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アプリケーション設計
インタビュー くわしく見る
アプリケーション設計は顧客の理想を紙上に記す物書きだ 滝沢 和彦 さん(仮名)
PROFILE 滝沢 和彦 さん(仮名)
年齢 27歳
学歴 工学部卒業
住まい 賃貸マンション(妻と同居)
趣味 野球、テニス
職歴 データ通信事業会社に4年
座右の銘 意思あるところに道は開ける
血液型 O型
星座 牡羊座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】600万円
どんな仕事?
顧客の要望を聞き、プログラマーがプログラミングするための設計書を書く
滝沢さんが設計に関わっている業務用アプリケーションは、とある企業のホームページ。ホームページをシステム化させ、実際に動作させることが業務になるのだが、いきなりパソコンに向かうのではなく、まずは顧客と話し合うことがスタート地点となる。

「お客様から『こんなビジネスをしたいんだ』という相談を受けるところからプロジェクトが始まります。それをシステム化するための検討、われわれはビジネス検討と呼んでいるのですが、具体的にどういうシステムを構築して実現させていくのかという企画が始まります。そこでイメージが出来たら、具体的にどんな画面レイアウトにするのか、どんな項目を表示するのか、といった要件定義をしていくんです」

要件定義。聞き慣れない言葉かもしれないが、これこそアプリケーション設計の仕事の肝だ。顧客企業の漠然とした要望を、一つ一つ固めていくこの作業がしっかりしていないと、何を、どう作っていけばいいのかわからなくなってしまうからだ。

「ヒアリングした内容を基に設計書を作るのが私たちの仕事で、その設計書を基にプログラマーがプログラミングしていく、というのが仕事の流れ。プログラマーに対して的確な指示が出せていないと、出来上がりが結局、顧客の望むものと違ってくる可能性だってあるわけですからね。
ちなみに、設計書とは簡単に言えば『このボタンをクリックしたら、この情報を引き継いで、この画面に飛ぶようにする』といった指示を記したもので、ワードやエクセルで作った書類です。日本語で書かれたものなので、われわれはプログラミング言語を使うことはないんですよ」
「職業病だなぁ」と思うとき
良くない仕組みを直したい
良くない仕組みを直したいイラスト
同じ時間に並んだのに隣の列のほうが早くレジにたどり着くのは耐えられません
求められる能力は?
技術的な話題をいかに柔らかく説明できるかが問われる
プログラミング言語を使用しないとはいえ、設計に関わる仕事である以上、システムプログラミングに関しての知識は絶対に必要だ。

「システム化する際に、どのようなプログラミングをして実現させるのかというイメージが頭の中に描けないと設計なんてできません。だから私は、プログラミングの知識も経験もありますし、逆に言えば、それがある人でないとアプリケーション設計の担当者にはなれません。われわれの業界ではよく『上流』『下流』という言い方をするのですが、これは業務の流れを系統化するときに使う言葉です。下流とはプログラミングに徹する人。そこから上流に上がるに従って、設計、要件定義、企画開発とステップアップしていくんですよ」
プログラミングの知識を持っているのを土台として、アプリケーション設計担当者に最も求められるのがコミュニケーション能力だ。顧客のニーズをいかに上手く、いかに幅広くヒアリングするかが肝の仕事だから、それも当然だろう。ただし…。

「聞くだけではダメです。『こんなサービスを追加をしたいんだけど、できる?』と聞かれたときに、現実的に難しいこともある。例えば、顧客の言葉通りにシステム化すると、ほかのシステムを変更しなければならず、大幅に時間もコストもかかってしまう、とかね。そういうときは『こういう問題が発生するので、こちらの代替案を採用してはいかがですか?』と、逆に提案をしていきます。話題が技術的な部分に追及されるので、いかにわかりやすく、そして和やかに(笑)話を進めていくかが大事。そうして何度も話し合いの場を持ち、そこで信頼を得られれば、『このシステムが最も良いと思いますよ』と提案した時点で『じゃあ、それで』なんて言ってもらえるようになり、業務もスムーズに進められるようになるんですよ」
この仕事のやりがいは?
長い工程を経た上でシステムが出来上がったときは、
苦労が報われた気がする
「アプリケーション設計には、論理的な世界と現実的な作業というふたつの側面があるんですよ」と、少々、難しい顔でやりがいについて話し始める滝沢さん。さて、その真意とは?

「設計書というのは、あくまで紙に書かれた言葉、つまり論理的な、もっと言えば空想的なものでしかないんです。対してプログラムというのは、実際にカタチにしていくというきわめて現実的な作業。この狭間で行ったり来たりするのがわれわれで、例えば設計書が上手く書かれていなければプログラマーに意図が伝わらないし、プログラミングの段階で一文字間違っただけで正常に機能しなくなってしまう。そうした連動性があって、さらに製造からテストなど長い工程を経て、ようやく完成させられる。いろんな苦労を重ねた上でアプリケーションが完成したときは、本当に大きな喜びを感じられますね」
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
想
お客様を、そしてチームのメンバーを想いやる気持ちが大切であると同時に、想像力が大事。「こういう考え方をしないと、下流工程に影響がでる」という先を読む能力が必要なんですよ
と、ここまではあくまで自己満足の世界。顧客ありきの仕事である以上、顧客の喜ぶ顔が最も、苦労が報われる瞬間だ。

「私が作っているウェブサイトは社会的にも非常に重要とされているので、設計に携わっているときも常に、責任感を感じています。さらに、顧客からは信頼された上で業務を依頼されているので、その信頼にできるだけこたえたい。システムの制限でサービスを制限してしまう、というような状況はできる限り避けたいんです。そんな思いを持っているだけに、顧客から『ユーザーからも使いやすいって反応がいいよ。ありがとう』なんて言われた日には…、感無量です(笑)」
FAQ 滝沢 和彦 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A まず根底にあったのが、モノづくりに関わる仕事がしたかったという思い。そこから、良い仕組みを提供したいという思いに、そして、システム技術者としての能力を高めたいと思って、今の仕事を目指しました。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A 納期が決まっている仕事で、それに向けてのスケジュール管理は各々に任せられているんですよ。だから、非常に休みが取りやすい。1週間くらい連続で取ることもでき、平日に、観光地が空いている日を狙って旅行ができるのは嬉しいですね。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A バランス感覚に優れている人ですね。細かい部分を考えなきゃいけないし、それを柔らかく伝えなきゃいけない。理系の思考回路と文系の性格。そのどちらをも持っている人が向いているでしょうね。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A 最初は皆、プログラマーからスタートするのですが、そこからもっと「上流」の仕事をしたいと思うようになって初めて、アプリケーション設計担当者になれるんです。ですから、常日頃から向上心を持って生活するように心掛けましょう。それが必ず、この仕事にも通ずるはずですから。
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