まわりは敵だらけ!? 転職先で孤立しないための3つのポイント

転職の出勤初日は誰しも緊張するものです。全く新しい環境、新しい仕事、新しい上司、同僚になるのですから、緊張しないわけがありません。

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しかし、それは受入先も同じこと。全く知らない人が職場にやって来るのですから、多少の緊張はあります。時には、それが“壁”のように感じられるかもしれません。その壁への対処を間違えると、あなたは新しい職場で孤立する可能性があります。まず自覚しなければならないこと、それはあなたが置かれた環境がアウェイであるということ。まだ、そこはあなたのホームではないのです。

1.自分の立ち位置を明確に自覚する

まず、大事なことは、自分がどういった立場で転職してきたのかという点です。業界経験なし、ほとんど第二新卒のような状態であれば、あなたはその職場で一番下っ端です。すべてを教えてもらわなければなりません。ここでは謙虚であることが何事にも優先します。また経験者であっても、会社によって流儀の違いはあります。どちらが正しいということではなく、まず新しい職場の流儀を知ること、そしてそれに馴染むことが求められます。その流儀が非効率であった場合でも、変えていくのは慣れてからで充分なのです。

難しいのは、あなたが経験者であり、しかも管理職、チームリーダーとして採用されている場合です。この場合、経営者や採用をした人事は、あなたのリーダーシップ、あるいは職場の変革を期待しているケースがほとんどです。ところが、現場は変革を望んでいない場合もあります。慣れ親しんだ職場を変えていくことは、誰でも抵抗があります。この場合、転職してきたあなたが上司になるようなケースでは、微妙なふるまいが求められます。まずは、現状を正確に把握すること。そのためには、新参者であるあなたが、きちんと話を聞かなければなりません。その環境を作るコミュニケーションが求められます。いくら肩書上は上司でも、いきなり辣腕を揮って良い印象を持たれることはまれなのです。ただし、下手に出るだけでは、その先上司としての立場があやふやになってしまう可能性があります。上司としての立場を保ちつつ、自分は新参者であるという謙虚さが求められるのです。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

2.自分ができることをきちんとやってみせる

新しい職場では、右も左もわかりません。だから「最初は様子を見よう」という態度は危険を伴います。様子を見ることは大事ですが、それだけでは「何もしない」という印象を強くするのです。

中途入社なのですから、基本的なことはできると思われていて当たり前です。積極的に自分ができることを見つけ、「やらせてください」と自分から手を挙げるようにすべきです。そのときに、自己流ではなく、その会社の流儀に沿うように、きちんと話を聞いておくこと。

さらに大事なことは、“半歩先の仕事をする”ことです。「このデータをまとめておいて」と言われたら、きちんとまとめあげた上で、「そのデータで何をしようとしているのか」を考え、そのために必要なことを用意しておくのです。一歩先ではなく、半歩先です。一歩先をやってしまうと、あなたの力量は大きくアピールされるかもしれませんが、そのやり方が会社の流儀に則していない場合、“余計なことをした”と捉えられる可能性があります。一歩先をやるのは、その会社の流儀を把握してからよいでしょう。

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3.キーマンは意外なところにいることを意識する

どこの職場でも、新人に声をかけ、面倒を見てくれる先輩がいるものです。こういった先輩はその会社の流儀を知るために、とても重要な人材ですし、もしも誰も声をかけてくれなければあなたが探さなければなりません。ところが、そういった先輩が一人だと問題があります。その人の主観で語られるので、偏りがあるケースが多いのです。できれば、全く立場が違う先輩数名に話を聞いていくべきです。互いに同じことに対して肯定的であったり、否定的であったり、異なることを話す可能性がありますが、あなた自身がその内容を判断しなければなりません。人間、3人いれば派閥ができるといいます。入社初日に声をかけてきた人の派閥に加えられるかもしれません。それがあなたにとって良いことなのかどうかさえ、最初はわからないものです。

そして、キーマンは声をかけてくれた人や話を聞きやすい人とは限りません。黙黙と仕事をしていて、滅多に口を利かない人がその職場のキーマンだったというケースも多いのです。良くも悪くも、入社してしばらくは誰がキーマンかを見きわめる期間だと考えた方がいいでしょう。

最後に付けくわえるならば、経営者、人事を味方にしておくことです。そもそもあなたの入社を決めたのは、人事であり経営者です。あなたが早く会社に貢献してくれることを望んでいます。そのために、わからないことや現在のあなたの状況をどんどん相談していくべきです。このときに気を付けなければならないことは“悪口”にならないように気を配ること。それは告げ口になって、必ずあなたの同僚に伝わります。味方だと思っていても、絶対の安心はできないのです。あなたにはまだ、誰と誰が仲が良いのかさえわからないのですから。

まさに四面楚歌の様相ですが、会社はあなたが必要だと考えて採用しています。その事を肝に銘じて、きちんとコミュニケーションしていくことが一番大事なのです。

文:里田実彦

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