コダック(※6)
1880年に創業した世界最大のフィルムメーカー・Eastman Kodak Company。ニューヨークに拠点を置いており、日本のコダック株式会社は同社の完全子会社である。写真フィルム以外にも、映画フィルム、医療用フィルムなど各事業にフィルムを提供している。
フジ(※7)
1934年写真フィルム製造の国産工業化計画に基づき創業。1986年にレンズ付きフィルム「写ルンです」を発売し、大ヒット。W杯公式スポンサーであり、写真機器、OA機器も手がける精密化学メーカー。10月に社名を富士写真フイルム株式会社から富士フイルムホールディングスに変更する予定。
コニカ(※8)
1873年創業の日本のフィルムメーカー。1940年に国産初のカラーフィルム「さくら天然フィルム」を販売し、以後、日本の写真フィルムのトップブランドとなる。戦前からカメラの製造販売・フィルムの販売に力を入れ、1987年に社名をコニカに統一。現在はミノルタと事業統合し、コニカミノルタホールディングスになっている。
100、200、400(※9)
フィルムの数字はISO感度によって分けられる。100を基準として、200、400、800と増え、感度が高ければ取り入れる光の量が増えるので、シャッタースピードが速くなる。ただし、感度が高くなると粒子が粗くなり、ざらつくため、暗いところでの撮影には便利だが、感度が低いほうが高画質で撮れるため、接写や風景写真など画質が要求される場面では低感度のほうが使用される。
『アサヒカメラ』(※10)
1926年に創刊した朝日新聞社発行のカメラ雑誌。もともとアマチュア写真家団体の機関誌であったため、写真作品を鑑賞するよりも、写真機材の紹介や撮影技術の紹介などに重きを置いた雑誌構成になっている。
『日本カメラ』(※11)
1950年に創刊した日本カメラ社発行のカメラ雑誌。アサヒカメラ同様に、写真の撮影のほうに重点を置いており、カメラ機材の紹介誌も毎年刊行している。アサヒカメラと共にカメラ雑誌の二巨頭といわれている。
ミノルタのTC-1(※12)
1996年に発売された高級コンパクトカメラ。超小型でタバコの箱とほぼ同じサイズだった。ボディーはチタンでメタル感があり、絞り調整、露出補正、視度調整、スポット測光ができ、マニュアル的な風味が残っていた。癖は強くないが緻密感と高級感があり、多くの人に愛された。
リコーのGR1(※13)
1996年に発売された高級コンパクトカメラ。画面の周辺まで画質の落ちないGRレンズは高い評価を受けた。マグネシウムダイカストで軽さと頑丈さを追求し、質感のよさがあった。TC-1と共に人気があり、愛用するプロカメラマンもいた。GRシリーズのコンセプトを受け継いだデジタルカメラも発売されている。
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