こんにちは、吉本ユータヌキです。
皆さんは誰かと話をするとき、立ち位置や角度によって無意識に感じる緊張感や安心感というものがあることをご存知ですか?
いわゆる「空間管理」というものなのですが、空間を少し意識することで、相手に安心感を与え、ビジネスや恋愛での対話に良い影響を与えることができるのです。
そこで今回は、会社や学校のマナー講習などで学んでいる方も多いと思いますが、初心に戻りましてビジネス・恋愛に役立つ「空間」についてお話しをしたいと思います。
![Instagramにもってこいの四角い顔の方 丸井さん](https://next.rikunabi.com/journal/wp-content/uploads/images/blog-media/20151006/20151006130120.jpg)
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- 「Instagramにもってこいの四角い顔のあんた誰?」
- 「対話形式の記事の方が読みやすいので都合よく現れました、丸井と申します」
- (ツッコミどころが渋滞してる……)
- 「吉本さんはどういった経歴をお持ちなのですか?」
- 「こう見えても僕は、訪問営業歴5年、某ファストフード店クルー歴6年、慢性鼻炎歴28年という経歴の持ち主です。
訪問営業歴は5年とはいえ、大手ネット回線の販売委託会社に勤め、空間を使った巧みな営業で売り上げは3年間ずっと社内トップでした。故に、先生と呼びなさい」 - 「え!? それはすごい! 3年間ずっとトップって、相当な敏腕営業マンだったんですね。営業社員からはさぞかし尊敬されていたんじゃありませんか? では先生、その『空間管理』について、ぜひ教えてください!」
- 「うむ。では、さっそく3つの空間について説明しましょう」
3つの「空間」それぞれの特徴を知ろう!
- 「1つは『理性の空間』といい、対話の場面だと一番普通の立ち位置である正面ですが、実は緊張や圧力を感じやすい空間です。
つまり、お礼や謝罪、重要、深刻な場面で使うのが効果的なのです」 - 「2つ目は『情の空間』といい、相手の斜め前に位置するわけですが、この立ち位置、角度は相手にアプローチを受け入れてもらいやすい空間となります。正面よりも少し相手と近くなり、緊張感を解き、親近感を覚えてもらいやすい空間です」
- 「3つ目は『恐怖の空間』といい、相手の視野に入らない位置のことを指します。
これは誰もが感じることですよね。相手に見えない位置から話されても、表情も行動もわからないのは恐怖です。知らない人からの電話に近いものがありますね」 - 「うーん。ちょっとこの説明だけではわかりにくいし、なんか記事のテイストが硬いし、読むの疲れるからイラストで表してくれませんか?」
- 「素直だね」
《初級》どこに座るのがベストでしょう?
- 「例えば、合コンのシチュエーションなら」
- 「ピンクの子がタイプです」
- 「そういうことじゃない」
- 「こういうこと。ピンクの子は『理性の空間』、いわゆる緊張感ある位置にいて、黄色の子は『情の空間』にいます。
この場合、空間管理の理論で言うと黄色の子に対しては安心感があり話しやすく感じ、ピンクの子には緊張を感じるということです。相手からもそう感じられるはずです。
結果、この空間理論で言えば黄色の子に対して有利ということです」 - 「そういえば、合コンでは斜め前の席が一番良いと言う説もありますよね」
- 「そういうこと。飲食店の店員さんやアパレル店員さん、キャバクラのホステスさんなど接客のプロは、ほとんど斜め前から話しかけてきますよね」
- 「はっ! 確かに接客のとき、みんな横から話しかけてきますね。逆にレジや正面で注文を待たれているときには、妙な緊迫感や焦りがあります。今まで意識してなかったけど、日常の中でこんなにも違いが出てるんですね」
- 「会食の際、席を少し意識するだけで全然違うものなのです」
- 「なるへそ」
- (今時「なるへそ」とか言うんだ)
《中級》空間のギャップを上手く使おう
- 「次に、デートの待ち合わせで、後ろから女の子に……」
- 「ってされるシチュエーションね」
- 「先生そういうのが好きなんですね」
- 「さらに言えば、女の子がピョンと飛ぶように現れる。それから顔を傾けて下から覗き込むように見てくれたら最高……。少し照れて、ハニカミながら、ショートカットで、ダウニーの匂いをさせて……」
- 「強欲過ぎてきもい」
- 「……」
- 「……というデートの待ち合わせが、僕が女の子にキュンとするシチュエーションNo. 1なんですけど、実はここにも、空間を上手く利用したテクニックが使われているのです!」
- 「お? 言われてみれば確かに! 今時そんなことをする女の子はいないと思いますが、後ろから目を覆って声をかけることで、『恐怖の空間』による不信・緊張感を最大限に与えたうえで、ひょこっと『情の空間』に現れるという、緊張と緩和の落差を使ったギャップ手法だ!!!!」
- 「解説上手か」
- 「余談が多くてダラっとしてきたんでスムーズに進めました」
- (なんなのこいつ)
- 「さらに解説しますと、緊張感が欲しい場面では対面に、リラックスして話がしたい時は斜め前の『情の空間』にと、立ち位置を使い分けることも対話のテクニックのひとつです。
この例は大げさでしたが、ここで言いたかったのは、ギャップが効果的ということ。ビジネスでも、挨拶(正面)→雑談してリラックス(斜め前)→交渉(正面)という風に使い分けて、相手の心を掴むのが良いでしょう」 - 「質問です。女の子の下半身がキャタピラーでも効果的ですか?」
- 「そんなシチュエーション見たことある?」
《上級》情の空間を使いこなそう
- 「では、最後に上級レベルの話をしたいと思います」
- 「いよっ! 待ってました〜!」
- 「このテイストの記事でその相槌は勘弁してほしいな」
- 「この場合、左、真ん中、右のどこに座りますか?」
- 「僕なら左隣ですね」
- 「ファミレスにいる深夜の高校生カップルか。隣はやめろ」
- 「じゃあ正面以外のどちらか」
- 「ここまでの流れだとそうなるよね。けど、実は斜め前でも違いがあるんです」
- 「こういうこと。人って不思議。
僕もこういった心理的なことって全然信じなかったけど、さっき言った接客のプロや有名芸能人も左側に立ち(あるいは座って)、プライベートでもテレビの中でもコミュニケーションに取り入れてるらしい」 - 「無意識に、居心地や話心地が良いと感じてるんですね」
- 「説明だけでは正直ピンと来ないと思うので、実際にいろんな角度から話しかけてもらったり、生活の中で意識してみてください。
そして、これからはぜひとも、この『情の空間』を上手く使ってくださいね」 - 「って、先生! 今回の話、女の子との例ばっかりで、恋愛に使えるのはわかったんですけど、ビジネスでの使い方がほとんど出てこなかったですよ!」
- 「え……。ほら、恋愛の方がわかりやすいじゃん?」
- 「いやいや、先生は会社で3年間ずっとトップっていう、相当な敏腕営業マンだったんですよね? 営業のシチュエーションで教えてもらいたかったんですが!」
- 「ビジネスとはいえ、人と人が話すことから始まるんだし、営業でも使えるよ、たぶん」
- 「たぶんって! 先生の背中を追いかけるたくさんの社員がいたんでしょ? その皆さんがガッカリしますよ!」
- 「たくさんの社員?」
- 「ん? 社員数は何人だったんですか?」
- 「2人」
- 「時間返せ」