“My name is…”からでもホントに大丈夫? 『オンライン英会話サービス』の気になる点を中の人に聞いてみました

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主任「来週の会議の相手はアメリカ人らしい。英語が達者な君に期待しているよ」
私「承知しました、おまかせください(やばい、本当は英語なんて話せないし……!)」

学生時代にTOEICはやったけど、今は話せるか自信がない。どれくらい感覚が戻るか不安だけれど、できるだけのことはやろう。手軽そうなオンライン英会話、それとも先生と顔を合わせる英語教室、より効果的なのはどっちかな? そんな疑問から出発して、誰もが気になるオンライン英会話のあれやこれやを、ECCオンライン英会話事務局の羽森(はもり)さんに聞いてみました。

英語は中学レベル…でも大丈夫なの?

——正直なところ高校を出てから英会話をした覚えがありません! そんな私でも大丈夫ですか?

羽森:
初心者の方でも問題ありません。スタンダードな会話の流れとしては、挨拶→自己紹介→教材を使った学習→フリートークの順番で、“my name is…”という極簡単な中学レベルの会話から始めることができます。 ECCを例にあげると事前に英語力を試すテストで自分のレベルが分かりますし、自分の実力に合わせた難易度のレッスンを無料体験で試せばミスマッチが減ります。またレッスンが始まる30分前に予習の時間があって、これから使う会話の例をオンライン上で勉強できるので、レッスンで何を話せばよいかわからず、無言になってしまう事態にはならないと思います」

——『オンライン英会話サービス』と『リアル英語教室』どっちがいいんでしょう?

羽森:
オンライン英会話の特徴はなんと言っても利便性です。レッスン提供時間が午前中から深夜までと長く、自宅に居ながら受講できるので忙しいビジネスパーソンに向いています。地方にお住まいで教室に通いづらい方にもお薦めです。最近では急に海外赴任が決まった人やその家族が、海外からオンライン受講する、というケースもあるようです。

対してリアル英語教室では、より手厚い日本人スタッフのサポートや、講師や受講生同士の繋がりを実感できます。講師への要望が英語で言いづらければスタッフを介して伝えられますし、質問方法のアドバイスをもらうこともできます。授業前にスタッフと話して気持ちをほぐせるのもポイントですね。」

8,568通り、あなたはどのタイプ?

あなたはどっち向き? ケース・目的別一覧

オンライン リアル教室 備考
初心者 マイペースで学びたいならオンライン。細かいことを聞きたい、サポートが欲しいならリアル教室。
上級者 レッスン料を抑えたいならオンライン。グループやマンツーマン、いろいろ経験するならリアル教室。
ビジネス英語の実践 両方ともビジネス向けのコンテンツがあるものの、忙しい社会人には自宅でオンラインがとても便利。
ビジネス用に資格取得 TOEICや英検対策ならば、リスニング以外も総合的に教えてくれるリアル教室が良い。
人見知りな私は? オンラインでは、自分のアバターを設定するなどできて安心。
子どもと一緒に勉強したい 子育て中の忙しさを考えると自宅でオンラインは便利。親がやっているところを見せて、子どもに興味を持たせるのも良い。子どもの横に親が控えていて全然OK、むしろ推奨される。
シニア パソコンの設定が苦手な場合はリアル教室が。外出が難しいならオンラインがオススメ

8,568通り、あなたはどのタイプ?

教え方の上手な先生の見分け方は?――あれこれ知りたい英会話について

——日本のオンライン英会話サービスはフィリピン人講師が多いようですが、フィリピン英語は「なまり」があるんですか?

羽森:
フィリピン英語では“x”の発音が濁る特徴があります。例えば“exercise(運動)”は、“エクザサイズ”というように“サ”が“ザ”になる傾向があります。もしもなまりの強さが気になるのであれば、注意して聞くと良いでしょう。ただし弊社の場合でいうと、かなり厳しくアメリカ人トレーナーによる発音矯正のトレーニングをやっていますし、それ以前にクセがかなり強い日本語なまりの英語と比べると、相対的に問題がないレベルだと思います。レアなケースだとは思いますが、どうしてもネイティブ講師との会話が希望でしたらリアルの通学教室をおすすめします。

なんだか少しマイナス方向の話になってしまいましたが、プラスの側面だってあるんですよ。日本人はよく言えば奥ゆかしい・悪く言えば消極的ですが、フィリピン人は日本人よりも積極的に発言します。英語での会話は積極的な自己アピールが大事ですので、そういう姿勢を会話から学べます」

——フィリピン人講師とのフリートークで、盛り上がるネタを教えてください!

羽森:
「フィリピンの方たちにとって日本人はあこがれの外国人です。豊かな文化を持っているとイメージされています。ですから、アニメーション、日本製の自動車、日本食、ブランド物などの話をすると盛り上がりますよ。後はこちらも、きちんと相手への興味を持って望むと良いと思います。フィリピンの文化について質問をしてみてください。おいしいご飯、流行っているもの、映画やテレビで何がやっているのか。私たちが自然と持っている相手への敬意や好奇心を素直に出せば、会話が弾むはずです」

——Tシャツはラフすぎですか?

羽森:
「大丈夫です。カジュアルなくつろいだ格好で問題ありません。どうしても気になるようであればアバターを設定することもできます。ただしアバターだと口の動かし方をチェックしてもらえないので、できたらカメラで自分の姿を見せた方が良いです」

——教え上手な講師の見分け方とかありますか?

羽森:
「難しい質問ですが、教えるセンスは指導経験に加えて、人間性・根気強さ・コミュニケーション能力が重要だと思います。生徒がわからないことに対して、ひたすら同じ説明をしてしまう講師はあまり教え方が上手とはいえないでしょう。例えば“想像する=imagine”という言葉がうまく出てこないとき、正解はひとつではなく他に“guess”や“conceive”などいろんな言い方もあるよ、と誘導できるのが教え上手な講師と言えます。自分のやり方を押し付けない講師、と言い換えられるかもしれませんね。

あと教え上手と少し観点が異なりますが相性もあると思います。講師と共通の趣味があれば会話が盛り上がり、自然と内容の濃いフリートークになるはずです。事前に講師のプロフィールや挨拶動画を見ておくと良いでしょう」

——最後に楽しく勉強するコツ、続けるコツを教えてください!

羽森:
「あまりかまえずに、とりあえずやってみること。英会話を重く捉えすぎず気軽さを忘れないことだと思います。1から10まで全部の意味がわからなくても、あるいは伝わらなくても、話の大枠がわかれば良いくらいの感覚でいいんです。やらされてる感をどこかに放って、知らない世界に住んでいる人と意志の疎通が少しでもできる喜びを楽しんでみてください」

文:本山光
編集:大山勇一(アーク・コミュニケーションズ

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