お嬢様系女子大生を直撃☆SEの意味わかりますか？

SE・ソースコード・バグ・Java etc……、特にITエンジニアであれば普段の日常会話で頻繁に使用するこれらの言葉は、果たして世の女性たちにどこまで通用するのか？　第2回目は、街行く女子大生に直撃質問してみた。

（取材・文／周防美佳　総研スタッフ／山田モーキン）作成日：05.06.22

　技術とは縁遠い女性たちとの会話で、ついつい無意識に使ってしまいがちなエンジニア専門用語。果たして彼女たちはそうした専門用語をどこまで理解してくれるものなのか？　それを検証するべく、街頭インタビューを敢行。質問した用語は、COBOL、C＋＋、オブジェクト指向のような難易度の高いものから、SE、クライアントなど一般常識の範囲で答えられるものまで合計16ワード。実験方法は、実際に街で無作為に女性を選出し、「この中で意味のわかる用語はありますか？」「この用語を使って例文を作ってください」などの質問方法で専門用語に対する一般女性の理解度を追求した。

　今回は東京郊外にある、閑静な女子大キャンパスが点在するハイソチックな街の駅前にて、帰宅途中のお嬢様系？女子大生に突撃インタビューを敢行。数々のユニーク回答の中でも、「SE」や「オブジェクト指向」を中心に珍回答が続出！　早速、その回答シーンの一部始終を報告する。

――	オブジェクト指向は、何かわかりますか？

ゆき	ものさえ手に入ればいいっていう考え方の人！利益主義の人！

――	SEは何の略でしょう？　最近こういう人は増えています。

あさみ	えー？ニート？

――	職業ですよ!?

ゆき	コンピュータ系の人？

あさみ	あ！システムエンジニア!!

――	正解です！　ちなみに、どんなイメージですか？

ゆき	難しい話されそう。

あさみ	理屈っぽい人が多そう。まじめそう。

ゆき	でも、あんまりSEの人って具体的に想像できないなあ。

あさみ	あと、5年くらいすればかっこいいって思うのかもね！

――	OSの意味はわかりますか？

まゆこ	パソコンの基礎の授業で習った。

みき	授業のテストは資料持ち込み可だったから、丸写しで全然覚えてない！

――	SEの人は周りにいますか？

まゆこ	友達がSEに、就職試験で受かりました！聞いた話によると、すごい給料がいいらしい。でも、工場勤務が多くて、あまり人間的扱いされないって。

――	SEとプログラマ、それぞれどんなイメージですか？

みき	プログラマは想像力とか発想力がすごそうだよね。

まゆこ	でも、仕事も趣味の延長でやってそう。SEのほうがまじめっぽい。

――	知っている単語をすべて挙げてください。

みなみ	パソコンで一浪したくらい一時期はまっていたので、全部聞いたことあります。

さやか	えー!?　すごい!!

――	デバッグはわかりますか？

みなみ	あーこれはわかんないや。

さやか	これ、『デバッグしますか？』って出てくるよね？　わかんないけど、「はい」をクリックするとなくなる（笑）。

――	SEの彼氏ってどうですか？

みなみ	ソースが自分の思いどおりならないときがあるから、いろいろ聞きたいかも。

さやか	確かにね。ずっとパソコンやってるだけの人じゃイヤだけど。

みなみ	こういうの欲しいって言って、かわいいJavaとか作ってくれたらうれしいな♪

――	COBOLの意味はわかりますか？

じゅんこ	洋服のブランド。

りか	「ココルル」と「ココボンゴ」が混ざっちゃった感じ！

――	SEは、どんな仕事をしている人でしょう？

じゅんこ	エンジンの仕事？　整備とかそういう感じがする。

――	では、どんなイメージですか？

じゅんこ	知的で、バリバリ仕事してそう。

りか	いつもイライラしてそう。時間とか切り詰めてそうな感じ！

じゅんこ	でも、収入はよさそう（笑）。

りか	そうだね！

じゅんこ	私、あんまり若い人のイメージがないんだけど。

りか	眼鏡かけてそう！

じゅんこ	最近テレビとかに出てる若社長ってこういう人？

りか	なんとなくわかってきた！

――	SEってどんなイメージ？

ゆうこ	いいイメージ。

えみ	オタクっぽいイメージ……。でも、それが仕事になってるならいいよね。

――	じゃあ、プログラマはどんなイメージ？

ゆうこ	こっちのほうがかっこいい！　音楽とか映像とか作ってそう。

――	この中の単語を使って文章を作ってください。

えみ	「今日の合コン、Javaを作ってるプログラマが来るらしいよ」

ゆうこ	「システムエンジニアが、プログラマを使って、わざとパソコンをバグらせた」

ゆき	おー!!

　今回は専門的に勉強をしている学生から、まったく興味のない学生までさまざまなタイプのサンプルを得ることができた。前回の女子高生編と比較すると、その差は歴然。ほぼすべての用語について、意味はわからなくても聞いたことはあると答えた。おそらく大学に進学したことで、普段の講義や実習の中でPCを使った授業が増えたことによる効果だろう。しかし、正確に意味を把握している単語は、「○○バイト」「クライアント」などの基礎的なものにとどまった。

　また、SEやプログラマは、就職を控えた彼女たちにとって近そうで遠い存在であるようだ。何となくイメージするものはあるものの、実際に会ったことがないため、具体的にはわからないという回答が多くを占めた。しかし、ここで注目したいのは、彼女たちが抱いているイメージの８割は、良いイメージという点である。「オタクっぽい」「イライラしてそう」などのマイナスイメージをはるかに上回って、「かっこいい」「仕事ができる」などプラスの回答が返ってきた。

　もし女子大生と会話する機会があるときにお勧めしたいのが、COBOLなどの難しい専門用語ではなく、彼女たちがわかる範囲の専門用語を、積極的に会話の中に取り入れていく方法である。パソコンに強いという特技を使って、PCについて教えてあげたり、簡単なJavaアプリなどをプレゼントしたりするのも効果的なようだ。

次回（6/29）は、会社帰りの銀座OLに突撃インタビュー！　果たしてその結果は？

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山田モーキン(総研スタッフ)からのメッセージ

前回の女子高生編に比べ、多数の方は今回質問した用語は「聞いたことがある」と回答していて、「さすが女子大生」と思いました。ただその具体的な意味を追究していくと……、結果はご覧のとおり。でもいくつか作ってもらった例文を見ると、なかなかツボを押さえていて妙にリアリティーがあるな、と感じたのは私だけではないと思います。