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パタンナー
インタビュー くわしく見る
パタンナーは平面図を立体化する服作り職人だ 南 佳世子 さん(仮名)
PROFILE 南 佳世子 さん(仮名)
年齢 34歳
学歴 短大服装学科卒業
住まい 一戸建て(両親と同居)
趣味 スキー、スノボー
職歴 省庁に1年→洋服サンプル工場に2年→アパレルメーカーに7年
→小売店に1年半→アパレルメーカーに2年
座右の銘 一日一善
血液型 O型
星座 蟹座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】450万円
どんな仕事?
デザイナーと二人三脚でイメージを形にする
アパレルメーカーが作る服は、型紙をベースに大量生産される。デザイナーが考えたイメージを型紙にまとめるのがパタンナーとしての南さんの仕事だ。

「とは言っても一から作っていくのではなく、メーカー独自に基本的なサイズを持っているので、それをもとにデザイナーと一緒になって『もうちょっとゆったりめで』とか『ぴったりフィットするように』といったように、ディテールを詰めていきます。アバウトな会話に聞こえるでしょうが(笑)、こういった感覚というのは、デザイナーと二人三脚で作業を進めていくうちに息が合ってくるものなんです。だいたいの場合は同じデザイナーとパタンナーがタッグを組んでさまざまな製品を作っていくので、自然と、ね」

現在、南さんは次の秋冬ものの製品作りに励んでいる真っ最中。「布帛」と呼ばれる伸縮性が少なく型くずれしにくい生地を使い、ジャケットやシャツなどのパターンを作っているそう。

「デザイナーが上げてきたデザインをもとに、そして使用予定の素材を使っていかに美しく見せるかがパタンナーの腕の見せどころ。生地のカットの仕方はもちろん、縫製の仕様次第で仕立て映えがまったく違ってきますからね。デザイナーと話し合うのはもちろん、生地屋さん、裏地屋さん、ボタン屋さん、生産工場などとよく話し合います。型紙を作り、トワルチェックと呼ばれる仮縫い・ピン打ちを経てサンプルを作り、それが指示通りに作られているかをチェックして、不備があればデザイン変更や縫製仕様の変更なども検討し…と、さまざまな工程を経て完成形に近づけていくんです」
「職業病だなぁ」と思うとき
服の裏地が気になる
服の裏地が気になるイラスト
日常、無意識に布製品の裏側を確認してしまいます。よく友人に指摘されることも
求められる能力は?
感性と理論の二つを同時に持ち得ていることが大事
パタンナー関連の資格では、(財)日本ファッション教育振興協会主催の「パターンメーキング技術検定試験」が比較的よく知られている。しかし、これは絶対に必要な資格というわけではなく、現場で必要とされるスキルが別にある。

「CADを使ってパターンを書くことが多いので、それを扱える技術は必要と言えるでしょうね。幸い私は、洋服のサンプル工場でCADオペレーターとして働いた経験があるので使いこなすことができます。もちろん、そういった小手先の技術だけが問われる世界ではありませんよ」

と、南さんが言葉を続ける通り、洋服を作っている以上、服作りに関する知識の方が絶対に必要だ。
「完成形をイメージしてパターンを書ける、豊かな感性が必要でしょうね。生まれ持った才能ではありますが、それ以上に、いろんな服を見て勉強していくという経験も積まなくてはいけません。また、やみくもに作り始めても生地を無駄にしちゃうだけですから、『こう縫ったらこう見える』『この生地を使ったらこう仕上がる』といったように、知識をもとに理論的に服作りに臨まなければなりません。感性と理論。相反することのように思えますが、その二つを同時に持ち得ていることが重要なんです」
この仕事のやりがいは?
製品が出来上がったときに浮かぶのは「達成感」と「反省の念」
パタンナーが重要な役割を果たしたとして評価されるのは、まず第一に製品が出来上がったとき。その瞬間、南さんが感じるのは「達成感」と「反省の念」だと言う。

「デザイナーをはじめ、いろんな人と一緒になって苦労して作り上げた結果なので、出来上がった瞬間はやはり感慨深いものがありますね。だけど、それと同時に反省点も生まれてきます。『完璧!』と思うことは少なく、むしろ『ああしておけば良かった』『こう縫えば見え方も違ったのに』って。工場でサンプルが出来上がる時点で細かな部分にも修正を入れているはずなのに、出来上がりを見るとやっぱり不満な点が出てきちゃう。それだけ奥が深い仕事なんですよ」
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
創
単純に「作る」という以上に、創造して、ゼロからものを「創り出す」仕事です
自らが手掛けた製品は当然、消費者が着ることになる。評価…というよりは成果かもしれないが、道ばたですれ違った人が、自分が作った服を着ているのを見たときに、一番の喜びを感じるそう。

「現在は30代キャリア向けの婦人服を作っているのですが、私が手掛けた製品がカッコ良く着こなされているのを街中で見かけたときはやっぱり嬉しいですね。作っているときには当然、着る人のことをイメージしているので、そのイメージ通りに、またイメージ以上の見映えになっていたら、それはもうパタンナー冥利に尽きますよね」
FAQ 南 佳世子 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A 短大に進学するまでは全然、興味はなかったんですけど(笑)、学んでいるうちにすごく楽しいと感じ始めたんです。「デザインする」というよりも「モノ作りに直接、携わっている」という感覚に、強く惹かれました。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A なんといっても服が安く買える!5割引きで買えるのは通常で、社内セールのときなどは7割8割は当たり前。その代わり、家の中は服だらけで大変なことになってますけど(笑)、着なくなった服なんかは友達にあげたりするので重宝がられてますね。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A デザイナーの思惑をうまく汲み取って、それを形にしていくという仕事の性質上、コミュニケーションを上手に取れる人が向いているでしょうね。もちろん、ハイハイと聞いていればいいだけでなく、強く言いすぎず、でも主張するところは主張していかなければなりません。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A ファッション業界というだけで華やかに見られがちですが、実際の作業は非常に地味なものが多いです。また、納期が近づいてくると寝る間も惜しんで…ということが多々あるので、体力勝負のところもある。入社後にギャップを感じないよう、そのへんは覚悟しておいてください(笑)。
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