツイートがさらに誰かにリツイートされたとしても課金は発生しません。そのため、二次的な拡散がされればされるほど、相対的にクリック単価は安くなる傾向にあります。
Twitter広告運用のポイント
Twitterの広告配信を効果的に進めるためには、Twitterが独自のロジックで決定する「ADランク」を高める必要があります。広告単位に付与されるADランクを高めるには、CPCだけでなく、CTRの高さが重要となります。そのため、いかにCTRの高い広告を配信できるかが、Twtter広告運用の最大のポイントと言えるでしょう。
CTRの高い広告を配信するためのポイントの一つが、ターゲティングの精度です。ユーザーの興味関心や、ハンドルを指定して広告を配信することもできますが、もっとも効果的なのは、キーワードターゲティングです。設定したキーワードを含むツイートをしたユーザー、およびそのツイートに反応したユーザーに対して、そのキーワードにマッチした広告を配信することで、高いCTRでの運用が期待できます。
ソーシャルメディア広告は、もはやリスティング広告やディスプレイ広告と同様、多くの企業が「まずはやっておく」広告のひとつになってきています。そのため企業のWebマーケティングを担当される方は、上記のような基礎知識は、最低限身につけておきたいものです。
監修:リクナビネクストジャーナル編集部