【あなたの疲れはどのタイプ?】一流のビジネスパーソンが実践!最速で体を回復させる方法

 年が明けて20日ほど過ぎ、正月ボケもあいまって疲れが溜まっているなと感じている方も多いのでは?

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 ところで疲れには種類があることをご存知だろうか。医師・経営者・コンサルタントの「三足のわらじ」を履いたビジネスアスリートである裴英洙(はい・えいしゅ)氏のベストセラー著書『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』(ダイヤモンド社)によると、疲れは肉体的、精神的、神経的の3つに分けられる。疲れの要因は人それぞれ異なり、千差万別。頑固な疲れをスッキリと取り除くには、まずは自分の疲れがどこからきているのか、何が主な要因なのかを見極めることが第一歩。
 自分の主な疲れはどれに当たるのか、今のあなたの症状と照らし合わせながら、対処法を探ろう。

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■疲れには3つの種類がある

下記3つの疲れの中から、自分の主な疲れの要因はどれに当たるかを、まずはセルフチェックしてみよう。

1.肉体的な疲れ

筋肉が原因となっている疲れ。筋肉を動かすためのエネルギーが不足し、疲れ物質が悪さをしている状態であり、だるさや筋肉の張りといった症状になって現れる。筋肉は適度に動かさないと萎縮し、どんどん弱くなり、筋力低下が進んでいくが、デスクワークで同じ姿勢を続けるなど、一部の筋肉に緊張を強いることによっても疲労物質が溜まりやすくなる。

2.精神的な疲れ

人間関係や悩み事などのストレスを原因とする心の疲れ。体はどこも悪くないのに、緊張やプレッシャーで元気が出ない症状こそ心が疲れているサイン。気分が沈んで憂鬱、イライラすることが多い、食欲が出ない、眠りにつけない、朝早くに目が覚める、不安になることが多いなど、いわゆる“うつ状態の一歩手前”だ。さらに悪化すると、動機がする、めまいがひどくなるなど、体の症状となって現れる。

3.神経的な疲れ

長時間のデスクワークや細かい作業などで、眼の神経や脳が緊張した状態が続くことによって起こる頭の疲れ。これが続くと集中力が低下したり、もの覚えが悪くなったりと、仕事のパフォーマンスが落ちてくる。

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8,568通り、あなたはどのタイプ?

■疲れの原因を探る

 疲れを取るためにまず最初にすべきことは、「疲れ」の原因をよく見極めることだ。3つのタイプは互いに絡みあっていることもあり、自分の疲れのタイプを明確に指し示すことは困難だが、引き金になっている主な原因が何かに気がつけば、それに対処することができる。
 一番よくないのは、「なんとなく疲れているから、なんとなく休む」ことだそう。例えば、目の使い過ぎによる神経的疲れが原因ではないのに、目の疲れを予防したり、肉体的疲れではないのに栄養たっぷりの食事を摂るなどしても疲労回復の効果はない。実は「疲れた」という人に最も多いのがこのように対処法が誤っているパターンなのだそう。

例えば、「疲れた」とこぼしているAさんとBさんがいて、Aさんは階段の上り下りで息があがることなく、筋肉痛になることもない一方で、Bさんの息はゼーゼー、筋肉はパンパンだとする。この場合、Bさんの疲れは肉体的疲れが原因だが、Aさんの原因は精神的な疲れか神経的な疲れのいずれかであり、AさんとBさんではそれぞれ対処法は異なってくる。
疲れたな、と感じたら、その日一日、または数日前の行動を思い起こして、疲れを引き起こしている問題を明確にすることが必要だ。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

■3つの疲れへの対処法

 疲れを感じた時に大事なのは、疲れている自分に無理をさせたり、否定したりするのではなく「疲れることは仕方ない。しかし疲れのキャパシティを操作することは可能だ」と考えることだ。ありもしない疲れない体を求めずに、疲れと真摯に向き合い、それをコントロールするコツを掴むことが大事だ。
 実際、一般にハイパフォーマーといわれている人たちは、疲れないのではなく、疲れが仕事のパフォーマンスに影響しないように疲れはじめにきちんと対処し、「疲れのV字回復法」を実践している。一方、休む間もなく働くなどして慢性的な疲れに悩まされている人たちというのは、回復する際もU字型で時間がかかる。

 では、上で述べた3つの疲れに効く対処法にはどのようなものがあるのだろうか。早速見てみよう。

1. 肉体的な疲れ

・ エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使うなどの、日常の適度な運動から始めてみる
・ 肉類をよく食べ、タンパク質を摂るようにし、体力的な効果はもちろん、集中力や思考力もアップさせる

2. 精神的な疲れ

・ 先送り、先延ばしクセをやめ、「今すぐ」という習慣をつける
・ 悩み事を短期的に解決しようとすると、ますますストレスが溜まるため、長期的にゆったりと構えて考えるなど、時間軸を変えられるか検討する

3. 神経的な疲れ

・ 光のある場所ではアイマスクを装着して、30分以内の昼寝を実行する
・朝食をしっかりと摂り、グルコース(ブドウ糖)等の主たるエネルギー源を補給する

・ 仕事がのらない、やる気がおこらないときは、ガムを噛んだり机の掃除をすると脳がリセットされ、再びやる気が取り戻せる

 体と心と脳のメンテナンスを継続的にすることで、長期戦にも勝てるコンディションを常に維持できる人が一流のビジネスパーソンとして成長することができる。一番身近な“自分”という課題を“見える化”し、最速で体を回復させることで、グングン仕事の効率をあげてみてはいかがだろうか。

参考:裴英洙著『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』(ダイヤモンド社)

文 山葵夕子

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