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Tech総研2周年記念SPECIAL「職場の名言シリーズ」@ エンジニア的★ねぎらい・感謝のひと言大賞
Tech総研2周年を記念して、多くのエンジニアのみなさんから「職場の名言」を大募集。審査員ゲストに安田美沙子さんと松本隆博さんを迎え、仕事のシーンごと5部門に分けて白熱した審査を展開。さあ、いよいよ審査結果の発表です!
(取材・文/ハタジュン 総研スタッフ/山田モーキン イラスト/岡田丈)作成日:05.04.27
はじめに:「エンジニア的★職場の名言大賞」とは?
「エンジニアでよかった!」と心から思えるようなひと言を、下記の5部門に分けてエンジニアの方から応募を募り、合計400件の「名言」が寄せられました。
  今回は寄せられた5部門の「名言」を、5回の連載でご紹介していきます。第1回目は、「ねぎらい・感謝のひと言」部門から胸にジンとくる名言を、事前の編集部内審査を経てノミネートされた40作品について3人の方に審査していただき、最終的にその中から部門賞を決定いたしました。そのときの審査模様とともに、部門賞を発表したいと思います。
1.「ねぎらい・感謝のひと言」部門
プロジェクト達成時や、残業で多忙なときなどにかけられた何げないひと言や、自分の仕事が評価されたときに、上司や顧客、カスタマーなどから言われたひと言
   
2.「士気が高まったひと言」部門
  プロジェクト着任や始動時に言われて、士気が高まった、やる気をあおられたひと言
   
3.「お叱リのひと言」部門
  仕事上のミスに対し上司・同僚から叱られた中で、納得させられたひと言、感銘を受けたひと言
   
4.「説得・交渉のひと言」部門
  大きなトラブル・アクシデントが発生したときなど、職場がピンチの状態に陥ったとき、上司・同僚が社内・社外に対して交渉・説得にまわったときのひと言
   
5.「転職入社時に印象に残ったひと言」部門
  転職して新しく入社したときに、職場の上司や同僚になる方たちから言われた、印象に残っているひと言
「エンジニア的★職場の名言大賞」審査員プロフィール
安田美沙子さん エンジニアの仕事に共感 安田美沙子さん
「ミスマガジン2002」において、ミスヤングマガジン2002を受賞したのをきっかけにグラビアアイドルとして人気を博し、アイフルのCMで一躍ブレイク。CM、バラエティー、雑誌など彼女の姿を見ない日はないほど、トップアイドルとして多方面で活躍中。今回は芸能界という、エンジニアの世界と同じようにハードな業界に身をおく立場から、安田さんご自身が共感できる「名言」を審査していただいた。
ITエンジニア代表 松本隆博さん 松本隆博さん
松下電器産業株式会社とヒューマンアカデミー株式会社の共同出資によるITベンチャー企業、「ヒューマックス株式会社」取締役。ITエンジニアとして活躍する一方、ダウンタウン・松本人志氏のお兄さんとしても有名。今回はエンジニア代表として現場の立場から実感できる「名言」を、時折ご家族のユニークな?エピソードも交えながら審査していただいた。
前川タカオ Tech総研編集長 前川タカオ
1989年リクルート入社。『ケイコとマナブ』『仕事の教室』『ビーカム』『好きを仕事にする本』など社会人向け学習誌の編集長を歴任。04年4月より現職。リクナビCAFE編集長、リクナビNEXT副編集長も兼務。
エンジニアの成長や幸せなキャリアデザインに通じるひと言を中心に選んだ。
その1:「ねぎらい・感謝のひと言」部門審査 審査員の意外なエピソードも明らかに……
―― それでは早速、「ねぎらい・感謝のひと言」のノミネート作品から、審査員の皆さんが目に留まった
「名言」を教えてください。まずは同じ業界人ということで、松本さんから、いかがでしょうか?
松本さんが“思わず身震いした”名言
名言No.14:「あなたとは、また一緒に仕事したいと思っているから」(25歳・コンサルタント)
名言No.25:「思ったより大変な仕事だったね。ご苦労さま。でも、君はいい顔になったよ。エンジニアとしても、人間としても一段と、この仕事で成長したね」(35歳・システム開発)
松本: 14番はね、やっぱりカッコええですわー。これね、エピソード見たら、厳しいプロジェクトの途中で体調崩してしまったこの人にね、別れ際に上司がねぎらいとして言っているんですよね。

―― 心配してもらえたら頑張ろうって気になりますもんね。

松本: うん、これでこの人が「必ず元気になって帰ってこようと思った」って。こういう気持ちにさせるっていうね、すごいわー。それにね、別れ際に言ってるのがカッコいいじゃないですか。別れ際にね!(声を低くして)「待ってるから……!」みたいな。

―― 情感こもってますねぇ(笑)

松本: いいなあ……コレ……(遠い目)。

―― 松本さん……こんなセリフを言ったことは?

松本: いやいやいやいや、ないない(笑)。よう言わんわ〜こんな〜!
(身悶える松本さんに、一同、大爆笑)
松本: それから、25番かな!

―― 「いい顔になったよ」、ってやつですね。

前川: うん、うん。けっこう見てるとね、わかるものですよね。
松本: そう、カッコや見栄えじゃナシに……。
前川: 表情とか、顔つきっていうのかな。
松本: 男前とかそんなんじゃなくてね?やっぱり達成感をもつと人の顔は変わります。カッコよくなりますよ。顔つき……変わってきますもん。
前川: 部下をもつ立場の者同士ならではの共感ですね(笑)。
安田さんが“思わずグッときた”名言
名言No.9:「仕事も家庭もパーフェクトになんて頑張らんでもええよ」(38歳・その他)
名言No.34:「紅一点、仕事のできる女性」(27歳・回路/メーカー系)
安田: やっぱり芸能界の仕事をしてると、根詰めて頑張っていっぱいいっぱいになっちゃうんですよ。自分を見失っちゃうというか……。あれもしなきゃ、これも頑張らなきゃ、って。そんなときにこんなふうに言われたら、すごくラクになると思いますね……。

――
安田さんはけっこう完璧にこなしちゃおうっていうタイプですか?

安田: いいえ(笑)!こなせないんですけど……(笑)。そうしなきゃ、っていう強い思いが常にあって、それでプレッシャーを感じちゃったりするんで(笑)。

――
なるほどー。

安田: だからこういうふうに言われたら、「ありがと」って思いますね。
松本: でもこれパーフェクトにやってるときならアリガトって思うけど、適当にやってるときに言われたらかなわんよね。「ナニがパーフェクトやー」て。
(一同、笑)
松本: 全然やってないのに「パーフェクトにやらんでもええよ」て、おまえはオレのどこ見てんねん!て(笑)、逆にやりにくいわ。

  (大爆笑)

――
もうひとつが34番ですね。

安田: はい。これはですね、私、強い女性に憧れてるんですよ。だから、こういう言葉を見ると応援してあげたいな、って思います。
前川:
強い女性っていうのは、どんな?
安田: 自分の世界をもってて、自分らしさを忘れずに突き進む人って、すごいなぁと思いますね。

――
それは例えば、芸能界で言うと?

安田: 竹内結子さんですね。すごく憧れます。自分らしさをちゃんともってて……。

――
松本さんは、職場に女性の方は……。

松本: まだまだ少ないですねぇ。資格取ろうとしてる人なんかはいますけど。女性には頑張ってほしいですね。
編集長・前川が“思わずジーンときた”名言
名言No.3:「会社への貢献度どうこうじゃないよ。私に最高の仕事を見せてくれて、安心して任せられることがわかった。君らがこれをやり遂げたこと自体を、誇りに思う」(32歳・IT通信系)
名言No.4:「今まで叱ってばかりですまなかったな……でもおまえたち、立派になった!!」 (25歳・メーカー系)
名言No.9:「仕事も家庭もパーフェクトになんて頑張らんでもええよ」(38歳・その他)
名言No.4:「ここは職場ではあるが、(会社名)ファミリーとして頑張ろう!」(25歳・システム開発)
前川:
3番の言葉はね、仕事ってやっぱり一人ではできないんだな、っていうことを再確認させてくれますね。誇りに思う、というふうに言われると、それはどんな状況であれうれしいですよね。

――
そうですよね。

前川:
それから、言葉を発した側に共感するなーって思ったのが、次の4番。
「おまえたち、立派になった!!」ってやつですね
これはね、なかなか上司は面と向かって言えないのですよ(笑)。
松本:
ウンウン、思っててもね(笑)。
前川:
そう。けっこう、こう見えてというか、何も言わなくても上司って部下の顔とかね、成長している姿ってちゃんと見てるものなんですよ。
松本:
うんうん(深くうなずく)。
前川:
自分の成長ももちろんだけど、それ以上に部下の成長っていうのはねー。見ててうれしいものなんですよね。

――
次の9番は安田さんと一緒ですね。

安田: あ、そうですね。
前川:
エンジニアの人たちって、頑張りやの人が多いでしょう。最近体を壊されたりウツ病になってしまったりでリタイアしちゃったりする人が増えているんです。頑張ることはいいことですけど、長いエンジニア人生、時には肩の力を抜いてっていうのも大切なのかなって。この9番を言ってくれるような上司ってとても貴重ですよ。
松本:
まあ、よく辞めるんですわ、この業界。辞めてね、林業やったり花屋さんになる人が多いんですよ。自然に帰る、みたいなんかね(笑)。結構多いですね。でも、しばらくするとまた帰ってきますね。
前川:
そんな傾向がありますか。
松本:
結局ね、言うてもエンジニアって待遇いいんですよ。給料もそこそこもらえるしね。入社すると直接社長さんや会長さんと対面したりね、いいお茶出してもらったりしてね、話なんかもできたりするんですけど。辞めるでしょ、ほかでアルバイトなり仕事とかするでしょ、当然社長なんか会ってくれませんわ、お茶だってそんなん出してもらえません。結局、辞めてからそういう処遇の差に気づいて、帰ってくる。
前川:
仕事を変えて初めてわかるんですね。相対的に見られるようになるというか。
松本:
エンジニアなんて普通の仕事やったらいけませんよ。レジ打ちしながら「このシステムどうなっとんねん!」

  (一同、思わず噴き出して)

松本:
おまえはそんなこと考えなくてええねん!レジ打てや!(笑)。
その2:いよいよ決定!「ねぎらい・感謝のひと言」部門賞(しかも最優秀賞)
 白熱の審査を経ていよいよ部門賞が決定!
 しかもこのひと言は、併せて全5部門それぞれの部門賞の中でさらに審査され、最終的に選ばれた、最優秀賞作品にも決定しています。それでは発表です。
「ねぎらい・感謝のひと言」部門賞・最優秀賞「あなたと仕事ができたことを光栄に思います」(38歳・研究特許 )
「外注会社の担当の方と新商品の開発を一緒にしたときのことです。日程と内容が非常に大変な仕事でした。作業がすべて無事に終わったとき、担当の方にかけてもらったのがこの言葉です。相手に対する思いやりの気持ちや信頼関係を大切にしたいと思っている私にとって、これはとてもうれしいひと言でした」
安田:
芸能界の仕事って、やっぱり人との出会いがすごく多いんですよ。もちろん会える時間とか、一緒にいる時間は少ないですけど、出会いは大切にしたいなぁ、と思ってて。
前川:
撮影ごとに、一期一会になっちゃう人なんかもいるでしょうね。プロジェクトで動くエンジニアも同じかもしれませんね。
安田:
そうなんですよ。出会いって、さらっと流しちゃえばそれで終わりになっちゃうものじゃないですか。

  (一同、ウーン、とうなりながら深くうなずく)

安田:
だからこそ一つひとつの出会いを大切にしたい。この言葉はそれを実感させてくれますね。このひと言は、私にとっても名言です。
松本:
あのぉ〜。ボクらの業界ってね、個人の名前で仕事とれることってないんですよ。
前川:
ああ、確かにそうですよね。
松本:
うん、ランクで仕事がくるんです。上級SEとか、200万のコースとかね。でもそこに在籍している人たちが同じようにみんな仕事するかといえばそうじゃない。みんなやり方が違うわけで。もっている技術は同じようなモンかもしれないけど、やっぱり仕事がきたあとはもう、これは人としての付き合いになっていくじゃないですか。
安田: ウーン、そうですよねー。
松本:
会社の名前で仕事とれても、それを継続させるのは個人の力なんですわ。仕事っていいながらも、結局は人と人とのかかわりですからね。企業、組織を乗り越えて自分を選んでくれた、ってことで、コレは言われたらウレシイですよ。
前川:
人から自分自身を認められるってことは本当にうれしいし、それが原動力になってくると思うんですよ。そういう意味ではいちばんシンプルでわかりやすい。気の利いた言葉ではないし、シンプルでありきたりの言葉なんだけど、だからこそグっときますよね。
松本:
まー、光栄ですとまでいわれると、関西人としてはこそばゆいけどネ。そこはさらっと言ってもらえると(笑)。

――
それでは、満場一致ということで「ねぎらい・感謝のひと言」部門賞、最優秀賞は、「あなたと仕事ができたことを光栄に思います」に決定しました!ありがとうございました。
おまけ:惜しくも審査漏れした、最終ノミネート作品10本を一挙ご紹介!
君の笑顔が会社を救った!!(27歳・システム開発)
明けない夜はない。上がらない雨はない(32歳・その他)
おにぎりは一人2個までな(34歳・その他)
馴らされることなき野鴨たれ(33歳・コンサルタント)
君の対応は間違いなく職人だ。これからも安心して任せる(25歳・サービスエンジニア)
今日はビールおごってやる(31歳・ネットワーク設計)
この新しいシステムのおかげで、待ち時間が減って楽になったよ
30歳・パッケージソフト開発)
おまえのおかげで新機種が立ち上がった(29歳・機械設計)
自信をもってください。安くて国内ではあまり注目されない機種ですが、うちの会社の半分の数を作っているわけですから(28歳・金型設計)
お前の仕事のおかげで、助けられた人が何人もいる(34歳・サービス系)
おわりに:「エンジニア的★職場の名言大賞」審査を終えて
安田さん
  松本さん
  編集長・前川
次回(5/11)は、「士気が高まったひと言」部門の審査模様、および部門賞を発表します。ご期待ください
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  山田モーキン(総研スタッフ)からメッセージ  
山田モーキン (総研スタッフ)からのメッセージ
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おかげさまで多くの皆様からご応募いただき、審査会も大いに盛り上がりました。ここで紹介した以外にもホントに多くの「名言」がたくさんあったので、誌面の都合でそのすべてを紹介できなかったのが残念ですが、次回以降も引き続きできる限り多くの「名言」を紹介したいと思いますので、是非ご期待ください。
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