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購買
インタビュー くわしく見る
購買は値切り上手の交渉人だ 泉 孝則 さん(仮名)
PROFILE 泉 孝則 さん(仮名)
年齢 31歳
学歴 経済学部経済学科
住まい 賃貸マンション(妻とふたり暮らし)
趣味 スノーボード
職歴 パソコン商社4年半→自動車部品メーカー2年半
座右の銘 今日できることは今日やろう
血液型 O型
星座 おとめ座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】550万円
どんな仕事?
資材や部品をいかに安く値切るかが腕の見せどころ
自動車部品メーカーに勤務している泉さんの仕事は、車のコックピットまわりのメーターやエアコンなどに使う電子部品の購買管理(バイヤー)。

「例えばコンデンサや抵抗器といった部品は、月に5万個から100万個単位で業者に発注します。こうした部品は一個が10銭とか20銭といった額で取り引きされますが、文字通りチリもつもれば山となるで、どれだけ安い値段をつけられるかが腕の見せどころなんです」

まずは、その部品がいつまでに、どれだけの量が必要かを把握し、業者選びをするところから仕事がはじまる。次に、その部品が求めている精度をクリアしているかを査定し、最終的な値づけ交渉に入る。

「実はこの、値づけ交渉が最も難しいんです。なぜなら、発注後の納期が短かったり、精度の高いものを求めれば値段は高くなります。また、今までにない新技術を使った部品ともなれば、前例も参考材料もナシで値段を決めなければならないわけですから」

業者の接待を受けて、つい言い値で買ってしまった……なんてことはあり得ない。最近はどこのメーカーでも購買管理には力を入れており、各バイヤーはその値段の根拠をキチンと報告しなければならないからだ。

「業者の工場を訪ねて原材料費、加工費、利益などのデータを集めたり、ときには値を下げるために『この工程は省略できるのでは?』といった提案をすることもあります。パート従業員の時給を聞いたり、その部品を作るためにどれだけの熱を加えるかといった専門的なことまで調べたりもします。サイフのヒモはとことんまで固く、がモットーです(笑)」
「職業病だなぁ」と思うとき
つい値切ってしまうとき
つい値切ってしまうイラスト
仕事柄、ものを買うときはつい値切ってしまうんですね。商品の原価って、2割とか3割のことも多いですから。
求められる能力は?
ときには粘り強く、ときには思い切りよく
話を進める交渉力が必要
「いくら安くしたか?」で評価される購買管理の仕事。ある意味、「いくら売り上げたか?」を問われる以上に数字に厳しい仕事だと言えるだろう。

「ただ、値切る相手は人間ですから、電卓をいくら叩いても目標は達成できません。ときには粘り強く、ときには思い切りよく、論理的に話を進める交渉力が必要です」

その交渉力が試される場面は、先に述べた製造業者相手だけでなく、社内の設計部門とも渡り合わねばならないときもある。
「設計のスタッフは、デザイン性に優れ、なおかつ品質の高い製品を作ろうと設計をしていますが、購買部はさらに『もっと安くならないの?』と設計の変更を要請することもあります。説得できずにコストを下げられなかったときは、購買の責任になりますからね」

モノ作りに直接携わることはなくても、メーカーにとって購買管理は決して欠かすことのできない重要な部署だ。

「これからの時代は、国内だけでなく、海外の業者とも取引をしていかなくてはいけない時代。そのためには英語が重要になってくるでしょう。私はビジネスができるだけの語学力がないので、勉強していきたいですね。購買のプロとして、奥が深いこの世界を極めていきたいです」
この仕事のやりがいは?
コストを下げ、商品力や技術力を高める重要な役割を担う
メーカーにとって最重要事項、それは価格だ。

「材料費がいくらかかるのかがわからないと、商品をいくらで売ればいいかもわからないですからね。新商品を売り出すという計画が立ち上がると、その比較的初期の段階で動き出すのが我々購買部で、商品が製造されるのは、およそその1年後か2年後になります」

もちろん、その間、設計が変更になれば、最初に決めた値段で部品を購入することができなくなる場合もある。例えば、メーターのランプを、赤から青に変更しただけでも、それに使う電子部品はガラリと変わってしまう。
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
値
つねに「値」を考えている仕事。時間や状況に応じて変化し続けていきますから、それを追いかけるのは一苦労。
「で、そのたびにまた値切るわけですね(笑)。さらに、自動車業界では、年度ごとに原価低減の目標がありまして、例えば1年目に年間100億円のコストで作られた製品は、翌年度からは90億円で作らないといけないんです。つまり、低いコストで製品を作る努力を続けていくことで、商品の寿命を長持ちさせるとともに、業界全体の技術力をあげていくわけですね。一度、さんざん値切った値段を、さらに値切っていくのは難しい努力ですが、やりがいは充分ありますよ」
FAQ 泉 孝則さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A 以前、営業が主体のパソコン商社に勤めていたとき、偶然、バイヤーに配属されたのがきっかけでこの仕事の面白さを知りました。営業に異動するんだったら転職して、購買のプロになりたいと思うようになりました。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A パソコンから車というのは畑違いの業界ですが、もともと車は好きだったので、すんなり職場になじめたほうだと思います。購買の求人は少なく、見つけるのに半年くらいかかりましたが。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A 地道な努力の積み重ねが大事な仕事なので、目立ちたがり屋の人には物足りないでしょうね。交渉相手の口車に乗せられず、つねに沈着冷静でいられる精神力のある人は向いているでしょうね。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A 自動車業界だけでなく、あらゆるメーカーでは購買の重要性が高まっています。業界知識がなくても、語学やコミュニケーション能力、交渉力が認められて転職する人もいますので、この道のプロを目指してください。
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