【手帳評論家に聞く!】スマホとの使い分けは?綴じ型・システム型?手帳スキルを上げる「選択術」

2015年の手帳を選びきれぬまま、今日に至ったというあなた。昨日は「職種別」のオススメ手帳をご紹介しましたが、今日は手帳に関する疑問をまとめてみました。手帳は綴じ型がいい?それともシステム手帳?1月始まりと4月始まりではどちらがいい?そもそもPCやスマホで管理するのとどう違うの?…などなど、ソボクなギモンを解消できれば、より自分に合った手帳が選べそうですよね。手帳活用のコツを知り尽くした「手帳評論家」の舘神龍彦さんに、お答えいただきましょう!

PCやスマホのスケジューラで管理するのとどう違う?

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手帳がPCやスマホと違うのは、自由度の高さと、即記入できる点です。
スマホにスケジュールを入れる場合、多くの人はスマホをONにして、アプリを開き、該当する日付を選択してフリック入力で記入するでしょう。これも十分早いのですが、手帳ならば「ただ開いて」「書けばいい」だけ。このスピード感は、特に慌ただしいビジネスシーンにおいては魅力です。
また、PCやスマホのスケジューラはフォーマットが決まっており、自由が効きませんが、手帳は自分でいかようにもカスタマイズができます。「職種別」編でもお伝えしたように、空きスペースやメモページにアイディアを書き込んだり、タスクを書き出したりもできるほか、私の場合はミッションを個別作業にブレークダウンする際に使うことも。また、これらの情報が、スケジュールとともに一元管理できるのもメリットです。

付箋やシール類、スタンプなどとの相性がいいのも手帳ならでは。付箋にやることリストを書いて貼り、終わったものは取っていったり、スクールに行く日、ジムに行く日などをシールで分けて分かりやすく示すこともできます。「今月はこれだけ勉強した!運動した!」と一目でわかるので、モチベーションも上がります。

ちなみに私は、手帳とGoogleカレンダーを使い分けています。PCでの作業中に予定が入ればすぐにGoogleカレンダーに入力しますし、外出先ならば手帳に記入します。それを後で同期して、スケジュールを整理しています。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

1月スタートのものと、4月スタートのもの、どちらがいい?

これは仕事のスパンによります。営業職だったら、新しい期が始まる4月始まりのほうが、年間目標が立てやすいかもしれません。4月は人事異動や担当顧客の変更多いので、新しい手帳で心機一転を図るという方法もあります。「子どもの年間行事を把握しながら、自分のスケジュール管理もしたい」というワーキングマザー・ファザーにも、向いているかもしれません。
でも、期単位で仕事を回していない人の場合は、1月スタートのもののほうがバリエーションが豊富なので、わざわざ4月スタートを選ぶ必要はなさそうです。

実は、1月、4月以外の月から始まる手帳もあります。さまざまな仕事のスパンに対応するために用意されているようですが、「手帳を買って使い始めたが、途中でその手帳が自分に合わないと気付いた」人にも売れているようです。

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綴じ型と、システム手帳型では、それぞれどういうメリットがある?

ノート式の綴じ型はページの増減や、項目のカスタマイズはできませんが、手帳に必要なさまざまな機能が1冊の中にコンパクトにまとめらているので、万人にとって使い勝手がいいものです。年間や年度ごとにまとめておけるので、記録として保存するにも適しています。コンパクトなものも多く、携帯性に優れているのも特徴です。

一方で、リフィル式のシステム手帳は、さまざまなリフィルを組み合わせて、自分だけの手帳を作れるのがメリット。必要な機能だけを選べるのでシンプルにもできますし、終わった月のページは取り外して保管することも、捨ててしまうこともできます。必要なページをスキャンして保存しておく際も便利です。ただ、リフィルを抜いたり入れたりする手間がかかるうえ、システム手帳自体がかさばるとの意見も。1枚1枚がバラバラなので、そのまま保管するには工夫が必要。整理整頓好きでマメな人のほうが向いているかもしれません。

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仕事だけでなく、プライベートの予定も1冊で管理するには?

スケジュールを色分けして書く、書く場所を変える、メモ欄を使うなどいろいろな方法はありますが、ダブルスケジュールに対応している手帳も数多くありますので、ぜひ文具売り場でチェックしてみて下さい。

オススメは、「ダブルスケジュールダイアリー」。同じ月の見開き月間スケジュールが2つずつ用意されていて、それぞれが白と青に色分けされています。つまり、白地の「1月」をめくると、次のページには青地の「1月」があるという仕組み。白は仕事用、青はプライベート用などと、予定を振り分けて管理できます。しかも、白のインデックスを押さえてペラペラめくれば、白のページだけがめくれ、青のインデックスを押さえれば青のページだけが見られます。中央を押さえれば、交互に全ページをペラペラめくることが可能で、スピーディーにそれぞれの予定が確認できます。例えば、アフター5にスクールや習い事に通っていたり、資格の勉強をしている人や、子供や家族の予定を把握しておきたいワーママ・ワーパパは重宝すると思いますよ。

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▲「ダブルスケジュールダイアリー」。仕事とプライベートの予定を別に書き込めるうえ、それぞれのページだけが見られるインデックスも便利

手帳評論家・舘神龍彦さん

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手帳評論家、デジアナ・コンサルタントとして執筆や講演、TVなどで活躍。『意外と誰も教えてくれなかった手帳の基本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『使える!手帳術』(日本経済新聞出版社)、『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)など、手帳活用に関する著書多数。手帳活用の基本をまとめた歌「手帳音頭」もリリース。

EDIT&WRITING:伊藤理子

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