いくつになっても必要なのは「下僕精神」?はあちゅうが出会った、“仕事がデキる人”の共通点

トレンダーズの超有名社員、「はあちゅう」こと伊藤春香さん。大学時代から女子大生ブロガーとして名を馳せ、卒業後は電通でコピーライターとして活躍。2011年に転職したトレンダーズでは美容サイト編集長などを務め、さまざまな業界に人脈を持ち、交友関係が広いことでも有名です。

「仕事がデキる人」にも、「デキない人」にも、数多く出会ってきたという彼女に、「デキる人はココが違う!」というポイントを挙げてもらいました。誰でも即刻、真似できるものばかりですよ。

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トレンダーズ株式会社 
Creative Div. マーケティング局 womedia ch. パートナーマネージャー 伊藤春香さん

慶應義塾大学在学中に、自身のブログ「はあちゅう主義。」を10年間更新する他、「タダで世界一周する」「クリスマスまでに彼氏を作る」などの期間限定ブログ企画を実施し、一躍名を馳せる。卒業後は電通に勤務後、トレンダーズ株式会社に転職。著書に『自分の強みをつくる “なりたい自分”を“自分”にしちゃえ。』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。新刊『恋愛炎上主義。』(ポプラ社)が好評発売中。

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 仕事柄、今までにさまざまなビジネスパーソンとお会いしてきました。ベンチャー企業の方もいれば、大企業の方も。フリーランスで活躍する方、芸能人、クリエイターの方なども、大学1年の時にブログが書籍化されたことをきっかけに、女子大生プロデューサーとして仕事をしてきたこともあり、18歳からビジネスシーン、プライベートともに10年間多くの出会いがありました。

 その中で、仕事がデキる人にはある「共通点」がありました。決して特別なことをしているわけではなく、誰にでもすぐにまねできる当たり前のことばかり。でも「重要度が低いから」「プライベートだから」といって、「当たり前のこと」が普段からできていない人も意外といるように思います。私はプライベートがグダグダなのに、仕事ができる人ってアーティストやクリエイターさんたちを除いて、そう多くないと思います。そんな「デキる人の共通点」をいくつか挙げたいと思います。

■メールは即返信。LINEスタンプひとつであっても、会話は自分で〆る

 仕事がデキる人は、メールのレスポンスが早いのが特徴です。返信が遅くなりそうな内容のメールに対しても、受信したらすぐ「メールを確認させていただきました。すぐに調べ、○日ごろまでにはお返事させていただきます」と返信時期のメドを連絡してくださいます。

 これはすべて、相手への気遣いによるもの。「ちゃんとメールを見ています」ということを示してくれると安心しますよね?「相手の立場に立って物事を考えてくれる」という印象にもつながり、ビジネスでの信頼感も高まります。

 些細なことと思われるかもしれませんが、著名な経営者など、仕事で成功している方は皆さんおしなべて返信が早いです。

 そして、メールのやり取りは「自分で〆る」のも特徴ですね。例えば恋人とのLINEのとき、やり取りが一通り終わった後、最後に相手がスタンプを送ってくれると、何か嬉しいですよね。「最後に送ったほうが、相手のことを思う気持ちが強い」ような気がしませんか?それと同じで、すでに仕事で必要なやり取りは終わっているにもかかわらず、最後に一言メッセージをくださる。受け手としては、自分のことを思いやる姿勢を感じて、気持ちよくなります。こういうちょっとした気配りが、次の仕事を呼び込むのだと思います。

■どんなに忙しくても、どんな相手であっても、絶対に遅刻しない

 仕事がデキる人、出世している人は、約束の時間を厳守します。仕事の約束はもちろんのこと、プライベートの約束でも絶対に遅れません。

 先日、お世話になっている著名なスポーツジャーナリストの方と、広告代理店の方、そしてトレンダーズの経沢香保子会長と4人の会食がありました。5分前には着くように社を出たのですが、約束の20分前には解説者の方が、15分前には広告代理店の方がお店に到着し、10分前には経沢会長も到着。何と、一番下っ端の私がビリだったのです。…顔から火が出る思いでした。

 デキる人ほど、自分の時間ではなく「相手の時間」を大切にしているのです。5分の遅刻は、相手の貴重な5分を奪ってしまうことになる。時間の大切さがわかっているからこそ、時間を厳守するし、できない約束は絶対にしません。

 アフター5の集まりなどで、「必ず5分10分遅刻する人」っていますよね? もちろん、みんなお仕事が忙しいから、遅れてしまうのはお互い様だと思うんですけど、常に時間通りにいる人か、いつも遅れてくる人か、自分がどっち側の人間なのかを毎回試されていると思ったほうがいいと思います。

■いくつになっても、偉くなっても、「下僕精神」を持っている

 いつなんどきも感謝の心を忘れず、相手を敬う姿勢を崩さない方も、とても多いですね。相手のためならば、仕事・プライベートにかかわらずどんなことでも全力で臨み、決して上から目線に立ちません。

 電通時代の某先輩が、まさにそう。先日、私と先輩が幹事になり、食事会を開くことになりました。私のほうが後輩なので私が店を探すべきなのですが、グルメに詳しいその先輩は、必ず率先して店を探してくれ、しかも事前に「はあちゅうはA店とB店ならどちらがいい?」と同じく食べ歩き好きな私の意向を必ず確認してくれるんです。「A店はこの前みんなで行ったから、B店に行ってみたいです」というと、「じゃあそうしよう」と。事前のリサーチを欠かしません。

 そして、前日には必ず全員にリマインドメール。そして、出席メンバーの簡単な経歴やブログリンクも貼ってくれるんです。お店に向かう電車の中でぱぱっとチェックできるので、初対面の方でも会話がスムーズに進みます。

 こんな先輩ですから、みんなが頼りにしていて、重要な仕事はどんどん彼に集まります。それに、彼のために何かしてあげたい、何かあったら無理も聞いてあげたいと思うものです。

 先日、ある芸人さんと話していて感銘を受けたのが、「人生50年計画」論。「小さな仕事にも一生懸命取り組めば、必ず後から何倍にもなって帰ってくる。ペーペーの人にも誠心誠意対応していれば、いやらしい話だけど、その人が将来力をつけて上に行った時に、必ず助けてくれる」とおっしゃっていました。人間だから、上がったり下がったりがあるけれど、下がったときに次に上がるのを助けてくれる人がいるかいないかで、その後の人生は変わる…そう言っていたのが印象に残りました。

 仕事で成果を挙げたとき、「自分の実力だ」と勘違いしてしまいがちですが、仕事は自分一人では成り立ちません。多くの周りの人の力があってこそ、その成功があるのです。常に社会人1年目の気持ちで、下僕精神を発揮している人は、結果的に50年生きていける――そう感じています。

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■正しい敬語を使う

 目上の方や、取引先の方などに、「了解です」「ご苦労様です」なんて使ってはいませんか? 「了解」という言葉に尊敬の意味はなく、目上の方へは「了解いたしました」などと付け加える必要があります。「ご苦労様」は目下の人をねぎらうときの言葉であり、目上の方に使うものではありません。

 敬語を正しく使うことは、ビジネスパーソンとしての基本的なマナー。私は広告代理店に入社したときに研修で基礎を教えてもらいましたが、デキる方は総じて、相手が年上であろうが年下であろうが、正しい敬語を使っておられます。

 目上の方、取引先の方だけでなく、初めてお会いする方には、たとえ年齢が下であっても基本的には敬語を使うべきだと私は思います。敬語を使って失礼にあたる場面なんて、そうありません。初めは「ガチガチの敬語」で、目上の方や取引先のほうから「そんなに堅苦しくしなくていいよ」と言われて初めて、少し崩すぐらいでちょうどいいのだと思いますよ。

■エピソードを交え、相手に「絵」を見せられる話術がある

 この前参加した合コンで参加者の男性が「社内にめちゃくちゃ面白い人がいるんだよ!」と言うので、「どんな人?」と聞くと、「いや、説明しづらいんだけど、とにかく面白いんだよ!」と言っていました。「面白い、面白い」と連発するくせに具体的なエピソードが何一つ出てこないので、そこから話をどう広げていいのか戸惑ってしまいました。

 仕事で成功している方は、得てしてお話が上手です。ポイントは、具体的なエピソードを交えて話すことで、「相手にイメージをリアルに想起させる」ことです。

 この会話力は、仕事のあらゆる場面においてプラスに働きます。例えば商談をする際、提案している商品やサービスを導入すればクライアントにどのようなメリットがあるか、具体例を交えてお話しすることで、相手が導入後の「絵」をリアルに描くことができます。淡々とロジックで説明するより、相手が夢を持てるような「絵」を見せてあげることが必要なシーンもあります。たとえ相手が決裁者でなくても、そのイメージした「絵」を、そのまま上司に伝えられるので、OKをいただきやすくなるでしょう。

 ちなみに、以上の共通点を満たしている「デキる人」は、総じて異性にモテます。人の心をつかむ術を知っているから、ビジネスシーン、プライベートにかかわらず、相手の信頼を引き出し、心を開かせる。単にモテたいという人もぜひ、まずは「仕事がデキる人」を目指してはどうでしょう(笑)。

EDIT&WRITING:伊藤理子 PHOTO:平山諭

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