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ファシリティマネージャー
インタビュー くわしく見る
ファシリティマネージャーはいろんな意見のバランスを取る天秤だ 三宅 壮一郎 さん(仮名)
PROFILE 三宅 壮一郎 さん(仮名)
年齢 37歳
学歴 工学部卒業
住まい 分譲マンション(妻、子供2人と同居)
趣味 スキー、ツーリング
職歴 ネットワーク営業6年→購買部6年→総務部2年
座右の銘 有言実行
血液型 A型
星座 水瓶座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】1100万円
どんな仕事?
安全で使いやすい、そしてコストも抑えたオフィス作りを行う
三宅さんが働く通信サービス会社は近々、本社を移転する。その変遷期にあって三宅さんは、ファシリティマネージャーとして「オフィス」に関わる一切合切を取り仕切っている。

「まずは場所をどこにして、賃料はいくらに設定して、内部はどんな内装にして、レイアウトはどうするのか、そこに入れる什器はどうするのか…といったさまざまなことを考えていきます。空いている物件を探し、入居可能な時期や賃料、面積、フロアの形に至るまで、ありとあらゆることを調査して、それから細かなことを詰めていきます。部屋はいくつ作るのか、トイレはいくつ作るのか、机のサイズはどうするのか、コンセントの位置はどうするのか…って、大変というか非常にメンドくさい作業が続きます。しかし…」

と言葉を続ける三宅さん。そう、それはあくまでスタート地点であって、ファシリティマネジメントの肝は、それからどのように運営していくのか、ということなのだ。

「会社の成長や変化に対してオフィスがきちんと機能的しているか、ということを懸案することの方が大切なんですよ。そのためにコスト面は逐一チェックしていますし、さらには社員のオフィスの使い方にも気を配っています。例えばね、ウチの会社の社員はめちゃくちゃオフィスを汚く使うんです(苦笑)。机に書類が山積みになっていたり、通路に荷物がドンと置いてあったり。それが一概に悪いとは言いませんが、機能的なオフィスを維持するためには一定のルールが必要。通路に荷物は置かないとか、書類の収納は事業部ごとに共有して行いましょうとか。オフィスの使い方レベルまで突っ込んで考えていくんです。チリひとつないオフィスを作ろうと言っているわけではなく、機能面、安全面から見ても魅力的なオフィスを目指して業務に臨んでいるんですよ」
「職業病だなぁ」と思うとき
家作りに口うるさくなる
家作りに口うるさくなるイラスト
昨年、マンションを購入したんですが、そのとき「この床材でこの広さだったら、もうちょっと安くできるでしょう!?」と、小姑のように口うるさくなってました(苦笑)
求められる能力は?
オフィスを利用する人の要望をバランス良く調整しなければならない
「例えばルールを作ったとしても、それがみんなにとって正しいものかと言ったらそうではない。だからこそ難しい仕事なんです」

と顔をしかめる三宅さん。確かに、経営者はコストダウンと効率性を求める半面、現場の社員は事業を進める上での最適性を求める。それぞれの要望を満たすオフィスのルールを作るのは容易な作業ではないだろう。

「誰かのために何かをしたら、それが違う誰かのためになっていなかった、なんてことが日常茶飯事。全体最適と部分最適を、どこでバランスを取らせるかというのはすごく苦心しています。だから私は、みんなにとって良い着地点というのは見つからないんだ、という思いを持って仕事に臨んでいます。着地点が決まらずに、いろんなところを動かして動かして動かして動かして…。でも、動かすこと自体を悪いとは思ってなくて、『今回はこう動かしたから、今後はこうしてみよう』なんて、継続的に考えていく。柔軟性を持ってさまざまなことに対応していかなければならないんですよ」
もちろん、そういったオフィス運営は独りよがりの決断ではダメ。多くの人の要望にこたえるためには、多くの人からニーズを聞き出さなければならない。

「経営陣がどんな意見を持っていようと、社員がどう思って働いているかが圧倒的に大切なんですね。だから、社員と、または社員を統括するリーダー的な存在の人と密に連絡を取りながら、『面積は足りていますか?』とか『増員の予定はありますか?』、『新しい事業展開を想定していたりしますか?』など、情報収集は欠かせません。と同時に、我々はこう考えているんだ、だからこういう使い方をして欲しいんだ、という意思も伝えていかなければならない。そうして、オフィスを使う人たちの要望を汲み取りバランスを取っていくという、調整力は必要ですね」
この仕事のやりがいは?
良いオフィスを作ったという自負を持って仕事に臨んでいる
仕事のやりがいについて聞くと、三宅さんは「やりがい、やりがい…う〜ん、難しいなぁ」と考え込む。その理由は、これまでに語られた仕事内容に由来しているようだ。

「我々の運営の仕方に関して、納得した人はサイレントになるんですよ。『いやぁ、よくやってくれたよ。素晴らしいオフィスになったね』なんて褒めてくれない。それよりも、文句のある人はバシバシ言ってくるんです(苦笑)。常に文句が聞こえてくる状態にいるから、ストレスは溜まりますよ〜。しかも、瞬間で終わる仕事はなく、運営を続けていくというゴールのない仕事なのでしんどいときも多い。だけど、それが逆に、常に高いモチベーションを保てている要因なんだとも思うんです。『今のこの状態を、もっと良くしたい!』ってね」
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
忍
社内のいろんな部署に潜伏して、役員や社員の会話に聞き耳を立てて要望を探り出すこともある。それはさながら忍者のように(笑)
営業が数字で実績を振り返ることができるとすれば、ファシリティマネージャーのそれは、オフィスという形で目に見える。そこで実感するのは、やりがいというよりも誇りだ。

「オフィスって、経営陣から新人まで、その会社に関わるすべての人間が使うじゃないですか。自己満足かもしれないけれど、オレはそこの環境作りをしているんだ、という気持ちを確かに持っているし、良いオフィスを作ったという自負を、そして誇りを持っているんですよ」
FAQ 三宅 壮一郎 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A とにかくデカイことができそうだと思ったので異動の希望を出しました。オフィス運営に関する仕事って、ときとして何億、何十億というお金が動きますから。それはもう、シビれるような緊張感があるんじゃないか?と思ったんです。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A こと仕事面においては、まだ良かったと思うことはないんですよ。というか、思っちゃいけないんじゃないかな?という感じですね。とりあえずは本社の移転が完了したら一段落つきますが、そこからまたスタートがあるわけですし。日々是精進ですから(笑)。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A とにかくいろんな人から話を聞き、いろんな人に、ときには目上の人の説得にあたるので、人あたりが良い人というのは向いているでしょうね。だけど、いろんな情報に左右されない、しっかりと芯を持っていることが大切です。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A 社内だけではなく、各種の業者さんや、建築業界の海千山千の人とも接していく仕事なので、日ごろからいろんな人と上手くコミュニケーションを取れるように馴れておいた方がいいと思いますよ。
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