ネガティブな反応にどう対応する?スルー上手に学ぶ「逆風のかわし方」

インターネットによって世界と簡単につながることができる昨今。便利と同時にネットならではのストレスが発生しました。例えばSNS。情報共有したり、あなた自身の考えを発信したりする中で心無いレスポンスを受けたとき、あなたは耐えられますか?はたまたメールやチャット。同僚や上司から送られてくる、仕事のアドバイスに偽装した過去の自慢話やあなたへのマウント行為など、スルーしたいけど何かと逃れられないストレスにヘトヘトになる人もいるようです。

そこで今回は広告代理店勤務時代に3,000人以上のVIPと交流し、彼らの「スルースキル」を研究している気配りのプロフェッショナル・後田良輔さんに「ネガティブな言動を向けられた時に、気にせずスルーできるようになるコツ」について話をうかがいました。

街中でスマホに目をやる女性社会人

スルースキルの秘訣は「風車」にあり

3000人のVIPを観察していて、発見したことがあります。
それは、彼らは「ストレスを歓迎している」ということです。

通常、コミュニケーションにおけるストレスは誰でも避けたいと思うはずです。しかし実際にストレスをゼロにすることは誰にもできません。それはまるで毎年、日本を襲う台風と同じようなもの。

経営の神様と言われた松下幸之助は言っています。「何千年の昔からそうであったように台風を避けることはできない。台風は当然くるものという覚悟を決め、一歩進んでこれを活用する方法を考えるべき」だと。

まさにわれわれを悩ませるコミュニケーション・ストレスも、この台風に似ていると言えます。台風に真正面からぶつかればそれは逆風であり、当然こちらが吹き飛ばされ、心が削られてしまいます。

そこで必要なのがスルースキルです。

逆風には、受け止めて乗り越える価値のあるものと、そんな価値など全くない、スルーしたほうが精神衛生的によいものとがあります。しかし、後者のような、自分にとって無価値な逆風こそ扱い方が厄介だと感じる人は少なくありません。どう対処すれば悩まずにすむでしょうか。

VIPは「自分に風が吹いている」という事実を前向きに捉え、逆にその風の有効活用を考えていました。

その方法とは「風車」です。

ふぅと羽根車に息を吹きかけて子どものころ遊んだおもちゃの風車。あるいは綺麗な花畑の中、排水に利用されているオランダの風車。はたまた、わざわざ風の強いところに立てられた発電用の風車などなど、同じ逆風との向き合い方といっても、前向きに考えると、自分に吹きすさんでいる風はこれらの風車と同じようにポジティブなチャンスを隠し持っています。

風やストレスは、良くも悪くも存在感のあるところや人にしか吹きません。そうであれば、それから逃げるのではなく、うまくスルーして、逆に良い点だけを利用しようというのがVIPの考え方だったのです。

風と同様、ストレスもうまく活用すれば、自分の成長に活かすことができます。次からはVIPも使っているスルー術「逆風のいなし方・向き合い方・使い方」についてお話しします。どれも簡単で、使い勝手の良いオススメの方法ばかりですので、ぜひ試してみてください。

VIPの逆風スルー術【1】 5分待つ

心ない言葉や対応に直面すると誰でも不安や怒りの感情が沸くものです。特にSNSなど、文字でしか情報を得られない媒体はその傾向がより顕著になります。しかし「短気は損気」ということわざがあるように、すぐに悪い方向へ判断してしまうと自分が損するばかり。

そこでVIPが実践しているのが「5分待つ」という方法です。

どんな強風もずっと吹き続けることはありません。いつか風が止み、本来の自分を取り戻せる時間がやってきます。たかが5分、されど5分。端末をそっと伏せて置き、たった5分待ってみてください。先ほど吹きすさんでいた風が弱くなり、それとともにあなたが抱いていた感情も落ち着きます。

そんな冷静かつ一歩引いた目で状況を判断すれば、あなたが最初に抱いた感情のほとんどは、たいした問題ではないことに気づくことが多いものです。これは、特に相手から批判を受けた際などに使いたいスルースキルです。

VIPの逆風スルー術【2】 他人への忖度(そんたく)をやめる

他人の評判や言動に心を乱される人は、「みんなが自分に注目している」と思いがちな傾向があるようです。

特に、ここでもSNSの話になりますが、自分が何かを発信した場合には不特定多数のユーザーから「反応」を得る可能性があるわけです。すると、どうしても注目されていると感じてしまいがち。

でもよく考えてみてください。周りの人間や上司は、常にあなたのことを話題にしているでしょうか。よほど親しい間柄の人でない限り、あなたが思うほどには、あなたに興味を持っていないのが現実ではないでしょうか?

そこでオススメなのが、他人への忖度をやめることです。「嫌われたらどうしよう」「間違ったら申し訳ない」などと他人を忖度するのは百害あって一利なし。他人を気づかい過ぎるから、自分が傷つくのです。

人間関係は「ちょっといい加減」くらいが、「ちょうど良い加減」です。この考え方はわかるけど、どうしても忖度をやめられないという人もいると思います。そんな人にオススメするのは、「SNSをやめる」ことです。自分が傷つきやすいメディアをわざわざ利用する必要はありません。毅然とした態度でやめるのが大正解です。

他人に忖度しやすいツールは捨て、これからは自分の心に忖度してみましょう。

VIPの逆風スルー術【3】 反対言葉を足す

逆風を自分の成長に使いたい方にオススメなのが「反対言葉を補って、自分に言い聞かせる」ことです。補う言葉は、「だけど」「と、いうことは」などが、その代表例となります。

例えばあなたが上司から叱られたとします。一般的にはそこでへこんでしまう人が多いですが、叱られたという感情のあとに反対言葉をつけ足して、改めて自分の現状を考えてみましょう。

「叱られた。『だけど』今後のミスを防ぐことができる」「叱られた『と、いうことは』自分は期待されているかも」と言葉を足すだけで、最後に前向きな考えで着地できるようになります。

「物は言いよう」と昔から言われるように、マイナスイメージが大きいコミュニケーションから生まれてしまったネガティブな思いは、反対言葉で誰でも前向きに変換できます。

また、普通の人は全く興味がない人に自分から声をかけたり、ましてや注意したりするなんてことはありません。あなたとコミュニケーションを取っている時点で、相手はあなたに興味があるのです。この点に目を向け、反対言葉を足して、前向きに着地させれば、逆風を自分の成長に役立たせることができます。

VIPの逆風スルー術【4】 出かける

今までお話した方法でほとんどの逆風はスルーすることができると思います。しかし、時にはどうしてもへこんでしまうようなことが起こるのもまた人生です。

そんな時は思い切って「出かける」ことがオススメです。

例えばスマホを使ってのコミュニケーションでへこむことがあったら、スマホを置いて、街に出かけてみる。会社で嫌なことがあったら、休みの日に景色の良いところに出かけてみるなどが良いでしょう。

どこへ出かけて良いかがわからない人には、展望台つきの高い建物(タワーなど)の上に行くことがオススメです。

地上からできるだけ離れた場所に登り、小さく見える街並みを眺めれば、自分の悩みが小さく思えることがあるものです。同じような効果は「空を見上げる」「世界地図を見る」「地球儀を回す」などでも体験できますので、ぜひ試してみてください。

まとめ

ネガティブなコミュニケーションから受けるストレスの中には、受け止める価値がないものも少なくありません。ましてや24時間SNSでつながりっぱなしの世界は、数多くのストレスであふれています。でもそんなストレスも向き合い方を変えれば、あなたはもっと自由になれます。あなたは周りが風を吹きかけたくなるほど、魅力的な人物なのだと思えるほどに。

ぜひ風車のようなスルースキルを身につけて、真正面から風を受け止めず、華麗に受け流し、それを前向きに利用する人になってください。たったそれだけでストレスから解放され、心軽やかになり、あなたの人生は今まで以上に輝き出すと私は思います。

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プロフィール

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト1972年生まれ。大手3大広告代理店に勤務し、「誰でも使える気配り術」を駆使する気配りのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、東証一部上場社長、世界企業のCEO、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優・女優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれたスキルと「東京・名古屋・大阪」の現場勤務で身につけたリアルな経験を組み合わせた、独自の「誰でも使える気配り術」に定評がある。
著書に、『気配りの正解』(ダイヤモンド社)『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)、『逆境を活かす! 就活面接「エモロジカル理論」2015年度版』(実務教育出版)『1秒内定面接術」』(インプレス)など。これらの実績を買われ全国の大学や企業から講演・研修依頼が殺到。新聞・雑誌などメディア露出は50回以上。「世界からキャリアの悩みをなくすこと」をミッションとする。

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